絶望からの回帰

とうとうプレーオフスタート。

その1試合目はHC”アンディー・リード”&QB”アレックス・スミス”の新生チーフスと、昨シーズンに続き天才QB”アンドリュー・ラック”がプレーオフに導いたコルツの対戦。

初戦から、ド派手な内容となりました。
[SPONSORED LINK]

両者、1stシリーズでTDを奪う互角の展開かと思えば、コルツはラックがINTを献上したり、ブラウンズから獲得した元ドラ1RB”トレント・リチャードソン”のファンブルロストから失点を繰り返します。

さらに、ショートパス主体のイメージが強いアスミスが予想外の79ydロングパスTDを決めて、前半を31-10とチーフス大量得点で折り返し、後半もラックがいきなりINTを献上し、チーフスがTDを奪い38-10の28点差という絶望的な点差が開きます。

 

しかし、ここからコルツの大反撃を開始。コルツはロングパスで一気に敵陣10ydに入り、RB”ドナルド・ブラウン”のランでわずか1:52でTDを決めます。

さらにコルツD#はアスミスをサックしファンブルロストを奪い、1:28でTD。

ラックはまたINTを献上しFGを許すも、次のコルツO#は1:41でTDを奪い、これで41-31とハイペースで点差を詰めます。

 

第4Qもコルツの反撃は止まらず、ノーハドルショットガンで敵陣2ydまで進み、RB”ドナルド・ブラウン”のラン。これをファンブルするも、ボールはラックの目の前に転がり、ラックはそれを拾ってエンドゾーンへダイブしタナボタTD!!とうとう28点差が3点差まで縮めます。

 

引き離したいチーフスはFG止まり。そしてコルツは、WR”T.Y・ヒルトン”への64ydTDパスで、とうとう逆転。

コルツのリードはわずか1点。チーフスはFGを決めて逆転サヨナラを決める事を試みるがギャンブル失敗で試合終了!コルツがまさかの大逆転勝利です。

スコア&ダイジェスト

    1Q 2Q 3Q 4Q OT total
チーフスチーフス (11-5-0) 10 21 10 3   44
コルツコルツ (11-5-0) 7 3 21 14   45

 

総評

後半開始直後に28点差という絶望的な点差が開くも、ラックが2分以内にTDを決めるハイテンポO#を繰り返し、第3Qに21得点して第2Qの失点を全て取り返します。

特に象徴的だったのが、コルツが敵陣2ydでRB”ドナルド・ブラウン”がファンブルするも、ボールがOLの背中に当たり跳ね返ってなんと、ラックの目の前に転がりこむシーン。
これをラックはカバーしてダイブでTD。まさに神がコルツについているとしか言いようが無いです。

 

逆にチーフスは試合開始直後にRB”ジャマール・チャールズ”が脳震とうでアウト。ラン、パス、ブロックと全てこなす万能RBが欠けた時点で、O#の幅がかなり狭くなったでしょう。

さらにD#のCBフラワーズ、LBヒューストン など主力がバタバタ負傷離脱していく不幸すぎる展開が、勝敗を分けた事は言うまでもありません。

 

万能RBといえばコルツがブラウンズから仕入れた元ドラ1のRB”トレント・リチャードソン”。序盤にしょーもないファンブルロストしてから出番を干されました。見事にブラウンズからババを引かされたようです。もはやBUST確定でしょう。

天才ラックを象徴するような28点差をひっくり返して逆転勝利したコルツ。次戦も神はラックを味方するのか気になるところです。

 

Andrew Luck

:ラックのスタッツはパス29/45回443yd、4TD、3INT。
ファンブルリカバーTDや快足で21ydのスクランブルも決める活躍で、大逆転劇を演出。

28点差のビハインドという絶望的な状況から、ハイペースでTDを決めるたびに静まり返ったファンから「もしかして?」という感じで、どんどん歓声が大きくなっていくのが印象的でした。