弔い合戦じゃ

この試合の直前にジェッツの英雄”ニック・マンゴールド”が死去いたしました。

若すぎる 今シーズン初のアレの試合後ですが、ジェッツファンにとってはショッキングなニュースが報じられました。 元ジェッツの名C”ニック・マンゴールド”が41歳の若さで亡くなりま

 

マンゴールドvsベンガルズといえば2009年シーズン、ジェッツの最終週とプレーオフ1回戦の相手がベンガルズという世にも珍しい連戦となり、両方ともジェッツが勝利して踏み台にさせていただきました。

 

しかし、今のジェッツは情けないことに未だ0勝。ここはマンゴールドへの弔いのためにもベンガルズに勝利せねばならないでしょう!

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[ESPN]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

0

13

3

23

39

ベンガルズ

10

14

7

7

38

オフェンス

1番2番WR不在で初勝利

QB”ジャスティン・フィールズ”は前試合の酷さから、先発をQB”タイロッド・テイラー”に交代するという噂があったものの結局はこの試合も先発。

 

さらにエースWR”ギャレット・ウィルソン”とWR”ジョシュ・レイノルズ”のこれまでのレシーブ回数が多い1番、2番が欠場するという、どうあがいても勝てないだろうと思われる布陣でした。

 

しかもジェッツのオフェンスは、お約束どおりファーストドライブで自陣35ydで1ydのギャンブルを仕掛けて失敗し、その返しのベンガルズオフェンスでTDを喰らい、「今日も負けたなこりゃ」と全ジェッツファンが思ったに違いないスタートでした。

 

フィールズのパスもやはりコンロトールがつかず、ブーツレッグで思いっきり下がった所から全力でダッシュするなどガッカリプレーが多発するも、第2QのギャンブルでまさかのTDパスをヒットします。

 

しかし、第3Q終了次点でスコアは

16-31 の15点差。
(TωT) 

今シーズンのジェッツは第4Qだけ慌てたように大量得点するも「時すでに遅し」のような展開が多かったのですが、この試合はその第4Qの大量得点がギリギリ逆転に届いて勝利したワケです。

勝利はランプレーにあり

キープレーはRB”ブリース・ホール”とRB”アイザイア・デービス”のラン。

 

デービスは50ydのロングゲインを見せ、意外にもホールは今シーズン初のTDランを決めます。

 

ホールの2シリーズ続けてのTDラン。

 

このTDで30-38になり、普通ならばエクストラポイントで7点差にするところ、なぜか2ポイントコンバージョンを行い、「バカなの!?バカなの!!」と思っていたら成功します。

 

リスクを犯して6点差に詰める意味は何だったのか・・。FG×2本狙いにしてもこの後に2ドライブが出来るか分からない残り時間です。

 

これでスコアは32-28 の6点差。

これが最後に1点差で勝利した理由です。

 

そして、2ミニッツで逆転に成功したプレーがまさに最終兵器だったであろう奇策、RB”ブリース・ホール”のパス!

 

今シーズンは奇策の失敗ばかり見てきましたが、この重大過ぎるシーンでよくぞ決めてくれました。

 

トレードの噂もあったRB”ブリース・ホール”のスタッツはラン18キャリー133yd獲得の2TD、さらにパスで1TDを記録する大活躍です。

 

これでトレード回避か。いや、むしろトレードされたかった?

フィールズのスタッツは?

QB”ジャスティン・フィールズ”はパス21/32回244yd獲得、1TD、0INT。

なんと被サックは受けず0回です。

 

このパス成功率と被サック0回には理由があり、フィールズにボールを長時間持たせないためのスイングパスなど決め打ちのパスがこれまでより多く、フィールズが判断に迷ってモタモタした挙句に潰されて大幅にロスする王道パターンを防ぎました。

 

それでも、スイングパスがコントロールが悪すぎてファンブルロストになりかける事もありましたが、終盤の要所ではパスを決めて勝利に貢献。

 

あとはランの多さでパスラッシュの的を絞らせなかった事が功を奏したでしょう。基本的にフィールズのパスが良くなったとか、OLが特別に良かったという印象はありません。

(;´Д`)ノ

若手レシーバー陣が躍動

WR”ギャレット・ウィルソン”とWR”ジョシュ・レイノルズ”が欠場した分、他のレシーバー陣の出番が増えて成長したのもの勝因でしょう。

実に6名の選手が20y以上を獲得しています。

 

特に2025年ドラ2で契約でもめた(まだ言う)TE”メイソン・テイラー”が要所とTDレシーブを決めて光りました。

 

トップレシーバーはWR”テイラー・ジョンソン”の3レシーブ、64yd。

RB”アイザイア・デービス”はランのみならずレシーブでも5レシーブ44ydと勝利に貢献しています。

 

しっかし、WR”アレン・ラザード”は1レシーブ5yd獲得と、やはり役立たず。

ロジャースが責任もって引き取りに来てよ。
(´д`lll) 

フィールズはこの後も勝利できる?

