JETSのサイトですから
「スーパーボウル特集」に労力を割いて肝心のJETSのニュースが止まっておりました。
特に目立つ動きはないものの、ここ最近のニュースをフラッシュバック。
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▼新HC”レックス・ライアン”の父、闘将”バディ・ライアン”とは
前のニュースで父”バディ・ライアン”はJETSが制した第3回スーパーボウルの時のJETSのDLコーチだった事は伝えましたが、功績に関しての補足です。
闘将”バディ・ライアン”はフットボール選手としてはオクラホマ大学で活躍したところで終わり、高校のコーチとしてコーチ人生がスタート。
朝鮮戦争時に日本で行われた軍隊チーム同士での選手権「Fourth Army championship」にて米軍のアシスタントコーチを勤めて1960年にニューヨーク・ジェッツのアシスタントコーチ職につきます。
当時ジェッツはAFLという格下リーグに所属しながらも第3回スーパーボウルで”ボルティモア・コルツ”(今聞くと、相手にするのも恐ろしいチーム名ですな。)を破り、AFL初&JETS初のスーパーボウル制覇を成し遂げて、この勝利はAFLとNFLの統合に大きな一歩となりました。
その後バイキングスのDCを勤めて、1978年に”シカゴ・ベアーズ”のDCに就任。
ここで革命的なD#システム「46ディフェンス」を編み出し、第20回スーパーボウルにてペイトリオッツを46-10の圧倒的勝利でスーパーボウルを制しました。
その後はイーグルスで念願のHC職に就き、その後カーディナルスに渡り1995年のシーズンを最後に引退しました。
そして、その息子である”レックス・ライアン”はレイブンズにて2005年よりDLコーチからD#コーディネーターに昇格。父”バディー・ライアン”が確立した「46ディフェンス」を
導入することにより、 攻撃的なD#を築き今シーズンはレイブンズをNFCチャンピオンシップにまで進出しました。
ちなみに兄の”ロブ・ライアン”はこれまでレイダースでDCを勤め、2009年からなんと元ジェッツHC”エリック・マンジーニ”がHCに就任したブラウンズのDCに就きます。
またもややこしい人間模様が展開されそうです。
▼「46ディフェンス」とは?
で、闘将”バディ・ライアン”が考案し、ベアーズをスーパーボウル制覇に導いた「46ディフェンス」とは何なのか?
その特徴はスクリメージライン上にDL4人とLB2人をずらっと並べて強烈なパスラッシュをかけるというもの。時には8人がかりでパスラッシュをかける事もあり、まさに攻撃的守備。
そしてワンパターンなラッシュをかけるだけでなく、同じフォーメーションでも配置換えをする事によって相手にブロック慣れさせなかったり、46ディフェンスと見せかけて実はただの4-3だったり多様な変化をつける事で相手に調整をさせないという特色を持ちます。
しかし使いこなすには細かい調整が必要で、守備の連携が命のシステムです。”バディ・ライアン”は練習時に選手への指示をポジションや名前でなく背番号で指示を行っており、当時ベーアズのS”ダグ・プランク“がフィールド上でこのシステムを統制していて彼の背番号が#46なので「46ディフェンス」と呼ばれる由縁です。
しかしこのディフェンスシステムにも天敵があり、それが”ジョー・モンタナ”率いる49ersが得意とした”ウェストコーストオフェンス”。ベアーズは49ersにプレーオフで負け続けて以降、ベアーズでは46ディフェンスは使われなくなりました。
▼JETS:DCも元レイブンズの”マイク・ペティン”
“レックス・ライアン”に続き、レイブンズのアシスタントDCを勤めていた”マイク・ペティン”もJETSのDCとなりました。
ライアンHCとともに、レイブンズからジェッツに引き抜かれた”マイク・ペティン”は、「ライアンと出会ったときから、仲が良かった。一緒にいなければ生きていけないなって冗談で言っていたんだ」と、コメントしました。しかし2人ともJETSにはレイブンズのプレイコールは持ち込まず、あくまで選手に合わせた守備を考案する姿勢を表しております。
▼OC”ブライアン・ショッテンハイマー”が残留
新HC候補に上がりながらも、レックス・ライアンに敗れたOC”ブライアン・ショッテンハイマー”は来シーズンもそのままOCを続ける事になりました。
名将”マーティ・ショッテンハイマー”の息子である”ブライアン・ショッテンハイマー”は今シーズンの素人でも読めるワンパターンなプレーコールに非難がありました。
しかし、これは”チャド・ペニントン”から”ブレット・ファーブ”へ急な司令塔の交代にベストな策を取っただけの事。シーズン序盤は勝率5割でも、ファーブが(隠蔽の)負傷する中盤までは、その手腕でRB”トーマス・ジョーンズ”を生かして連勝し、チームをAFC東単独首位に導きました。
▼新コーチ2人加入
新HC”レックス・ライアン”は2人のアシスタントコーチを決定しました。
WRコーチに元ラムズWRコーチの”ヘンリー・エラード(Henry Ellard)”とRBコーチに元ブランウズRBコーチ”アンソニー・リン(Anthony Lynn)”。
昨シーズンは選手を大改革しましたが、今シーズンはコーチの大改革です。
JETS狂さん
ベアーズが制覇したSuperbowl XXの時にはHCはマイク・ディトカですね。バディ・ライアンは当時DCです。その後イーグルスでHCになったようです。
カーディナルスでもHCを務めたようですね。2年でクビになってますが。
ご指摘助かります、思いっきり間違えました。”Neill Armstrong”がHCの時にバディ・ライアンをベアーズのDCに引き入れて、その後マイク・ディトカがHCに就いてSuperbowl XXを制覇が正しい流れのようです。HCはイーグルス時代からでした。さっそく修正します。
http://en.wikipedia.org/wiki/Super_Bowl_XX
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