これは取り扱いが難しい内容

以前に紹介しましたアーロン・ロジャースのドキュメンタリー番組「エニグマなる者」。

またネトフリに入らねば・・ 大きな期待を背負ったQB“アーロン・ロジャース”のジェッツ2年目は大失敗で終わる今日この頃、まさかのニュースが入りました。 ロジャースのドキュメ

 

さっそくネトフリに1か月だけ入って、見ました。

せっかくなので感想文を書こうと思ったのですが、ロジャースをかなり深堀する内容なので、あえて感想ではなく印象に残ったシーンだけをキリトリしていこうかと思います。

 

詳細な内容に関しては、おのおの自分の目で見ることをオススメします。

[SPONSORED LINK]

キリトリで見るエニグマ

第1話

まずアーロン・ロジャースは数字に恐ろしく強く、2桁までの平方根(2桁の同数のかけ算)を即答できるという特技を持っています。

さらに子供の頃から、計算で結果を出す野球のボードゲームに夢中になったことから確率論にも長けており、これが長年ロジャースを支えてきた武器の一つです。

 

このドキュメンタリーはロジャースの過去と現在を交互に展開していく構成であり、ハイスクール、カレッジ時代。そしてパッカーズ入りの過程も紹介します。

ロジャースはドラフトでアナリストの予想よりもかなり下位でパッカーズに獲得されますが、その時の心境も面白いものでした。

 

ドラフトされたパッカーズには当時、不動の先発”ブレット・ファーブ”がおり、彼はロジャースの獲得に乗り気でありませんでした。

そのため、ロジャースはファーブから疎外されたような心境になり、辛いルーキーシーズンを送ります。

 

そこは自前の分析力でファーブの力になり少しは打ち解けますが、最後までQB論を深く語るなどの師弟関係なる事は無かったとの事です。

(※当時のファーブの心境は第3話の対談で本人が語ります)

 

 

話は現在に戻り、足のリハビリを行っているロジャースのシーン。

ここで個人的にためになったのがロジャースが海兵隊から聞いたトレーニング論です。

「痛みと不快感は違う」

「丸太を抱える訓練の時、これは痛みで無く不快感だから丸太を離せば消える。撃たれた時の感覚が痛み」

「痛みは残るが、不快感は痛みに打ち勝とうとする左様だから慣れる」

このセリフは字幕と日本語吹き替えで違うので注意。吹き替えのみにある「不快感は手放せる」というポイントが私には刺さりました。

 

 

ロジャースが2024年のスーパーボウル見ながら語るシーン。

「もう一度スーパーボウルに行けるという感覚を味わいたい」

「子供の頃に感じた興奮を味わいたい。僕は6歳の頃,49ersの試合を見てプレーする事を夢見ました」

純粋にアメフトが好きで、プレーを続ける根幹にあるのは子供の頃に感じた感動とのことです。

第2話

過去のスーパーボウルを達成した時のエピソードにて、

「あの夜は格別だった」「騒ぐわけでなく最高だったけど、[で、次は?]と考えた」

「自分は何者なのか?」「どう生きたいのか悩みました」

「僕は心に空いた穴を埋める方法を探し続けました」

 

完璧主義がハマる虚無感。「アメフト選手以上の何者かになりたい」思いにロジャースは悩みます。

 

 

そして現在のシーン、ロジャースはオフシーズンの旅行先を聞かれたら

「コスタリカでアヤワスカを飲む予定だ」

と語ります。

 

同じ目的を持つ人たちがアヤワスカを飲む儀式を行う旅行にロジャースは参加するのです。

しかしながら このアヤワスカという薬、飲むとどうなるかは具体的にはよく分りません。

ロジャースが語るに幻覚剤とは違い、覚醒するようなとにかく凄い薬のようです。

 

