今回もギリギリ復活したブレット・ファーブ。
毎年の恒例行事になりつつあるのですが、NFL JAPAN にファーブは引退を決めていた寸前で、チームメイト3人が説得したというコラムが出ております。

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予想通り!?復帰のファーブ 説得したのは”3人の警官”【前編】
予想通り!?復帰のファーブ 説得したのは”3人の警官”【後編】

→チルドレスHCの特命を受けて、ファーブには事前に知らせず、K”ライアン・ロングウェル”、OL”スティーブ・ハッチンソン”、DL”ジャレッド・アレン”の3人がファーブの元に訪れました。しかしファーブは説得に応じず出かけてしまいます。しかし一晩ファーブの家に滞在しファーブが戻るまで待ち、帰ってきたところで本格的に説得開始。

ファーブは「昨年のようにプレーできず、皆を失望させるんじゃないか」という悩みを吐露しますが、3人は「我々はファーブと一緒にプレーしたいだけなんだ。ファーブがいるだけで全てが活気づく。皆のためを思うならもう一度プレーしてくれないか」と、感動的な説得でファーブがとうとう復帰の決心をしたとの事です。

本当に人を動かすのは上から目線の人間でなく、一緒に泥にまみれて戦ったチームメイトなのですね。
チルドレスHCの最後の賭けともいえる、この特命が無ければファーブは引退していたでしょう。
しかし、ファーブって自由ワガママに見えるも結構、繊細なんですね。だからこそ長年NFLの最前線でプレーし続ける事ができて、決断をいつも先送りにしてしまうのでしょうか。

このコラムでは今シーズンこそ本当にファーブのファイナルシーズンになるかもしれない事を予想しております。2度ある事は3度あっても、4度目は無いと私も思いますので、これには同感します。
なので皆さん、ファーブ最後の雄姿を、その目に焼き付けておきましょう。
(と、言いつつ来年も再来年もNFLにいたりして)

で、このコラムに説得した3人のアダ名はロングウェルから順番に「good cop, bad cop, funny cop」(いい警官、悪い警官、愉快な警官)と書かれております。
これに「金ドンかよ!!!」ってツッこんだのはワタシだけでは無いはず。
(今の人は当然、知らないんだろな~。私でもギリギリの見れた世代ですから (´д`lll))

[引用:NFL JAPAN]
・[予想通り!?復帰のファーブ 説得したのは”3人の警官”【前編】 [近藤 祐司]:2010年08月20日(金) 17:31]

8月も終盤に入り、サバイバルレースが厳しいトレーニングキャンプも残りわずかとなった。そんな中、予想通り?と言っていいのか、今シーズン41歳になるQBブレット・ファーブも3度目の引退を撤回し、ミネソタ・バイキングスで自身20年目のシーズンを迎えるため、キャンプ地に姿を現した。

ミネソタの地元紙の報道によると、オフに手術した足首が思うように癒えず、ファーブの引退する意思がほぼ固まっていたという。だが、ブラッド・チルドレスHCが、3人の親しいチームメイトを、わざわざファーブを説得するためだけにチームのチャーター機を使って、ファーブが住んでいるミシシッピ州のハティスバーグに派遣したという。

チルドレスHCの特命任務を請け負ったのは、同HCがチームの「good cop, bad cop, funny
cop」(いい警官、悪い警官、愉快な警官)と表現する、Kライアン・ロングウェル、OLスティーブ・ハッチンソン、DLジャレッド・アレンの3人であった。ファーブとプライベートでも仲が良い3人は、このミッションでファーブの意思がはっきりするまで練習に戻らなくてもいいと指示されていたという。そして、ファーブの妻、ディアンナ夫人は3人が来ることは事前に知らされていたが、ファーブ本人は全く知らさされていなかったそうだ。

 

[予想通り!?復帰のファーブ 説得したのは”3人の警官”【後編】 [近藤 祐司:つぶやく
2010年08月20日(金) 17:42

ロングウェルのコメントによると、ファーブの家に到着後、すぐにファーブに荷造りして出発するように促したが、うまくいかず、その後、ファーブが不在となってからは、ファーブの家族と、一晩中、フットボールの思い出話をしていたそうだ。そして、翌朝、ファーブが部屋に戻ってくると、4人だけで”heart toheart”(腹を割って)の話し合いの場をもったという。その話し合いの中でも、ファーブは「昨年と同じレベルのパフォーマンスができるか不安だ」や「みんなを失望させてしまうかもしれない」などと、引退に傾いている心境を吐露したという。

 だが、最後の30分で状況は急展開を見せた。3人のチームメイトの言葉がファーブの心を動かした。「僕たちは、ブレットのタッチダウンパスの数や、勝利数を求めているんじゃないんだ。ただ、ブレットと一緒にフィールドに立って一緒に戦いたいと思っているだけなんだ。ブレットの存在だけで、ロッカールームの雰囲気だけじゃなく、コミュニティ全体、州全体が一気に活気づくんだ。だから、チームメイトの為にもう一回やってくれないか?」。

かねてから、現役を退くことの唯一の心残りが”guys”(チームメイト)だと語っていたファーブは、この言葉を聞いて、30秒程、黙って考えた末、”All right, Let’s go do this.”(わかった。やってみよう!)と現役続行を決意して、ディアンナ夫人に荷造りをするように言ったという。

近年、オフの恒例行事になりつつあるファーブの引退騒動だが、今年もなんとか、無事に終止符を打つこととなった。だが、今年こそ、ファーブの雄姿をNFLでみられるのは、最後になりそうな予感がする。果たして、伝説のQB、ブレット・ファーブのファイナルイアーはどんな結末が待っているのだろうか?2010年の開幕まで、あと3週間だ。