測不能の9・11
再びスーパーボウルを目指す旅は、9月11日にグラウンド・ゼロに近いメットライフスタジアムからスタート。
あの同時多発テロから丁度10年ともあって、試合開始前にセレモニーも行われ、通常の開幕戦とは異なる空気をかもしだしています。

そして、その対戦相手はアメリカズチームと呼ばれるカウボーイズ。さらにカウボーイズのDCにはHC”レックス・ライアン”の双子の兄”ロブ・ライアン”がいるという、何かいわくつきだらけの試合となりました。

ここはスカッと勝利して欲しいと思っていましたら、いつもの「JETSらしい試合」を超越した摩訶不思議な内容となりました。


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▼前半
カウボーイズのO#からスタート。
JETSのD#のプレッシャーの裏をかくようなロモのパスと、WR”デズ・ブライアント”を止める事ができない。
最後は敵陣3ydからロモはクロマティーが完全にカバーしているWR”デズ・ブライアント”にTDパスをヒット!
止めねばならぬ1stドライブで先制される。

JETSのO#は”デマーカス・ウェア”の激しいプレッシャーで不発。カウボーイズにFGを決められ0-10と点差が開くが、前半残り3:36からサンチェスのエンジンがかかる。
“デマーカス・ウェア”のサックを喰らいながらもRB”ラダニアン・トムリンソン”のロングゲインとTE”ダスティン・ケラー”のレシーブに助けられ、敵陣4yd。
ラストもTE”ダスティン・ケラー”へ鋭いミドルパスを通してTD!!7-10で折り返す。
7-10

▼後半
第3Q、カウボーイズは敵陣36ydまで進むとDB”アントニオ・クロマティ”がカバーするWR”マイルズ・オースティン”へパス!!
このボールをDB”アントニオ・クロマティ”がインターセプト!!やったぜ!ヘ(゜∀゜*)ノ と・・・・思いきや、オースティンもボールを掴んで根性でボールから手を離さない。
2人ともボールを離さないまま、エンドゾーンに転がり込み、このケースはO#がボールを捕獲しているとみなされ痛恨のTDを許す。(ノДT)
7-17

QB”マーク・サンチェス”は新入りの巨大TETE”ジェフ・カバーランド”のラン・アフター・キャッチで敵陣に進入。
WR”サントニオ・ホームズ”とRB”ラデイニアン・トムリンソン”へのパスでゲインするも結局FGで終了し、7点差に縮める。
10-17

だが、第3Q終了直前でサンチェスはLB”ショーン・リー”に痛恨のINTを喰らって、カウボーイズに敵陣1ydという絶好のポジションを与えてしまう。

第4Qに入り、その1ydをカウボーイズRB”フェリックス・ジョーンズ”のTDランで14点差。これは厳しい・・・(ノДT)
10-24

これは時間が無い!WR”サントニオ・ホームズ”のラン・アフター・キャッチで大きく前進し、RB”ラデイニアン・トムリンソン”へのパスを連続で通して敵陣26yd!!
最後はカバーされているWR”プラクシコ・バレス”に見事なまでのTDパスをヒットさせてTD!!
1ポゼッション差だ!!まだ行ける!!ヘ(゜∀゜*)ノ
17-24

次のD#は当然、死んでも守らねばならないのだが、TE”ジェイソン・ウィッテン”がラン・アフター・キャッチから独走体制に入り、DB”ジム・レオナード”がなんとか止めた地点は敵陣2yd。ああ・・・もうアカン・・・(ノДT)

・・と思ったらスクランブルを仕掛けたロモがなんとファンブル!!!!!
こいつを拾ってターンオーバー!!神は見捨てておらん(°∀°)b

だ~~がしかし、このチャンスにサンチェスがDB”ダニー・マックレイ”に背後からサックされてファンブル!!そして再びターンオーバ~~~。ああ・・・もうアカン・・・(ノДT)

なんとしても引き離されてはならない状況にD#が踏ん張り、カウボーイズの反則も手伝って、カウボーイズは敵陣41ydからパント。
ここで信じられぬ奇跡が起きる!!!
あのRB”ジョー・マクナイト”が会心のパントブロック!!!!!!それをCB”Isaiah Trufant”が拾ってエンドゾーンへそのまま入って、パントブロック タッチダウ~~~~ン!!
━━━━━∩(゜∀゜)∩━━━━━!!!!
滅多に見れぬプレイでとうとう同点に追いついた!!
24-24

残り5分でとうとう振り出しに戻った。。両者必死でD#が奮闘しO#を進ませない。
そしてまたも奇跡が。ロモが不用意に放ったWR”デズ・ブライアント”へのパスをDB”ダレル・リーヴィス”がインターセプト!!ヽ(*・ ω・)人(・ω・*)ノ

