ディフェンス

CB#24″ダレル・リービス”がWR#14″サミー・ワトキンス”にビビり過ぎて、後ろを取らせまいと かなり間隔を空けてカバーしたのが敗因です。

普段ならばワトキンスの1発TDを阻止せねばならないのですが、この日のビルズO#の目的は時間を使ってO#して、JETSにO#をさせないためだったので、間隔を空けるとカムバックやらフックなどが簡単に通っちゃって肝心なところで1stDownを更新されます。シャットダウンコーナーどころか、「安心してください、ちゃんと空いてますよ」コーナー になるわけです。

WR#14″サミー・ワトキンス”のスタッツはレシーブ11回136yd獲得。それ以外のWRではWR”グレッグ・サラス”が3回41ydなので、如何にワトキンスしか投げていないか分かるでしょう。

 

だったら、リービスをワトキンスに ベタベタにカバーさせて、もう1人を当てるダブルカバーにすればいいんじゃないかと普通に思うのですが、なぜかあくまでリービスと1vs1にさせるところが理解不能。

G+解説の河口さんも「リービスがダブルカバーするパッケージを用意してないんじゃないか?」と申しておりましたが、そうなのでしょう。

 

QB#05″タイロッド・テイラー”には51yd走られTDも奪われました。これも予想できていたのに、残念すぎる。
しかしながらテイラーとワトキンスのほぼミスが無いコンビネーションは褒めるべきですね。テイラーは来シーズンも続投かと思います。

 

OLはランをほぼ許さない鉄壁を見せたのですが、第2Qにてビルズが敵陣13ydでの4th-3ydのギャンブル。ここでDL#91″シェルドン・リチャードソン”がハードカウントに引っかかって、ニュートラルゾーン・インフラクションの反則をやってしまい、1stDownを更新されるのが最悪でした。

このシリーズは結局FGを決められるのですが、この反則が無ければジェッツは貴重な風上のO#が3分弱できたハズなので、ベタなワナに引っかかり自爆したシーンはゲンナリします。

リチャードソンはその前に アンネセサリー・ラフネス の反則も取られており、今シーズンは薬物で開幕4試合欠場もあり、足を引っ張りまくりました。

 

それにしても先週のペイトリオッツ戦といい、今回もギャンブルを全く止める事ができないD#陣。この勝負弱さも致命的です。

 

スペシャルチーム

O#もD#もダメならSTもダメ。

第1QにP#04″ライアン・クイグリー”がミスパントで21ydしか飛ばず、ビルズに敵陣25ydからのO#を与えてINTされてのと変わらないぐらいの状況を作りました。

そして、このチャンスにビルズが先制のTD。互いにO#が進まない状況だったので、ここでモメンタムが一気に傾きました。
他にも全然飛ばないパントもあり、強風だったとはいえ、それに対応したパントは蹴れなかったのかと思います。

 

K#08″ランディ・ブロック”も40ydのFGを外す失態。強風とはいえ40ydは決めないとダメでしょ。しかもこのシリーズはRB#33″クリス・アイボリー”が58ydを爆走してチャンスを作っただけに、苦しい状況の中でビッグプレーで生まれたチャンスを不意にしたことも、モメンタムをつかめない要因でした。

 

 

総評

第2QのTDパスで、WR#15″ブランドン・マーシャル”がシーズン14個目のTDかつ、QB#14″ライアン・フィッツパトリック”は30TDでテスタバーディーのシーズンTDの球団記録を抜き、結果シーズン31TDパスの快挙を達成したものの、勝たねばならない試合にまさかの敗北。

ビルズのプランにハマッたとはいえ、2ポゼッション差から途中2点差まで追いついたので、逆転勝利を期待しましたが、結局は1度も逆転することはありませんでした。

こうなると、スティーラーズと対戦しているブラウンズ頼みになるのですが、第4Qで圧倒的に点差をつけられ敗北。ブラウンズは先週はチーフスと対戦し、ジェッツのワイルドカードの対抗馬と2連戦かつ、HCがもとJETSのDC”マイク・ペティン”なので、ペティンが古巣を後押ししてくれる事に期待したのに、役にたたず。

 

いやいや、ヨソのせいにしてはいけません。勝てないジェッツが悪いのです。思えば5連勝とはいえ、ジャイアンツ、カウボーイズ、ペイトリオッツ戦の3試合は負けててもおかしくない試合で、強運でプレーオフ戦線に残っていたと言っても過言ではありません。

 

ドラ1とプロボウラーだらけのD#に優れたWRをそろえたO#。フィッツパトリックの弱点も改善され、プレーオフでは台風の目になると ジェッツファンは期待していたのですが、それも元ボスの”レックス・ライアン”に阻止され夢は終了。マジで恐ろしいオッサンです。

この結果には”レックス・ライアン”および、ビルズファン、スティーラーズファンはニンマリでしょう。

 

2015_jets_loss-rs

ベテランながらプレーオフに出たことの無いフィッツパトリックやマーシャルの願いも届かずシーズン終了。

本来はバックアップの立場ながら、ジーノ・スミスのアゴ骨折事件から先発を担い、よくここまで戦いました。

マーシャルに関しては、キャリアはジェッツで終了すると明言しており、来シーズンの2人の去就も気になるところです。

それ以外にも、強力な戦力を維持できないシステムのNFLにおいて、高額のサラリーを払うリービスや、契約問題があったながらも一番活躍したDL”モハメド・ウィルカーソン”の去就など、頭を抱える問題は多々あります。

今シーズンに賭けていただけにツライ、、辛すぎる!

 

ジェッツファンの方々、今シーズンも応援、ありがとうございました。来シーズンこそ行けると信じて、あとはプレーオフの行方を楽しみましょう。