帰ってきたダーノルド

未だ0勝のジェッツの次の相手は、NFC東首位のカウボーイズ。

現在、オフェンス力がリーグ1位の難敵かつ、ジェッツのオフェンス力はリーグ最下位なので、勝負はやる前から決まっているようなものです。

しかし、この試合から伝染性単核球症で3試合欠場していたQB”サム・ダーノルド”が復帰します。

果たしてダーノルドはジェッツを救えるのか!?今シーズンの今後を占う重要な試合となりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

カウボーイズ

0

6

3

13

22

ジェッツ

7

14

0

3

24

オフェンス

復帰したQB”サム・ダーノルド”はファーストシリーズでサックされ、「やはり、ジェッツのOLの弱さでO#は期待できない」と思わせるも、次のシリーズでは順調に投げてTDドライブを演出します。

 

ダーノルドのスタッツは、パス23/32回338yd獲得、2TD、1INT。

やはりドラ1QBは、前試合まで先発だったQB”ルーク・フォーク”と比較してパスのスピード、精度、ステップが別次元で上手く、OLが弱くてもステップとクイックスローでかわせばパスO#は十分に機能する事を証明しました。

加えて、カウボーイズのギャンブルを止めた返しO#で、WR”ロビー・アンダーソン”へ92ydのTDパスを1発で決める勝負強さを見せます。

 

WR陣はWR”ロビー・アンダーソン”が5レシーブ123yd獲得、WR”ジェイミソン・クラウダー”が98yd獲得、WR”デマリアス・トーマス”が62yd獲得と投げ分けており、それぞれのレシーバーのテクニックが高く「ジェッツにいいレシーバーが沢山いるじゃん」と思わせるパフォーマンスを見せます。

QBが変われば全てが変わるということです。

 

RB陣では、”レベオン・ベル”がラン14キャリー50yd獲得。粘り腰で1stダウンを獲得するシーンがあるものの、数字的にはまだまだもの足りないところ。

驚いたのが、元エースRB”ビラル・パウエル”が登場したこと。1キャリー5yd獲得でピンポイントで仕事しました。

以前からの思っていたのですが、「なぜジェッツのRBはベルばかりに負荷をかけて、パウエルとモンゴメリーをもっと併用して扱わないか?」という疑問が残りました。

併用したらベルの機嫌を損ねるとしても、タイプの異なるRBを併用することで、ベルのランが出やすくなると思うだけに不思議です。

 

総じて前半で3TDで21得点をあげるものの、後半はエンドゾーン手前で高めに浮いてしまったパスをINTされる もったいないミスと、カウボーイズの反撃により得点はわずか3点。

しかしながら、この1試合だけで、これまでの4試合の合計TD数と合計1stダウン数を上回りました。今までどれだけO#が酷かったのかが分かります。

ディフェンス

Week05まで獲得ヤードがリーグ1位のダラスO#に対抗したD#陣。またもLB”C.J・モズリー”は休みです。

こちらもダーノルドの復帰に影響されたのか、QB”ダグ・プレスコット”にプレッシャーをかけ続けパスを狂わせる事に成功。カバーではCB”ダリル・ロバーツ”が目立つ活躍を見せておりました。

 

S”ジャマール・アダムス”とS”マーカス・メイ”のコンビもフィールドを縦横無尽に駆け巡り活躍。

得にプロボウラーであるS”ジャマール・アダムス”の活躍が今回の勝因です。ギャンブルでランを止めるシーンに加えて、最後の2ポイントコンバージョンでブリッツを仕掛けて失敗させるシーンは圧巻。

中央のウィッテンへの決め打ちのパスでしたが、超スピードでプレスコットを強襲する事でパスを狂わせます。

このブリッツが無ければ同点でOTに入り、モメンタム的に負けていたと思います。まさにトドメの一撃でした。

 

しかし、RB”エゼキエル・エリオット”に105ydも走られたのが痛かった。このランが後半に2点差までに追いつかれた原因です。

LB”C.J・モズリー”が出場していれば、ここまで走られる事は無かったでしょう。次戦での復帰が期待されます。

 

ジェッツにとってラッキーだったのがWR”アマリ・クーパー”が早々に負傷してほぼ出場せず、OL”タイロン・スミス”が欠場した事です。

あと、落球にもかなり助けられました。

スペシャルチーム

K”サム・フィッケン”がFG1本と3本のエクストラポイントを決める完璧な内容。

普通に見えて、これまでのキッカー問題があるだけに普通って素晴らしい。

総評

カウボーイズの反則が9回という多さに助けられた部分もありますが、ジェッツも負けじと反則8回でそこは互角。

あとはカウボーイズのギャンブル失敗とFG失敗が2点差の勝敗に直接響いております。

 

トータルヤード、3rdDownコンバージョン、タイムポゼッションとあらゆる面でカウボーイズが上なのですが、ジェッツが前半の3TDで大差をつけたことが一番の勝因だったでしょう。第4Qに大量失点するクセは治っておりません。

カウボーイズはこれで3連敗。まさかジェッツに負けるとは思っていなかったのか、HC”ジェイソン・ギャレット”を筆頭に、みなさん凄い悲劇的な顔をしていました。

 

ダーノルド復帰でやっと1勝したジェッツ。

このまま波に乗りたいところですが、次の相手はまたも王者ペイトリオッツです。しかし、前回と状況は違います。今度こそ憎っくきパッツを討ちとるチャンス!!

そして試合は日本時間で10月22日(火)

天皇陛下万歳!!