試合前にオーナーにディスられていたフィールズですが、それで奮起したのかやっとジェッツで初勝利。

 

しかし、繰り返しになりますがフィールズの根本的な部分は改善されていません。

終盤にディフェンスが崩れたベンガルズでなければ当然、負けていたでしょう。

 

この勝利は実力を発揮したのではなく、ラッキーパンチだったと見ています。

ディフェンス

CBソース・ガードナーの欠場が響いた38失点

この試合、オフェンスのみならずディフェンスも要であるCB”ソース・ガードナー”が欠場しており、苦戦を強いられました。

 

エースWR”ジャマール・チェイス”に12レシーブ98yd獲得とやられています。

しかし、レシーブ回数のわりに獲得ヤードを抑えた事は評価します。

 

TE”ティー・ヒギンズ”のロングパスTDもショックでした。

QB”ジョー・フラッコ”はまだまだ現役でいけそうです。

 

ランディフェンス崩壊、再び

しかしながら、この試合の大量失点はパスよりランディフェンスが甘くなった事にあります。

RB”サマジェ・ペリーン”とRB”チェイス・ブラウン”にめっちゃ走られました。

特にブラウンにはランとレシーブの両方でTDを許しています。

 

以前のような露骨なタックルミスは少なかったのですが、しばしばロングゲインを許すのは良くない。

 

しかしながら、この試合からLB”クインシー・ウィリアムズ”が復帰して7タックル、1ロスタックル、2パスディフェンスを記録しています。

彼がいなければ、もっと得点されていたでしょう。

第4Qの死闘

2025年ドラ4のS”マラキ・ムーア”が8タックルと奮闘。

加えて、シーズン中にタイタンズからトレードで獲得したCB”ジャービス・ブラウンリーJr”が7タックル、2パスディフェンスとこれまで注目されなかったディフェンス陣も成長しています。

 

ディフェンスの真骨頂は、4Qにジェッツが逆転したあと1点差を守り切った事でしょう。

 

逆転したものの残り1:54、ベンガルズのタイムアウトは3つあるものですから、正直なところ私は「まぁブロンコス戦みたいにFGレンジに行かれて再逆転負けですね」と、ジェッツを全く信じていませんでした。

 

しかし、最後はファーストダウンを1回許すも、ランもパスも封じて試合終了!

 

やればできるのです!ジェッツは!

ただやるのが遅かっただけ!
( ̄Д ̄;; 

スペシャルチーム

影の勝因、鉄壁のフォーム様

個人的に真の勝因はフォーク様だと思っています。

今宵も3本のFGを当たり前に決めて、ベンガルズ追撃の足がかりを作りました。

 

この「当たり前」が非常に大事。

昨シーズンは、ズーラインがこの当たり前が当たり前で無いくらいにハズしまくって、負けた試合が多かったのです。

 

ありがとう、フォーク様。ジェッツはもうあなたを離さない。

総評

攻守のエース、まさに飛車角を抜いた布陣で挑んだ試合の第3Q終了時点で「負けた」と思っていたのに勝ってしまいました。

 

普通なら嬉しいはずが「この試合がシーズン序盤だったらなぁ」と現状からして勝利の喜びよりも、逆パーフェクト(シーズン全敗)を阻止した安堵感が強く、それほどハイテンションにはなれませんでした。

 

1勝したので、これで心置きなくドラフト全体1位狙いに舵を切れるのですが、今シーズンはその方向でも強敵が多いのです。

 

特に未だ1勝のセインツは先発QBからして わざとやってる感が強く、これを下回るにはこちらも何らかの策を講じなければなりません。

( ・`Д・´)+キリッ

 

この後、フィールズが何勝しようとドラフトはQBが欲しい!ちゃんとしたQBが欲しいんや!!