▼総評
大味な内容なのにダブルオーバータイムにまで食い込む長期戦で、LIVE観戦のツィートも疲労困ぱい。
ブロンコスは、ホリデーの2つのリターンTDでかなり有利な立場であったにも関わらず、レイブンズのコルツ戦と同様のロングパス攻勢がそれを上回りました。
実況では「いつものフラッコか?それとも土壇場でも逆転できるニュー・フラッコか?」 という話題が出ましたが、結果はラスト1分で70ydの超ロングパスを通し、チームの危機を救うニュー・フラッコに昇格しました。
フラッコの実力というか、レイブンズのレシーバーが強力すぎます。特に昨シーズンにブレイクした”トリー・スミス”。
ボールの落下地点に入ってレシーブするのは当然として、自分をカバーしているD#の状況を見て、スローダウンしてから加速し一気に追い抜いたり、D#を抜かせておいて、ジャンプで落下地点手前でレシーブしたりと、テクニックが鬼すぎる。
ブロンコスのエースCB”チャンプ・ベイリー”が手玉に取られてました。
加えてカーディナルスではフィッツジェラルドにエースの座を奪われたが、今じゃ全くミスしない”アンクワン・ボールディン”。70ydの同点TDパスをレシーブしたWR”ジャコビー・ジョーンズ”。さらに193cmの長身TEを並べ、RB”レイ・ライス”が走り回るO#は昔の話で、1対1では負けない実力派レシーバを揃えた恐るべきO#力を持つチームとなりました。
あと、この試合では兄者の保守的すぎる面が非常に気になりました。
最後、1stDownを1回取ったら勝利だったにも関わらず、3rdDownでもランを選択し、結局レイブンズにO#を与えて同点に追いつかれました。
昔の兄者ならパスで相手にO#を与えずトドメを刺したでしょう。
そして同点に追いつかれた返しのO#では、残り時間32秒でタイムアウト2つ残していました。
昔の兄者なら、30秒あればFGレンジまで攻める姿勢を見せたハズでしたが、ニーダウンしてわざわざオーバータイムに。
ターンオーバーを恐れて逆転負けするのが怖かったと思うのですが、結果的にはINTされ、そのターンオーバーが決勝FGに結びつきました。
ロングパスをバンバン通されたブロンコスD#に問題もあると思いますが、やはり兄者の選択ミスで敗北したように見えます。
試合後に「極寒での試合の経験は来年のNYのスーパーボウルに生かしたい」と、来シーズンも続行を意味するコメントを残しておりますが、保守的なメンタルが改善されないと、SBは制覇できないかもしれませんね。
:周りの評価を覆したフラッコのスタッツはパス18/34回331yd、3TD、0INT、1ファンブルロスト。
彼のNoと同じく5年目で、とうとうニュー・フラッコに覚醒しました。パッツもロングパス対策に頭を悩ませるでしょう。
兄者はパス28/43回290yd、3TD、2INT、2ファンブル1ロスト。
トドメの刺し方を間違えて、負けた感があります。強気に攻めるところと、堅実に行くところの選択がプレーオフでは難しいですが、兄者にしては保守的すぎたかも。
:試合後の一幕。
兄者はレイ・ルイスの会見が終わるのを待って、挨拶。
兄者は試合が終わってから1時間半も待ったそうで、激闘を戦い抜いた者同士のオーラが出てますな。
元ネタ:
ルイスの記者会見終了を待っていたマニング
>ルイスの記者会見終了を待っていたマニング
自分も思わずブログネタにしてしまいました。
兄者良い人だわ。
来季頑張って欲しい。
Paracelsus55さん>
敵と言えど、長年戦ってきたものにしか分からない気持ちがあるのでしょう。
特にキャリア10年以上組には、引退が迫っており共通のジレンマなどあるんでしょうね。
新しいQBが続々とプレーオフに顔を出して、世代交代の時期を感じます。
らくSEA@ATLの試合にもこの言葉を使う事になると思いますが、DENはライスボウルで関学がやったような負けるフットボールをしていましたね。
理解の出来ないショートパントでオービックにチャンスを与えたばかりか、最後のドライブもレシーバーのカバーに行かずそのままWRを放置してパスを通されパニックになったファイターズと、消極的なランを選択しBALにボールを与え、最後のドライブではフラッコのロングパスを人に行くべきところにボールに行ってしまいそのままTDまで持ち込まれたブロンコス。
両者とも敗れましたが、直接的にスコアに影響した派手なビッグプレーではなく、その前の消極的に行った時点で勝敗は決まっていたと思います。
相手がパントを自陣49ヤードに落とすという馬鹿なミスをしてくれた事もありますが、諦めずに攻めたオービックみたいな勝つフットボールをするチームに、神様は30秒でTD出来るチャンスを与えてくれるんですよね。
僕は18年間ずっとアンチDENなのでこの結果に満足していますが、逆に、大舞台で勝敗を分けるのはこういうける負けるフットボールをするチームなんですよね。
チャンピオンシップでは久し振りにサンチェスかフラッコ以外のQBが負ける事を期待します。
上手いことに、兄者の消極的なニーダウンは、この後のマット・ライアンの時間ギリギリでFGレンジまで到達したシーンと、比較対象になっちゃいました。
(ファルコンズはFG蹴らなきゃ負けでしたが)
兄者もケガ説とか、時間ギリギリで同点でチーム全体がO#できる状況で無かった説など、いろいろ飛び交っていますが、保守的に決断したオチが兄者のINTってのが、すごいカワイソウです。
そしてAFCのチャンピオンシップはリターンマッチとなりました。フラッコにSB行かれるのは微妙ですが、レイ・ルイスの花道ためという事で、レイブンズに勝ってほしいですね。
(逆にパッツは空気をよめ!)
いくらマニングのオーディブル権限が強いとはいえオフェンスのプレーコーラーはオフェンシブコーディネーターでは?
マニングを責めるのは筋違いかと思いました。
正直、書いてて私もそれを考えてたんですけど、マニングが権限強いイメージで、オーディブル使いまくる兄者主導かと思ってたんですが、やっぱ責任はOCですね。
何点差あっても鬼のような猛攻で逆転する不屈のマニングが消極的なので、OCの指令だった仮定しても、それに従う所に個人的にショックだったのかもしれません。
ちょっと修正しておきます。ご指摘ありがとうございます。