さよならフラッコ

先週、ブラウンズ戦にて奇跡の逆転勝利を起こしたQB”ジョー・フラッコ”。
実は2019年以来勝利をしておらず、久々に勝利の美酒を味わいました。

今週はそのパフォーマンスを継続してくれることに期待しましたが、どうなることやら。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ベンガルズ

14

6

7

0

27

ジェッツ

6

3

3

0

12

オフェンス

WRはよく戦った。OLもまぁ頑張った。RBはRB”ブリース・ホール”が奮闘し、TEは”タイラー・コンクリン”がよくレシーブしてくれた。

しかし、負けた理由はQB”ジョー・フラッコ”です。

本日のスタッツはパス 28/52回、0TD、2INT。ファンブルロスト2回で計4ターンオーバー。

4サックもらったうち、2回はDE”トレイ・ヘンドリクソン”です。
途中、ヘンドリクソンが肩を痛めて流れが来るかと思いましたが、そうはなりませんでした。

 

来週からQB”ザック・ウィルソン”が復帰する予定なので、今日はいつもと趣向を変えて、開幕戦から3試合を先発したフラッコの総括を行いたいと思います。

題して・・・

ここがダメだよ、ジョー・フラッコ

①FGレンジ付近から先に進めない。

ブラウンズ戦の最後の逆転TDパスは追い詰められた特殊な状況なので例外として、基本的にFGレンジからレッドゾーン付近まで進むのが限界で、そこから先に進めません。

相手D#が縦に狭くなる状況が極端に苦手のようです。

ジェッツでは敵陣に入るのすら難しいQBを多く見てきたので、それに比べればマシですが、ブレイディのようにD#を読む力はなさげです。
この決定力の無さは致命的でしょう。

 

②足が遅い

絶頂期から純粋なポケットパサーだっただけに、走るのは苦手。走りながら投げるのも当然苦手。オーバースローは当たり前です。

全力で横に走りしながら、並行して全力で走るWRにパスを通す変態マホームズとは違います(当たり前)。

 

③雑になる

最初は丁寧に投げていたのに、ロングの味を締めたのか長いのばかり狙うようになる展開が第2Qにありました。

私は見ていて「そろそろINTされるなー」と思っていたら、やっぱりLB”ローガン・ウィルソン”にインターセプトされました。
そのぐらい雑になったのは素人目に見ても明らかでした。

刻んで進むことが面倒になり、ミドル以上のパスを通して一気に進む快感を覚えちゃうと、それに引っ張られてプレーが雑になったのかと思います。

常に状況を読もうとする集中力を保つことが難しくなったようです。

 

③「志村~後ろ~!」

3試合の間、結構背後からやられてます。ロジャースなら後ろに目があるようにかわしたり、接触する前にスローするのですが、それが出来きません。

本日のファンブルロストも後ろからやられました。感が鈍い事に加えてスロースピードが遅いと思われます。

 

④タックルされても無理に投げようとする。

数回見たのが、既につかまれてまともな体制でないのに、それでも投げようする悪癖。

せめて「パス失敗」で終わらせようとするつもりでしょうが、愚行です。インターセプトやファンブルの危険をはらんでます。

“ペイトン・マニング”ならば投げる前にタックルされると思った瞬時にボールを抱え込んで丸くなり、最小のダメージでサックされる事を選んでました。

 

⑤出勤時のファッションが最悪

以下の動画をご覧ください。フラッコのベンガルズ戦の出勤スタイルです。

ジェッツのQBといえば大都会ニューヨークをしょって立つ超花形ポジション。

さらに言えば奇抜なファッションでファンを驚かせつつ、スーパーボウルを制した英雄”ジョー・ネイマス”の跡を継ぐ者です。

それがこんな「GU」、いや「しまむら」または「イトウゴフク」で買ったようなパーカーとパンツは何だ?。
さらに黒リュックには「JETS」と書かれており、球団からもらったグッズかと思われます。

