ブロック・パーディーは何者だ!?

いよいよ始まる 負ければ終わりの1発勝負、NFLワイルドカードプレーオフ。

第1試合はギリギリ第7シードに滑り込んだ、ジーノ・スミス率いるシーホークスと、QBが次々と倒れてMr.イレレバントの”ブロック・パーディ―”がプレーオフ初の先発を務める49ersの対決です。

両者プレーオフ初先発ですが、これまでの試合とは次元が違う大舞台でルーキーのパーディ君を先輩らが支えなければならない49ersの方が分が悪い思っていました。

しかし、パーディー君の能力は予想を遥かに超えておりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

シーホークス

0

17

0

6

23

49ナース

10

6

7

18

41

総評

シーホークスQB”ジーノ・スミス”が2シリーズ連続でサックされ3凡に対して、49ersQB”ブロック・パーディー”は予想を反する強気のパスから入り得点を積み重ねます。

 

しかし、シーホークスもロングパスで反撃を開始し、前半はシーホークス1点リードで折り返す、拮抗した展開に発展。

 

このままシーソーゲームが続くかと思いましたが、後半からリーグNo1の49ersディフェンスがシーホークスに牙をむきます。

 

49ersが再逆転した後、第3Q・2:31に49ers DE”チャールズ・オメニフ”のファンブルフォースをDE”ニック・ボサ”がファンブルリカバーし、ターンオーバー。

 

このターンオーバーが勝敗を分けるターニングポイントとなります。

49ersのオフェンスは毎シリーズに得点を積み重ねるものの、シーホークスオフェンスは、パントに加えてインターセプトを献上し、そのターンオーバーを起点にまたも49ersはTD。

あれよあれよと一気に点差が開いて、49ersが勝利しました。

 

・・と、大雑把に展開を伝えればこうなりますが、ほぼ毎シリーズを得点に結びつける49ers QB”ブロック・パーディー”君のパフォーマンスには驚きました。

 

とにかく冷静で回りが常に見えています。プレーの一部を並べるとこんな感じです。

 

これらは良いプレーだけを並べたのでなく、終始このパフォーマンスを当たり前に出してドライブするのです。

 

まるでスカイカムから俯瞰で自分を見てるような視野の広さと落ち着きよう。投げ捨てるにしてもギリギリ。

パスを投げる直前でスクランブルに切り替えてロングゲインに結びつけるシーンもあり、動きの一つ一つがしっかりしており、とてもドラフト7巡の最後に獲得された選手とは思えません。
(褒めすぎか?)

 

彼はWeek13から試合に出ているので、名将HC”ピート・キャロル”もデータを十分に集めて対策は考えたでしょう。なのに止められないのですから、底が知れません。

今後もMr.イレレバントの快進撃が楽しみになる内容でした。

 

 

ルーキーかつMr.イレレバント”ブロック・パーディー”君のスタッツは、パス18/30、332yd獲得、3TD、0INT。レーティングは驚異の131.5。

ランで1TDを記録し、計4TDはプレーオフでのルーキー記録。

 

さらに332yd獲得は10年前にラッセルウィルソンが記録したプレーオフのルーキー記録385ydに次ぐ2位です。

 

ランはRB”クリスチャン・マキャフリー”が15キャリー119yd獲得。

パーディー君は硬いOLとランに支えられたとはいえ、最後にドラフトされた選手とは思えない活躍でシーホークスを大差で撃破。

 

“スティーブ・ヤング”いわく、「パーディーはフォースを持っている」とのことで、この大舞台で全く動じずミスをせず、最後まで得点を積み重ねたパフォーマンスは驚愕です。

これはガロポロとトレイ・ランスの立場がありません。

 

 

一方、破れたQB”ジーノ・スミス”のスタッツは、パス25/35、253yd獲得、2TD、1INT。

ジェッツに2013年にドラ2で獲得されて不遇なキャリアを送ってきましたが、ようやくプレーオフにたどり着きました。ジェッツ時代に比べて成長も見られました。

 

前半は劣勢から接戦に持ち込む活躍を見せるも、後半はファンブルロストをきっかけに大崩れ。パーディー君に精神面でも負けてしまった感があります。

G+実況陣でも「これ以上の成長は無さそう」というような事を指摘されていました。

 

ジーノ自身「キャリアの最後はシーホークスで終えたい」と来シーズン続投を懇願しておりますが、果たしてシーホークスのフロント陣はジーノを来シーズンの構想に入れるのか気になるところです。