鉄のカーテンはどこに行った?
NFCからのスーパーボウル出場はファルコンズに決定。その対戦相手が決まる大一番は、共にスーパーボウル史に爪跡を残してきた、スティーラーズvsペイトリオッツ(以下、パッツ)というチャンピオンシップに相応しいカードとなりました。
しかし、試合当日の早朝3:40分にスティーラーズが宿泊するホテルの火災報知器が鳴り安眠を妨げるという、試合に水を差すような事件が発生。
犯人はパッツファンで単独でやったとのことですが、多くのファンに「ベリチックの差し金じゃないのか?」と疑われるのは、日ごろの行いの悪さからでしょう。
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スコア&ダイジェスト
総評
NFCに続きAFCまで大差で勝負がつきました。
パッツのO#が止められない、止まらない。WR”ジュリア・エデルマン”のロングゲインを皮切りにQB“トム・ブレイディ”は次々とピンポイントでパスを通し、「鉄のカーテン」が「木綿のハンカチ」化。
WRがD#に3人囲まれていようが4人に囲まれていようがお構いなしで、完全にスティーラーズD#の布陣を読んで、完璧なコントロールでゾーンのつなぎ目に投げ込みます。雨が降っているにも関わらず、相変わらず天候無視のパフォーマンスです。
さらにトリックプレー「フリーフリッカー」からWR”クリス・ホーガン”へ34ydのTDパスを決めて会場を沸かせ、モメンタムを渡しません。
一方、スティーラーズは、異次元RB”レベオン・ベル”の活躍を期待されましたが、パッツのDLの強さが一枚上手でした。ベルの前に穴が開いても、飛び込むと直ぐに穴を塞ぎゲインさせません。
(意図的に誘い込むために穴を見せていた?)
そしてベルは試合序盤に左足の鼠径部を負傷し、OUTとなりました。
QB”ベン・ロスリスバーガー”のパフォーマンスも悪くはないのですが、肝心なところでパッツD#に阻まれます。
特にTDが取れて当たり前のような、エンドゾーン1インチからのO#で、3度のアタックが全て失敗した事はモメンタムを大きく手放しました。
そして第3Q終盤、肝心なドライブでWR”イーライ・ロジャース”(なんて名前だ)がファンブルロスト。そこから逆にTDを喰い、雌雄を決します。
QB“トム・ブレイディ”のスタッツは、パス32/42回384獲得、3TD、0INT、レーティング127.5と完璧な内容。
レシーバーのトップがWR”クリス・ホーガン”で、9レシーブ180yd獲得、2TDと爆発。レシーバーを何度失っても、新たにスターが誕生するパッツの底がしれません。
この成績にはOLの良さもありました。サックを許すシーンがあるものの、スティーラーズのブリッツを読んで何人きても、すぐに対応するブロッカーを配置していました。
OL、DL共にスティーラーズの動きを読んでおり、事前調査で全て丸裸にしていたようです。
一方、スティーラーズQB”ベン・ロスリスバーガー”のスタッツはパス31/47回314yd獲得、1TD、1INT。数字的に悪くないのですが、得点には結びついていません。
あと、ロスリスバーガーはこの試合でサックは1度もされておらず、しかしスクランブルをしておりません。この辺りにもパッツD#の計算が見えますね。
これまでO#を牽引してきたRB”レベオン・ベル”が序盤で離脱したのも敗因でした。
ということで、スーパーボウル51の対戦カードは、
ニューイングランド・ペイトリオッツ vs アトランタ・ファルコンズ
となりました。
結局、ブレイディ開幕4試合出場停止は、何の意味もなかったですね・・・。
ホントに、8試合くらい出場停止にしないと止まらないのかもしれないですね。
とにかく戦力均衡に躍起になっているNFLのシステムの中で、これだけの王朝を築くというのは凄いことです。
悔しいですけど素直に称えるしかありません。
また、代わり映えしないと言いつつ、やっぱりこの2チームがフィールドに並び立つとテンションが上がります。
ちょっと一方的ではありましたが十分見応えのある試合でした。
個人的にはベルを万全な状態で見たかったです。
序盤から止められまくってましたが、既に怪我をしていたのか、パッツが封じていたのか、封じてたとすればベルは後半にアジャスト出来たのか。
その辺の答え合わせが見たかったです。
みきのりさん>
やっぱスパイがいるんじゃないですかね。もしくは、うっかりアントニオ・ブラウンが撮影禁止のものをSNSにUPしたように、知らぬ間に催眠術で相手選手を操ってリークさせてるとか。
以前にパッツに負けたブロンコスの選手が「これだけ策が読まれるなんてアリエナイ!何かやってるぞ」と発言し、話題になった事を思い出しました。
ベルが早々とOUTになったのは残念でした。前試合から足が異常があったのかわかりませんが、起用方法はいつもどおりでしたので大したことは無かったのでしょう。
今のパッツには運もありますが、スーパーボウルではどうなるか楽しみですね。
>「鉄のカーテン」が「木綿のハンカチ」化。
自分の様なオジサンの切ない青春時代へと哀愁を誘う素ん晴らしい例えですな。これを契機に彼等をピッツバーグ・ヒロミ~ズと呼ぶことに致しましょう(笑)。威圧感激下がりでCLEや他のチームにもチャンス到来かも。
Ligerさん>
あれよあれよとパスを通される姿に鉄も鉛もなかったです。木綿で十分。
威圧感が下がるといえば、ロリコンバーガーが引退を考えているとかで、そうなると鉄に冬の時代がきそうな予感。
いよいよCLEが地区優勝か!?
開幕4試合を3勝1敗で乗り切ってブレイディ復帰後は11勝1敗(SEAに敗戦)。驚異的や。
さらに、プレイオフはグロンクが居ない。これ、グロンク居てたらどうなったんですかね?
