▼総評
ブレイディのセーフティーという意外な幕開けとなったスーパーボウル46。
イーライのロジャースばりに各レシーバーに振り分けつつギリギリに通すパスに、ライブ会場は騒然でした。
パスが出ればラン、ランが出ればパスも通る相乗効果で、序盤のイーライのパフォーマンスに私を含めたパッツ応援側はもう静まり返るしかない。

だがパッツは前半終了直後に逆転して折り返すのはさすが。後半は2ポゼ差に一時は突き放すものの、ジワジワとイーライの好ドライブで詰められます。

第4Qは両者が「時間をどこまで潰してどこで決めるか?」という、カードゲームのような駆け引きの勝負が展開されましたが、ここまで安定したドライブをしてきたイーライに軍配が上がりました。

 

そんな駆け引きの中で、パッツの致命傷となったのが、残り4:00のウェルカーの落球。
取っていれば敵陣20yd付近で、ジャイアンツはタイムアウトを1つしか残しておらず、時間潰してFGを決めていればほぼ勝利でした。

モメンタムというのが見えにくい内容でしたが、キャッチの鬼ウェルカーがあそこで落球する上に、これまでジャイアンツは数度のファンブルを反則や味方のカバーでターンオーバーせずに逃れた経緯を見れば、リードはされるものの流れはずっとジャイアンツにあったんだと思います。

 

ジャイアンツの取った策は4年前とほぼ同じ。時間を潰すドライブでロースコアに持ち込む。パッツD#はスタートは良かったものの、徐々にイーライにズルズルいかれて見事に術中にハマっちゃいました。

あとグロンコウスキーの負傷も大きかった。本来なら中央に走りこんでレシーブしまくるだろうシュチュエーションがあるものの出ない。思ったよりレイブンズ戦での負傷は大きく、2レシーブするものの囮に徹した印象でした。

 

オチョシンコも後半開始直後に21ydのパスレシーブを見せるものの、それっきり。私の読みは中途半端にハズレました。(´・ω・`)

ブレイディに関してなど、思うことは他にもいろいろありますがそれは置いといて、とにかくハイレベルな内容だったと思います。
観戦会も最後の最後まで分からぬ手に汗を握る内容で、大変盛り上がりました。

 

イーライの兄者越えという、コルツファンのみならずNFLファン全員が「空気読めよ」と思うような結末であった2011シーズンはこれにて終了。

内紛で荒れた我らがJETSは一体どうなるのか!?不安と期待を胸に一旦ドラマは閉幕です。
SEE YOU NEXT SEASON!!

 

:ブレイディのスタッツはパス27/41回276yd獲得2TD、1INT。
またもギリギリの接戦の末に敗れる。パッツもパッカーズもレギュラーシーズンでは無敵の強さを誇っていたのに、9勝のジャイアンツに両者とも敗れる辺りにスーパーボウル制覇の難しさを感じます。
来シーズンこそ4つ目のリングに届くのか?

:MVPであるイーライのスタッツはパス30/40回296yd獲得1TD。
ファンブルロストを免れるツキに助けられますが、チーム全体が非常にまとまっていた印象があります。
負傷者が続発しますが「必ず勝てる」という自信のようなものが常にありましたね。
で、兄貴はこの後どうするのよ?


:おまけ
「D Fence」マスターの自慢の一品。マイケルがハーフタイムショーをやった時のSBの看板です。これはほっておけばおくほど価値が上がるか!!