5)反撃の民事裁判編

遺族が取った手段はシンプソンに対して、「不法死亡行為に対する損害賠償請求」を行う事。

ゴールドマンの遺族はニコールの遺族とともに、民事裁判によりシンプソンをあらゆる角度で糾弾する姿勢をとったのだ。

 

「刑事裁判で負けたのに民事裁判で勝てるのか?」と思いきや、実はシンプソン側には意外な弱点があった。

シンプソンは刑事裁判では証言を拒む権利を使って、1回も証言台に立っていないのだ。

 

しかし、民事裁判には「宣誓供述」という制度があり、被告に裁判前に宣誓させて質問ができるのだ。

 

つまり、O.J・シンプソン本体を直接攻めることができるのだ!

 

端的に言うと、弁護士は強かったがシンプソン自身は「アホォ」(´・ω・`)

弁護士からの数々の質問に「さぁ」としか答えず、さらにニコールのDV写真を見せると「それは特殊メイクだよ」と、賢くないはぐらしかたをする。

 

さらに現場の足跡だったブルーノ・マリの靴については「買ったことが無い。正直、好みじゃない」と証言。これがアダになる。

 

 

この時は重要な証言は得られなかったものの、裁判開始まで6か月を切った1996年4月23日に、衝撃の写真が撮られた。

なんと、シンプソンが殺害現場の足跡と一致したブルーノ・マリの靴を履いているのだ。
(つ∀`*)アイタ~!

 

証言でも「好みじゃない」と言っていた靴をなぜ履いている!?

\(^o^)/オワタ

これに対してシンプソンは合成写真だと否定するが、まぁ苦しい言い訳だ。

 

 

そして1996年10月23日にまたも全米が注目する民事裁判がスタート

今回は事件が起こったサンタモニカでの裁判であり、前回のように黒人に偏った手が使えず12人中9人が白人。

 

シンプソンは数々の質問に対して「知らない」「覚えていない」と供述するだけで、印象は最悪となり、その評決は

敗訴!

亡くなった2人に対する損害賠償責任が発生し、その額は3350万ドル(当時のレートで41憶円)。

 

遺族は決して金目的ではなく、シンプソンへの制裁が目的だったとはいえ、この金額の決定にはちょっとはニンマリしたハズ。
( ̄▽ ̄)=3

 

シンプソンの家財道具は差し押さえられ、自宅を260万ドル(当時のレートで約3憶円)で売却。

慣れ親しんだカルフォニアを離れることになったのだった。

 

これにて一件落着・・かと思ったら、まだまだ闇は深い!

O.J・シンプソンの人生は思わぬ展開へ!

 

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