ペイトリオッツの策によりというより春日の呪いもちょっとはあるのかも(笑)
まぁ何にせよスーパーボウルは楽しみですね
緑の飛行機さん>
本当にグロンコウスキーいなくても大丈夫なんですね。パッツが圧勝するほど空しいのは彼だけでしょう。
春日がどちらに傾くかが、今週(もしや来週)の重要課題ですね。
できればパッツについてほしいところです。
ブレイディがいなかったからこそ、改めて色んな選手や戦術を試し、そして彼が復帰してからは、上手くいったもの・手ごたえがあったものを今まで以上のオプションで使えるようになったのかと
また、コリンズのようになれば、容赦はしない、ということでディフェンス陣にもしっかり役割分担の意識をもたせてた
ようにも見えます
猫ネッコさん>
「ブレイディがいなくても勝ちこした」というのが選手達の自信となり、そしてブレイディもチームメイトを信じ結束力を強めて、この結果につながったのかもしれませんね。
一方、JETSのQBは誰がいなくなっても同じでした。来シーズンはちゃんとやれ!
無名のマルコムミッチェルを発掘して開花させ、ARIを干されたマイケルフロイドを復活させ終いには唯一の課題とも言えたRB陣を覚醒させたベリチック&ブレイディには脱帽の一言に尽きます…
テキサスのガラガラヘビさん>
本当にパッツは負傷者が出ても後釜が次々と湧いてきます。常勝を背負ったチームの空気が違うのでしょうね。
JETSもそんなところはあやかりたいです。
ジェッツ狂さんを始め、ここにいらっしゃる方は皆さん本当にNFLに詳しい方々ばかりですね。
他の人に比べてちょっと詳しいというだけの僕は皆さんには遠く及びませんが、もっと勉強しようと思いました。
緑の飛行機さん>
いや、私はそんなに詳しくは無いです。ダラダラ見てるだけですよ。
別に知識が無い人初心者でもNFLを楽しんで見てもらえように、このブログを書いているので、あまりそんな事は気にする必要はありません。
アメフトの勉強をしても、社会の役に立たないのは当然。純粋にNFLの世界観が楽しければいいと思います。
JETS狂さんはどちらの応援で?
あきこさん>
あれ?そんな愚問がこの世にあったとは、私もまだまだ世間知らずです。
誰がパッツの応援なんぞするものか!苦労して勝ち上がってきたあげくに、ボッコボコにされてドラフト31位という事実だけ残してシーズン終わるが良い!
ガンバレ!僕らのファルコンズ!!
(今まで、「踏み台」とか「強くても話題にならねー」とか言ってゴメンねw)
「僕ら」のなかには、もちろん春日さんも入っているんですよね。
ねくすとさん>
いえ、あんなフラフラと応援チームを変える輩は「僕ら」に入ってません。
パッツ側に行ってほしいところです。
元々、勝つためには何でもするチームなのですが…..ペイトリオッツが本当に本気で勝ちに来ていると思ったのは、ディビジョナルでの第4Q9分あたりのプレーでした。確か、アメンドラーの走路を確保するために、ブレイディが捨て身のブロックをしたプレーなのですが、40歳目前のエリートQBにもそんなことをさせるプレイコールに、「マジッ!ぱねぇ!!」とびっくりしました。
カンファレンスチャンピオンシップでも、フリーフリッカーの前にリバースプレーのフェイクを試みていますし、2年前には、ブレイディからのバックパスをエデルマンがタッチダウンパスを放るという離れ業もしてみせてますし、とにかく、勝つためにはなんでもやってみせるチームだと思ってます。そこにシビれるのですが...。
SBは、それほど簡単な試合にはならないと思いますが、それでも、大一番への備え方を経験している選手が多い分、ペイトリオッツが有利かなと考えています。ただ、SBでは、思わぬ選手が勝敗の鍵を握ることがあるので、フリオ・ジョーンズやマット・ライアンしか知らない私は、ゲームパスでファルコンズの試合を復習しておこうと思っております。
ねくすとさん>
ブレイディのスニークも捨て身でしたね。あれは一歩間違っていれば脳震とうで、ガロポロの出番があったかもしれません。
ファルコンズの課題は、昨年のパンサーズのように空気に呑まれて力が発揮できなくなる事です。
スーパーボウルだけ別次元のステージだけに、ファルコンズがこれまでのようにオープニングドライブから得点できるかどうかが、1つの見所でしょう。
最近話題のスーパーボウルのユニフォームの色はペイトリオッツが白、ファルコンズが赤となりました。
ここ12戦で11勝している白のユニフォームを着たチーム。最後にカラーユニで勝ったのは2010年のパッカーズ以来だそう。ちなみに2000年からでも白ユニは12勝4敗(2001.03.04.10はカラーユニ)だそう。
さらに50回全てで見ても白ユニの32勝18敗。
これも一つのジンクスだそうです。
ファルコンズが6年ぶりにカラーユニで勝てるかがというのも入れて見るのもいいですね(笑)
緑の飛行機さん>
データ知らずに赤を選んだのでしょうね。こういうデータって影響ないように見えて、試合で調子悪かったら「白取ればよかった~」とかネガティブの要素になっちゃうので、一概に無関係とは言えません。
とにかくファルコンズにはジンクスを払拭する勢いで勝ってほしいです。
ちなみにファルコンズは98年に黒を着て大敗したそう。
ペイトリオッツはカラーユニで勝利(01.03)、カラーユニで敗北(85.07.11)2勝3敗。
白ユニで勝利(04.14)、白ユニで敗北(96)2勝1敗。
緑の飛行機さん>
もはやここまで来たら」、シロクロ言わずに実力でハッキリ決着をつけましょう!
(うまい?)