▼総評
負け越しプレーオフ出場が前回王者を倒す下克上が起こってしまいました。敗因はセインツとは思えぬDBのミス。2度もD#の裏に落とされロングゲイン、うち1本はTDにつながる失態を犯しました。
その前提にはRB”マーショーン・リンチ”のランが機能した事もあるでしょう。もちろんQB”マット・ハセルベック”もキレていた。

 

前半のRB”ジュリアス・ジョーンズ”のファンブルロストから拮抗が崩れ、シーホークスがリード。そのリードが勝利して当たり前という下馬評から来るプレッシャーをブリーズに与え、明らかに苦しめていました。だが、そこからO#を建て直し、モメンタムをもう一度呼び込むところがさすがブリーズ。しかし、このような展開に踏ん張ってブリーズを助けるハズの守備陣がRB”マーショーン・リンチ”のランをタックルミスをしまくって止めれず、トドメの67ydのTDランを決められる始末。

 

これがホームの力。そしてプレーオフという今までの戦いとは異なる次元のプレッシャーが大番狂わせを起こさせました。
ツィッターで「これがMaddenの呪いか?」という意見もありましたが、個人的には呪いなどでなく、素直にシーホークスの実力を評価したいです。

:ラムズとの決戦は欠場したが、大一番でエースの使命を果たしたハセルベック。
なにかこの絵がSBを制覇した時のブリーズとかぶるのが皮肉ですな。
数年前にスティーラーズに敗れたスーパーボウルに向けて、大きく前進です。

 

:前年王者が初戦、しかも圧倒的有利とメディアで言われていた相手に敗退。
失うものが何も無いシーホークスに対し、背負うプレッシャーが大きすぎる上にマジメな性格がブリーズを苦しめました。
1度の負けで、これまで重ねた勝利が無となる。コレがプレーオフの怖さです。

2011/01/08 @Qwest Field

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
セインツ 10 10 0 16   36
シーホークス 7 17 10 7   41
Game Stats

[引用:NFL JAPAN]

現地8日、ワイルドカード・プレイオフのシアトル・シーホークス対ニューオリンズ・セインツが行われ、ホームのシーホークスが攻撃陣の大爆発により41対 36で勝利。レギュラーシーズン7勝9敗と負け越しのシーホークスが下馬評で圧倒的不利の中、昨季のスーパーボウル王者セインツ撃破の波乱を起こした。

シーホークスは、第1Q序盤にINT献上もあり10点を先制されると、第2Q早々にもTDを奪われ、7対17と劣勢が続く。しかし、シーホークスはここ で攻撃陣が奮起し、クォーターバック(QB)マット・ハッセルベックからワイドレシーバー(WR)ブランドン・ストークリーへの45ヤードTDパスなどで 17点を連取。前半を24対20とリードして折り返す。

そして勢いに乗るシーホークスは、第3QにもハッセルベックからWRマイク・ウィリアムスへの38ヤードTDパスとまたしてもロングTDパスを通すと、 FGも加えて34対20とリードを広げる。ただ、第4Qに入るとセインツの反撃を許し、残り約9分で4点差に詰め寄られてしまう。しかし、残り約3分半で シーホークスは、ランニングバック(RB)マーション・リンチが67ヤードTDランと値千金のビッグプレイで再び11点差に突き放す。残り約1分半、シー ホークスは粘るセインツにTDを決められるが、続く2点トライを阻止。そして直後のオンサイドキックでしっかりボールを確保し、プレイオフ史上に残る番狂 わせを達成した。

シーホークスは、ハッセルベックがパス272ヤード、4TD、1INTと先週ケガで欠場した影響を全く感じさせない大活躍。また、RBリンチもラン19 回131ヤード、1TDを挙げるなどリーグ下位に低迷したオフェンス陣が計415ヤードを獲得し、プレイオフの大一番で今季最多得点をマークした。

セインツのQBドリュー・ブリーズは、パス404ヤード、2TD、INTなしと見事なプレイを披露。しかし、レギュラーシーズンでリーグ7位の19.2失点と手堅い守りを見せたディフェンス陣がまさかの崩壊で、スーパーボウル連覇の夢が途絶えた。