全米憧れのポジションであるにも関わらず、ファンの目を意識しない無頓着さもフラッコが堕落していった原因のように思えます。

 

ちなみにHCは別ですよ。どんだけボロボロでも強さに関係はありません。

 

その他、ドロップバック(スナップから後ろに下がる動作)が大きすぎて長そうなパスを通しても実質3~4ヤードしか進んでおらず、「お前は昔のジーノ・スミスかよ!」とツッコむシーンもありました。

 

ということで、かつてレイブンズをルーキーイヤーから5年連続でプレーオフに導き、スーパーボウルMVPに輝いたエリートQBは、今や見る影もありません。

ブラウンズ戦で逆転勝ちを収めたといっても、オンサイドキック成功という強運のもとに成り立っています。

もはやフラッコの役目は終えたと思って良いでしょう。

次週からQB“ザック・ウィルソン”の復活とJETSの快進撃にこうご期待です!!

ディフェンス

ベンガルズは計2試合で13サックを許していたのでジェッツにもサック祭りを期待したのですが、見事にアテが外れました。

ベンガルズQB”ジョー・バロウ”スマホからSNSアプリを全て削除するほどの覚悟でこの試合に臨んできただけあって、パスラッシュが届く前にクイックスローでパスを通します。

その正確無比なスローはまさにAFCチャンピオンの姿。フラッコもかつてはこんな感じだった気がします。

ジョー・バロウのスタッツは パス23/36回275yd獲得、3TDの活躍。被サックは2回でした。   

 

猛ブリッツを仕掛けたにも関わらずTE”タイラー・ボイド”にミドルパスを通されたあと、S”ジョーダン・ホワイトヘッド”のタックルミスでそのままTD取られたシーンは痛すぎました。

ホワイトヘッドは良いプレーもありましたが、最後尾をまかせるSとしてはミスが多いです。

 

ランは予想通り封じた上にRB”ジョー・ミクソン”が足首を負傷し、第4Qはほぼプレーしませんでした。

 

バロウのメインターゲットであるWR”ジャマール・チェイス”には1TD取られましたが、わずか29yd獲得に抑えました。

CB”ソース・ガードナー”とCB”D.J・リード”ともに優秀でしたが、WR”タイラー・ボイド”とWR”ティー・ヒギンズ”両者に約100yd獲得されたのはいただけません。

パスラッシュでバロウを攻略しようとした事が裏目に出た気がします。

 

あと、2度のアンネセサリー・ラフネスはショックですね。「防いだ!」と思った瞬間にアンネを取られた時は魂が削られる気分です。

スペシャルチーム

この試合の全得点はK”グレッグ・ズーライン”のキック。

4本のFGは50yd超ばかりでしたが見事に全部を決めました。開幕戦でディスってごめんなさい。

総評

ジェッツとベンガルズのパス獲得ヤードとラン獲得ヤードはほぼ同じ。

なのに15点差も開いたのは4回のターンオーバーとフラッコの決定力の無さです。

 

さっきは散々ディスったのですが、まだ敵陣に入れるだけマシなQBだと思います。ただ、勝てるQBではありません。

しかしながら、来週復帰予定のQB”ザック・ウィルソン”が敵陣にすら入れないQBになっていたらどうしようかという恐怖が若干あります。

プレシーズンで負傷するまでのパフォーマンスは褒められたものではありませんでしたから。

そこは3試合十分に休んで何かを得た事に期待したいと思います。

 

来週はジェッツと同じく未だ1勝のスティーラーズが相手。

もしかしたら、QB”ミッチ・トゥルビスキー”を下げてドラ1で地元ピッツバーグの星であるQB”ケニー・ピケット”の公式デビュー戦になるかもしれません。

そうなると、注目度の高い試合になる上に”ザック・ウィルソン”はますます負けるワケにはいかず、プレッシャーに押し潰されないか心配です。

 

復帰早々に厳しい試合になりそうですが、そこは「ママ友」パワーで乗り切って欲しいところです。
(まだ言ってる (´・ω・`))