これがNFL自慢の制度

DE”モハメド・ウィルカーソン”の契約延長が決まり、次はQB”ライアン・フィッツパトリック”との契約を待つばかりですが、やはり長年NFLを見てきたファンに取ったら大きな疑問が沸いてきます。

ウィルカーソンと巨額な契約をしておいて、JETSにはフィッツパトリック側の要求に応えるだけのキャップスぺースはあるのでしょうか?

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結論から言おう、無い!

DE”モハメド・ウィルカーソン”との5年契約で、2016年のキャップヒットが10M。もし、彼がフランチャイズタグにサインしていたならば、この半分のキャップヒットで済んだので、大きく計算が狂いました。

ウィルカーソンと契約した直後のJETSのキャップスペースは、なんとわずか3.4M!!?しかし、今は上手い具合に整理して、9.1Mのキャップスペースがあります。

 

そして、多くのJETSファンが忘れていると思いますが、まだドラ1のOLB”ダロン・リー”と契約しておりません!!
∑(゜ Д゜) 

彼には約1.85Mのキャップスペースが必要だという見方ですので、現在の9.1Mから1.85M を引いたら、フィッツパトリックに使えるキャップスペースは最大で、約7.3Mとなります。

 

そして、1~2か月前にフィッツパトリックのエージェント側の要求とJETS側との要求で折り合いが付かなかった金額が12M!。 未だにこれ以上の金額をフィッツパトリック側が望むなら、話になりません。

しかも、現実的にキャップスペースがカラになる事は避けねばならないでしょう。不測の事態に備えて、2~3Mは常にキャップスペースは空けておくべきです。

 

LT”ド・ブリカショー・ファーガソン”の引退でちょっとは空くかと思ってたら、JETSは財政難ならぬ 『キャップスペース難』に立たされております。

前々GM”マイク・タネンバウム”のバカ契約でキャップスペース苦しくなったところを、前GM”ジョン・イジク”が整理して大幅にキャップスペースが空けた経緯は何だったのでしょう。

何にしろフィッツパトリックを雇うのに、あと7Mは欲しいです。いや、むしろフィッツパトリック側がかなり妥協してくれることに期待してます。

なんなら、ボランティアで投げさせてやってもいいんだぜ!
∑(゜ Д゜) 

 

このような台所事情を見ると、フィッツパトリックとの再契約の現実味が無くなってきました。もらいすぎの リーヴィス はとか何とかならないのか?

 

キャップスペースに関して

一応、NFLをよく知らない人に簡単に説明しますと、NFLではチームの戦力を均衡化するために、選手の給料に使える金額が全チーム共通で決まっているのです。これをサラリーキャップ制度と言います。

そのおかげで、ヨーロッパのサッカーチームやMLBみたいに、選手との契約額が青天井にならないわけです。

 

そして、2016シーズンの各チームが選手の給料に使えるお金の総額。つまり、サラリーキャップは155.27M。今、1ドル=106円ぐらいなので、日本円で約165億円。

当然、複数年契約の場合は、1年単位の契約額で計上します。それで各選手のその年に支払う給料=サラリー の全合計が、この155.27Mを超えてはならないのです。
(これでも昨シーズンより上限が11.99Mも増えている)

 

まぁ、このサラリーキャップの合計には多少マジックがあり、サインボーナスなど 選手との契約内容を変えて法律の抜け穴を使って、少しでもスペースが空けることは可能。こういうところでもGMの手腕が問われます。

 

いや~、NFLって、素晴らしいですね。