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GAME CENTER(NFL.com)

総評

攻撃力がウリの2チームが大苦戦する「ディフェンスボウル」と銘打ってもおかしくない頂上決戦でした。

スーパーボウル史上最少の合計スコア、最小TD数などのワースト記録をいろいろ打ち立てながらも、ペイトリオッツに関してはこれまでのスーパーボウルなかで最高得点差で勝利したという意外性もありました。

反パッツ連合の私ですが、ペイトリオッツのスーパーボウルは、いつも最後まで勝敗が分からない展開であり、そのエンターテイメント性は認めざるえません。

 

しかしながら、レギュラーシーズンでは1試合平均32.9得点のラムズ自慢のハイパーオフェンスがたった3点に抑えられたのはなぜだったのか?

それは、ゴフが不調だったわけでなく当然ペイトリオッツD#の策にあります。

 

ペイトリオッツD#はプレーオフでは、ワンハイのマンカバーを多用していましたが、スーパーボウルまでの2週間の間にゴフ対策へ完全にスイッチ。

以前から指摘されていたゴフのゾーンD#を読むのが苦手な欠点を考慮し、これまでの試合よりもゾーンD#を多用しつつ、常にプレッシャーをかけ続け「ゴフを慌てさせる」ことに注力しました。

 

個人的には3rdDown-shortでゴフにパスを投げさせるシーンに関して、ゴフは狙われている上に裏をかいたつもりでも結局は失敗してるので、ショートヤードはRB”C.J・アンダーソン”のパワーランでゴリ押して欲しかったです。

ペイトリオッツD#を攻略するために、ラムズはパワーランでリズムを作りゴフに余裕を与える事に期待しましたが、後半のラムズO#の策がアンダーソンを外側へ走らせるという意外性を狙ったつもりが、実は彼の持ち味を生かせてない手法だったので「それは違うだろ~」と思いました。

私はプレーオフの間にアンダーソンのファンになってしまったようです。

 

一方、ラムズD#も鬼畜ペイトリオッツO#相手によく守りました。DLとDBの良さが際立ちましたが、ベテランCB陣がエデルマンの動きについていけずセパレートされる事が勝敗を分けました。

もし、昨シーズンのスーパーボウルもエデルマンが健在だったら、ペイトリオッツが前人未到のスーパーボウル3連覇をしていたでしょう。

 

MVPに関しては最初、ゴフにプレッシャーをかけ続けたLB”カイル・バンノイ”か、インターセプトしたS”スティーブン・ギルモア”などのD#陣に与えるべきだと思いましたが、ブレイディが苦戦するラムズD#を攻略し勝利を導いたのはエデルマンなので、カムバック賞込みでMVPはエデルマンで納得しています。

 

6つ目のSBリングをゲットしたブレイディ様のスタッツは、パス21/35回262yd獲得、0TD、1INT。

O#は進んでいるが得点できない状況にフラストレーションを感じていたでしょう。

 

ラムズD#の良さもありましたが、状況を見て急激にテンポを上げる事もありませんでしたし、本来の調子では無かったのかもしれません。

しかし、そこはエデルマンとグロンコウスキーの言わばブレイディの「飛車角」が珍しくスーパーボウルに揃って出場しているラッキーに助けられました。

 

当然、来シーズンの目標はNFL単独トップとなるペイトリオッツ7度目のスーパーボウル制覇でしょう。

 

一方、敗れたラムズQB”ジャレッド・ゴフ”のスタッツは、19/38回229yd獲得、0TD、1INT。

17年前のHC”マイク・マーツ”、QB”カート・ワーナー”、RB”マーシャル・ホーク”の過去最強のラムズがペイトリオッツの前に敗れたリベンジを、HC”ショーン・マクベイ”、QB”ジャレッド・ゴフ”、RB”トッド・ガーリ”の近年最強のラムズで果たす事はできず。

最高の舞台で最低得点であった事は屈辱以外の何者でもないでしょう。

 

ということで、2018-2019シーズンもあっという間に終了。

開幕までが長く感じ、シーズンが始まればあっという間に終わってしまい、またも長いオフに入ります。

ドラフトなどのイベントがありますが、当分の間はLIVEで試合を見ることはありません。

しかしながら、長いオフを乗り切ったあとの待ちわびた開幕戦では「あ~~久しぶりだわ!この感じ!」と、思えるのもNFLファンの醍醐味の一つだと最近思います。

 

ジェッツに関しては、やっとトッド・ボウルズが解雇されたので、来シーズンこそ勝負の年だと確信しています。

ウェンツだって、ゴフだって、マホームズだって2年目でブレイクしたのですから、ダーノルドも2年目は大爆発してチームをスーパーボウルに導いてくれるでしょう。

そんな夢を見ながら、またもブログを終了できなかった2018シーズンよ、さようなら。

SEE YOU NEXT SEASON

おまけ:今回のスーパーボウルで生まれた新記録

Most Games – 9, Tom Brady

Most Games, Winning Team – 6, Tom Brady

Oldest Starting QB, Winning Team – 41, Tom Brady

Most Games, Head Coach – 9, Bill Belichick

Most Games, Winning Team, Head Coach – 6, Bill Belichick

Oldest Head Coach, Winning Team – 66, Bill Belichick

Most Passes, Career – 392, Tom Brady

Most Completions, Career – 256, Tom Brady

Most Passing Yards, Career – 2838, Tom Brady

Longest Punt – 65 yards, Johnny Hekker

Most Games, Team – 11, New England

Fewest Points, Game, Both Teams – 16, New England (13) vs. L.A.Rams (3)

Fewest Points, Game, Winning Team – 13, New England

Fewest Points Through 3 Quarters, Both Teams – 6, New England (3) vs. L.A.Rams (3)

Fewest Touchdowns, Game, Both Teams – 1, New England (1) vs. L.A.Rams (0)

Fewest PATs, Game, Both Teams – 1, New England (1) vs. L.A.Rams (0)

Fewest Kickoff Returns, Game, Both Teams – 2, New England (1) vs. L.A.Rams (1)

Most Consecutive Drives Ending With A Punt, Game, Team – 8, L.A.Rams