残り32秒で敵陣32yd!決めればほぼ勝利のFGを今年もバクチキッカーK”ニック・フォーク”に託す。
運命のキックは~~~~~~~~まっすぐキレイに入った!!!!
∩(´∀` )∩
ラスト30秒でとうとう逆転!!なんでお前は長い距離の方が入るかな!!?
27-24

しかし今日のカウボーイズO#には逆転可能な状況。最後まで予断が許されぬ状況のハズが、ここでカウボーイズセンターがロモが足を上げたのと勘違いして、ロモが構える前にスナップ!ファンブルしたボールは守るも貴重な時間を使ってしまう。

ラスト3秒のO#をきっちり止めてJETSが開幕戦勝利!!!内容はどうあれ白星発進だコノヤロ~!

2011年09月11日 @メットライフ・スタジアム

1Q 2Q 3Q 4Q OT total
カウボーイズカウボーイズ (0-1-0) 7 3 7 7 24
ジェッツジェッツ (1-0-0) 0 7 3 17 27

Stats

▼総評
カウボーイズ1stドライブは絶妙なプレーコールとロモのボールさばきにヤラレて簡単に先制を許しました。
そしてWR”デズ・ブライアント”にクロマティもリーヴィスもやられる始末で、ドラ1の脅威を感じつつ、昨シーズンの雪辱を晴らしたいカウボーイズ全員の決意のようなものも感じました。
あと、若手ばかりのはずのOLが試合を進めるごとに成長して、序盤はかかっていたプレシャーが最後にはかからなくなったのも印象的でした。

カウボーイズD#ではとにかく”デマーカス・ウェア”がエゲつない。パワー、スピード、テクニックの全てが揃っており、ハンターどころかファーガソンまで抜かれる始末。序盤のO#はこのプレッシャーにやられてサンチェスに余裕を与えることができません。こういうパスラッシャーがウチにも欲しいものです。

この試合のターニングポイントはやはりエンドゾーン手前でロモがファンブルロストしたことでしょう。
あそこでFGで終わっていても、負けていました。
そして、昨年はBUSTの烙印を押されていたRB”ジョー・マクナイト”の決死のパントブロックから得た同点TDは、普通ならアリエナイ現象です。
この不運続きで、まだ同点なのにロモの集中力は切れてしまったのか、WR”デズ・ブライアント”に不用意なパスでDB”ダレル・リーヴィス”に簡単にINTされ、それを50ydのFGに繋げられカウボーイズは本来は勝てた試合を落とします。

ロモが序盤は新シーズンへの決意を見せた表情だったのに、最後はセンターの致命的なスナップミスで笑っていました。どうやら新ロモが、最後には旧ロモに戻ってしまったようです。

ありえないミラクルすぎる逆転にライブ観戦していた私は「ウォ~~~!!」と声を上げて喜びましたが、やはり内容を振り返ると、残り15試合に不安がよぎりましたね。
JETSらしいといえば、JETSらしい勝利なのですが、今日のはちょっとアリエナイ。いつも以上にマンガやドラマのような脚本ありきみたいな世界です。
まぁ勝利は勝利ですので、素直に喜んでおきましょ(°∀°)b。

:本日のサンチェスはパス26/44回 335yd獲得、2TD、1INT、1ファンブルロスト。
いつもどうり絶不調から始まって、前半終了間際にエンジンがかかり、ケラーにTDパスを通します。
本当にいちいち追い込まれないと、火がつかないところに成長が見られませんな。

しかしプレシーズン同様にバレスに「ここしか無い」というところに落として、TDパスをHITさせるところはさすが。

そしてSTと守備の援護を受けて本日もミラクル大逆転勝利です。やはりこの男は何か持っています。

:トドメの50ydFGを決めたバクチキッカー”ニック・フォーク”
50ydという長距離をど真ん中に決める腕はお見事。
30yd級を外すのに、50yd級や昨シーズンPOのコルツ戦のように、時間ギリギリ逆転FGは外さない不思議なキッカーです。

逆転に結びつけたRB”ジョー・マクナイト”のパントブロックといい、最期はSTのおかげで拾った勝利でした。

そしてプレシーズンに全くさえなかった”トムリンソン”がこの試合で見せてくれました。
レシーブの上手さや、体をむりやり1stDownに届かせる倒れ方など、ベテランならでわの技は見事。

JETSらしい勝ち方なのですが、開幕戦からドキドキしっぱなしのめちゃくちゃ心臓に悪い内容はヤメテ欲しい。
次のジャガーズ戦はもっとスカっと勝って欲しいですね。