間を超えたわ

NFCディヴィジョナルプレーオフは第1シードのファルコンズが登場。
ホームに強いライアンのパスとD#を突き破るターナーのランに、どこまでパッカーズのD#が耐えれるかに注目が集まります。

当初は接戦かファルコンズのワンサイドゲームになると思われたこの試合。
予想を裏切るどころか、人知を超えたエゲツナイものを見る事になりました。

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序盤はファンブルロストからのターンオーバーとRB”マイケル・ターナー”のランに先制を許すパッカーズ
好調ロジャースが取り返して同点に追いつくものの、直後のキックオフでWR”エリク・ウィームズ”にリターンTDを許し、再びリードされる。
だが、すかさずこれを取りかえし、同点とし両者互角の勝負に見えた。
14-14

前半残り2:30。業を煮やしたQB”マット・ライアン”のエンドゾーンへのロングパスをイーグルス戦で勝利を決定するINTを見せたCB”トラモン・ウィリアムス”がまたもINT。
ここから試合の展開が変わった。
QB”アーロン・ロジャーズ”はWR”グレグ・ジェニングス”、WR”ドナルド・ドライヴァー”へ次々とパスを通して、レッドゾーン。次はWR”ジェイムズ・ジョーンズ”へ見事なTDパスを通して前半残り40秒で逆転!
21-14

そして、ファルコンズのターンは敵陣35ydまで進んで、わずかな残り時間でせめてFGで終わらせようとするライアンの焦りが最悪の事態をまねく。
次のパスをまたもCB”トラモン・ウィリアムス”にINTされ、そのままリターンTD!!2分少し前まで互角だった試合がなんと2ポゼッション差をつけられる事になった。
28-14

ファルコンズは何としても止めて差を埋めなければならないが、パッカーズはスタークスのランを絡めつつ、前進するロジャースを止めれない。というかコレは誰も止めれない。
パスラッシュに行っても華麗に全部かわし、レシーバーがカバーされてるにも関わらず恐ろしいコントロールでここぞというところにパスを決める。そして最後は自らスクランブルでTD。差を更に広げる。
第4QにQB”マット・ライアン”もWR”ロディ・ホワイト”へのパスで7点返すも、パッカーズCB”チャールズ・ウッドソン”のCBブリッツやOLB”クレイ・マシューズ”の正面からポケットを破壊する強力なパスラッシュにつかまる。おまけにファンブルを繰り返し打つ手なし。

結果第1シードが第6シードに大差で負けるという波乱が起きました。(しかもパッカーズのP”ティム・マステイ”がパントを一度も蹴ることはなかった)
48-21

総評

とにかくロジャースがトランザムシステムが発動したかのような、驚愕のパフォーマンスを見せた。パスラッシュに来た相手をまるでスローで見ているのかと思うぐらいステップとスピンで指一本触らせる事なくかわして、さらに恐るべきコントロールとスピードでレシーバーに投げ込む姿は、LIVEで見ていた人はみな驚愕したでしょう。
スタッツもパス31/36回366yd獲得3TD、0INT + 1TDラン。こんな事があるのかい!?(°∀°)b

野球でバッターがボールが止まって見えるという究極の集中状態「ゾーン」。ロジャース自身も試合後のコメントで「ゾーンに入ったようだ」と語りました。
だが、ロジャースだけがエライとは思いません。ロジャースに余裕を作った守備陣の活躍や攻撃を立て直すRBとOL、何より極限状態のロジャースのパスをほとんどレシーブしたレシーバー陣あってのたまものでしょう。

一人だけでなくチームが全て機能してこそ生まれる極限の状態。それを目の当りにした我々はめったに見られない貴重な体験をしましたな。

2011/01/15 @Georgia Dome,

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
パッカーズ 0 28 14 6   48
ファルコンズ 7 7 0 7   21
Game Stats

[引用:NFL JAPAN]

グリーンベイ・パッカーズは現地15日、ディビショナル・プレイオフでのアトランタ・ファルコンズ戦を48対21と圧勝した。パッカーズはクォーターバッ ク(QB)アーロン・ロジャースがパス36回中31回成功、366ヤード、3TD、INTなしと大暴れ。敵地で第1シードのファルコンズを粉砕し、第6 シードからのスーパーボウル進出まであと1勝としている。

パッカーズは第1Qに先制TDを許したが、第2Q早々にロジャースからワイドレシーバー(WR)ジョーディ・ネルソンへのTDパスで追いつく。直後のプ レイでキックオフリターンTDを奪われたものの、次のシリーズでフルバック(FB)ジョン・クーンが同点のTDラン。さらに残り約1分にワイドレシー バー(WR)ジェイムス・ジョーンズのTDレシーブで勝ち越すと、残り10秒からのプレイでコーナーバック(CB)トラモン・ウィリアムスが70ヤード INTリターンTDのビッグプレイを決め、前半で28対14とリードを奪う。

勢いに乗るパッカーズは、第3Q最初のシリーズでロジャースがTDラン。さらにロジャースからクーンへのTDパスも通り、42対14と大きくリードす る。第4Q早々にTDを返されたが、その後はファルコンズの拙攻にも助けられて追加点を与えず。残り約5分からはロジャースを下げ、控えQBマット・フリ ンを投入する余裕の勝利を収めた。パッカーズは、ロジャースの活躍によって攻撃陣が計442ヤード獲得。守備陣もわずか194ヤード喪失に抑え込むだけで なく4ターンオーバー奪取と、攻守ともに文句なしの活躍だった。

ファルコンズは、QBマット・ライアンがパス186ヤード、1TDも2INT、1ファンブルロスに終わり、この試合の前まで先発通算20勝2敗と圧倒的 な強さを見せていたホームゲームで散々な内容。守備陣もQBロジャースに好き放題やられるなど、レギュラーシーズンでNFCトップの13勝を挙げた実力を 全く発揮できず、まさかの大敗を喫してしまった。