慣れてしまえば・・
今シーズン起こったリーグの大改革といえば、キックオフのルールが変わった事でしょう。
スーパーボウル直前にリーグからこの改変に関して総括が発表されました。
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新キックオフルールとは?
今シーズンから導入されたキックオフルールに関しては、以下の記事を参照してください。
新キックオフはリーグの目論みどおりの結果
NFLの”ジェフ・ミラー”副社長は新キックオフの総括として、
「リーグはより多くのリターン、より多くのビッグプレー、オフェンスののより良いフィールドスタートポジション、そしてより少ない負傷者数を望み、その全てが実現しました。」
と語ったとのこと。
具体的な成果は以下のとおり
・リターンは前年比で57パーセント増加
・スタートラインが数ヤード前進することで、タッチダウン数が増加
・負傷率が低下
↑今シーズンの開幕戦ではキックオフ11回のうち9回がタッチバックであり、「今後もタッチバックが増える傾向」というのがアナリストらの見解でしたが、フタを開ければリターンが57%増加とは意外でした。
この新キックオフは1年間の限定的なルール変更であり、2025年もこのルールを維持するには少なくとも24チームの承認が必要となります。
つまり9チーム以上が新キックオフに反対した場合、2023年のキックオフルールに戻ることになります。
しかし、リーグは今シーズンのキックオフルールの変更はフットボールというスポーツにとって前進であると考えており、この結果を成功としてルールの維持を推奨するようです。
個人的に「フットボールの醍醐味が薄れるのでは」と思っていましたが、新ルールでもゲーム性や面白さが大きく損なわれることは無かったと思います。
NFLは問題があれば伝統にとらわれず、ルール改善に乗り出して選手の安全やファンの期待を裏切らない素晴らしいリーグだと改めて思いました。
これはアメフトのいいところですね。
タッチバックだらけだと儀式みたいになってしまうので、かつての17ヤードトライフォーポイントのキックみたいになってしまう。(距離が伸びてより戦略的に、勝敗を左右する要素になった)
かといって、昔のリターンゲームのように怪我人続出は見たくない。特にリターンゲームは予期せぬ角度からのタックルなどが起きやすく、大怪我が多かった。
そこで今回の新ルール。
ホントに素晴らしい措置ですね。
アメフトのルール変更の柔軟さは、間違いなくアメリカンフットボールが競技人口をアメリカ人に集中させた協会含め競技者のグローバリズムが進みきっていないゆえの機動力によると思います。
サッカーだとFIFAのような組織が汚職まみれで取り仕切り、改革なんて進みません。
スポーツを見て楽しんでくれる観客はグローバル化できるのが良い、しかし競技者はある程度クローズドな市場の方が競技の純粋な面白さが保たれやすい。
こんな構図が見えてきて、興味深く感じています。
奥から大群が全速力で突っ込んでくる迫力は無くなったものの、ゲーム性をそこなわずケガを防止するための最善の策でした。
下手したらプロボウルみたいにキックオフが無くなるという案もありましたから、この形に落ち着いてよかったです。
今後も今の良さを損なわなず、競技者の安全が保たれる改善に期待しています。
新キックオフは最前線が突破されやすくなった気がする
そのためキッキングチームのSとなるキッカーがタックルに行き壊れてしまうケースが多々あった
そういえばセーフティー後のフリーキックも変わっていたような…
そうなんですよ。HOFの時の記事にも書いたのですが、一団がかなり前に集まるので一列突破したらビッグリターンが出やすい形だと思います。
セーフティー後のパントまでは注視していませんでした。んーどうなんでしょ。
当初はビッグリターン連発でタッチバック増えるかと思ってたけど、意外とそうならなかったですね
負傷者も減ってるとなるとこれは継続かなあって感じはします
元となったXFLはタッチバックが35YD開始らしいので、そこの議論は何年かするのかな
唯一このルールの残念なところは不意打ちオンサイドキックができないところですね
甲子園ボウルでは不意打ちオンサイド決めた立命館が勝ったので余計に思いましたね
これがずっと続いたら年寄りが「その昔NOがSBの後半開始にオンサイドキックして~」って言ってもわからない時代とか来るんだろうか?
たしかにサプライズのオンサイドキックが無くなったのは悲しい。
甲子園ボウルやスーパーボウルの歴史的なシーンは無くなりますね。
我らはもう語り部です。
危惧されていた怪我も少なくなってリーグとしても選手にとっても良かったと思いますね
もっと批判されるかと思っていたら、すんなりファンは受け入れましたね。
今後もこのスタイルが継続されると思います。