それでもボクはやってない

以前のニュース、「グッデル、上院議員とスパイ問題について会談」の続きです。
このアメリカスポーツ界を賑わせているスパイ問題についてに関して当の本人、”ニューイングランド・ペイトリオッツ”のHC”ビル・ベリチック”が沈黙を破りコメントが出ました。

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▼結局は「ルールの規則を誤解した」「騒動の責任は私にある」「問題に巻き込まれた全ての人々に謝罪する」というコメントで「どうしても勝ちたくてルール違反しましたゴメンナサイ」と全面的に認めませんでした。
そして、撮影したとされる当時スタッフであった”マット・ウォルシュ(Matt Walsh)”に関しての発言に関しても否定しています。

この”マット・ウォルシュ”なる事件の鍵となる人物が更に問題をややこしくしている部分があります。
“マット・ウォルシュ”は沈黙を保ったままでしたが、最近になって弁護士を通じて「法的に身分の安全が保障されるならば証拠のビデオを提出してもいい」との
意向を明らかに。
“マット・ウォルシュ”が恐れる「身分の安全」とは報復などの措置のほか、彼の証言が事実ではないと判明した際に偽証罪に問われることを懸念し
たものであり、”ウォルシュ”サイドはNFLがその身分保障をするならば、証言に応じる用意があるとしているとの事。
これに対し、NFLは「”ウォルシュ”氏が証拠品を違法に保持しているならば速やかに提出すべきだ」と反論している。そして、「真実を話そうとするならば、なぜ身分の安全の保証を必要とするのか」と疑問を投げかけてもいます。

そしてペイトリオッツを既に退団し、現在はプロゴルファーとして活動している”マット・ウォルシュ”が、証拠とされるビデオを所持しているとすれば新たな問題が持ち上がる事になります。
なぜならば、チームを退団した人物がチームの機密事項に属するものを所持しているはずがないからであり、また一説には”ウォルシュ”氏は退団の際に、ペイトリオッ
ツ側と「在籍中に得た知識や事実関係に対する認識を他言しない」という契約を結んだともあるからであり、
この事はペイトリオッツにスパイ行為があったという
ことではなく、チームの内情をほかに漏らさないというごく当たり前の取り決めに他ならないのです。(選手が退団するときにチームのプレーブックを返却するのと同じ )

“マット・ウォルシュ”がNFLに対して疑惑について証言する事 = ペイトリオッツとの違約が問われる可能性がある。
これが”ウォルシュ”氏のもっとも恐れることなのかもしれないようです。
そして今、NFLが”マット・ウォルシュ”との会談に踏み切れていない間に、司法がスパイゲート事件を追及する新たな展開を迎えました。

とにかく、シーズンオフの間は契約やドラフトと同じくらい”スパイゲート事件”の展開も大きな話題になりそうですね。

[引用:NFL JAPAN]

ニューイングランド・ペイトリオッツのビル・ベリチックヘッドコーチが、アメリカスポーツ界を賑わせているスパイ問題について、地元紙ボストン・グローブの取材に対し沈黙を破ってコメント。一連の騒動を起こした責任が自身にあると謝罪している。ベリチックは、「たとえ、リーグ規則について誤解していたとしても、スパイ問題に関する責任は私にある。これは私の過ちであり、罰則を受けなければならない。この問題に巻き込まれたリーグ、他のチーム、ファン、ペイトリオッツの面々など全ての人々に謝罪する」と述べた。一方でベリチックは、ペイトリオッツが2002年スーパーボウルで対戦相手セントルイス・ラムズの前日練習をビデオ撮影した、という元球団職員マット・ウォルシュの発言については否定している。

ベリチックは、「これまでのコーチ人生で、他のチームの練習を撮影したフィルムを見たことは一度もない。また、そのような行為の実施を認めた事もない。自分たちの練習ですら撮影していないよ」と語っている。また、人事部門の責任者であるスコット・ピオーリは、ボストン・グローブ紙に対し、チームが2003年1月にウォルシュを解雇したのは、彼が自分との会話を無断で録音していたのが理由と述べている。ウォルシュの弁護士であるマイケル・リーヴィーは、ピオーリの発言を「でっちあげ」と言い、「これは、ウォルシュ氏の人格に対する悪意に満ちた予測可能で哀れな行為だ」と批判している。