鉄のカーテンはどこに行った?

NFCからのスーパーボウル出場はファルコンズに決定。その対戦相手が決まる大一番は、共にスーパーボウル史に爪跡を残してきた、スティーラーズvsペイトリオッツ(以下、パッツ)というチャンピオンシップに相応しいカードとなりました。

しかし、試合当日の早朝3:40分にスティーラーズが宿泊するホテルの火災報知器が鳴り安眠を妨げるという、試合に水を差すような事件が発生。
犯人はパッツファンで単独でやったとのことですが、多くのファンに「ベリチックの差し金じゃないのか?」と疑われるのは、日ごろの行いの悪さからでしょう。

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

  勝-敗-分 1Q 2Q 3Q 4Q OT total
スティーラーズ 0 9 0 8 0 17
ペイトリオッツ 10 7 16 3 0 36

リンク:NFL JAPAN

総評

NFCに続きAFCまで大差で勝負がつきました。

 パッツのO#が止められない、止まらない。WR”ジュリア・エデルマン”のロングゲインを皮切りにQB“トム・ブレイディ”は次々とピンポイントでパスを通し、「鉄のカーテン」が「木綿のハンカチ」化。

WRがD#に3人囲まれていようが4人に囲まれていようがお構いなしで、完全にスティーラーズD#の布陣を読んで、完璧なコントロールでゾーンのつなぎ目に投げ込みます。雨が降っているにも関わらず、相変わらず天候無視のパフォーマンスです。

 さらにトリックプレー「フリーフリッカー」からWR”クリス・ホーガン”へ34ydのTDパスを決めて会場を沸かせ、モメンタムを渡しません。

 

一方、スティーラーズは、異次元RB”レベオン・ベル”の活躍を期待されましたが、パッツのDLの強さが一枚上手でした。ベルの前に穴が開いても、飛び込むと直ぐに穴を塞ぎゲインさせません。
(意図的に誘い込むために穴を見せていた?)

そしてベルは試合序盤に左足の鼠径部を負傷し、OUTとなりました。

 

QB”ベン・ロスリスバーガー”のパフォーマンスも悪くはないのですが、肝心なところでパッツD#に阻まれます。

特にTDが取れて当たり前のような、エンドゾーン1インチからのO#で、3度のアタックが全て失敗した事はモメンタムを大きく手放しました。

そして第3Q終盤、肝心なドライブでWR”イーライ・ロジャース”(なんて名前だ)がファンブルロスト。そこから逆にTDを喰い、雌雄を決します。

トムブレイディ ベン・ロスリスバーガーQB“トム・ブレイディ”のスタッツは、パス32/42回384獲得、3TD、0INT、レーティング127.5と完璧な内容。

レシーバーのトップがWR”クリス・ホーガン”で、9レシーブ180yd獲得、2TDと爆発。レシーバーを何度失っても、新たにスターが誕生するパッツの底がしれません。

この成績にはOLの良さもありました。サックを許すシーンがあるものの、スティーラーズのブリッツを読んで何人きても、すぐに対応するブロッカーを配置していました。
OL、DL共にスティーラーズの動きを読んでおり、事前調査で全て丸裸にしていたようです。

 

一方、スティーラーズQB”ベン・ロスリスバーガー”のスタッツはパス31/47回314yd獲得、1TD、1INT。数字的に悪くないのですが、得点には結びついていません。

あと、ロスリスバーガーはこの試合でサックは1度もされておらず、しかしスクランブルをしておりません。この辺りにもパッツD#の計算が見えますね。

これまでO#を牽引してきたRB”レベオン・ベル”が序盤で離脱したのも敗因でした。

 

ということで、スーパーボウル51の対戦カードは、

ニューイングランド・ペイトリオッツ vs アトランタ・ファルコンズ

となりました。
結局、ブレイディ開幕4試合出場停止は、何の意味もなかったですね・・・。
ペイトリオッツ

 

保存