驚くべきことに、この旅行に元ビルズのベテランS”ジョーダン・ポイヤー”もロジャースの話を聞いて、兄弟や親と共に参加します。

他にも現ベアーズS”エイドリアン・コルバート”も参加しており、リーグ内でロジャースは敵味方関係なく「非常に物知りで信用できる人物」だと認識されている事が分かります。

 

 

コスタリカの山奥で1日目の昼間は旅の仲間たちと楽器を叩いたりして仲間たちと交流を深めて、夜はアヤワスカなる薬をキメて、2日目はサウナで限界まで追い込んだり、ヒーリングの施術を受けたりとロジャースは旅を満喫しました。

 

この時、アメリカではロジャースの政界進出というニュースが世間を騒がせていました。

 

スーパーボウルを勝利した後、世間の注目を一気に浴びて本人の知らないところで思わぬ憶測が広がったり、家族との関係に確執が出来た事にもロジャースは苦しんでいたのでした。

 

ただロジャースと親しい人物が語るには「ロジャースはアヤワスカと出会ってから人が変わった。心が広くなった」との事です。

 

 

コスタリカから帰ってきた翌日はチャリティイベントに参加。

ビルズQB”ジョシュ・アレン”と意外にも仲が良さそうで、出会ったらハグしたり世間話をしたり。

アレンもロジャースのアヤワスカに興味があるようで、その心境はお察しします。
(´д`lll)

第3話(最終話)

最終話ではパッカーズファンはビックリのファーブとロジャース対談シーン。

当時の心境を語り、お互いに言葉が足りなかった事やすれ違いがあったことを話して打ち解けます。

「モンタナとヤング以外に後継者が同等かそれ以上なのは、自分たちぐらいだ」

という言葉が印象的でした。

 

パッカーズは2020年のドラフトにて、ドラフト1巡でQB”ジョーダン・ラブ”を指名。

ここでロジャースは自分がドラフトされた時のファーブと同じ立場に立たされて、当時のファーブの心境を身をもって知るのでした。

 

その他、第3話ではコロナ禍でワクチンを接種しなかった騒動の事など多くの見どころがあります。

しかし、あまり載せすぎると内容を知った気になってしまうので、ここは秘密。

 

最後にジェッツに移籍した理由のシーンだけ切り取って紹介します。

ロジャースは引退するか他のチームに移籍するかを迫られて、その答えを出すべく暗室に4日間閉じこもったというエピソードがあります。

その実際に閉じこもった場所がコレ。オレゴン州南部の何もない大自然。

 

中はこんな感じ。

 

4日間、暗闇での瞑想の末にたどりついた結論がジェッツへの移籍でした。

 

しかし、その結果は皆さんご存じのとおりでございます。

( ̄Д ̄;;

総評

冒頭にも書きましたがエニグマの内容をブログに書こうかどうか迷った理由は、間単に内容を語れないから。

これまでネトフリでクォーターバックスやジョニー・マンジールの話まで様々なドキュメンタリーを見てきましたが、それらとは一線をかく内容であり、目に見えないロジャースの心理についての話が中心だからです。

ロジャースが己の内面や葛藤をさらけ出しすぎて、見る人によって印象が変わると番組だと感じました

 

 

あと苦心の末に富と名声も手に入れて 自身の夢も達成した人間が完璧主義だった場合、その後の葛藤や苦しみ、そして周りの環境の変化に対する困惑は、私たちでは理解できない境地であるので簡単に感想を語れない部分があります。

 

なので実際に自分で見ることをオススメします。

人によっては凄くツマラナイかもしれないし、また、ある人にとっては刺激になるかもしれません。

 

 

ついでにロジャースの性格に関して追記すると、彼はフィールドでは厳しいリーダーであり、WR”デボンタ・アダムス”はその厳しさに従ったからこそ今の自分があると語ります。

しかしながら、私生活では内向的である二面性を持ち哲学書などを読みふけり、さらにフィールド内外での発言や行動に賛否両論が付きまとうのですが、身の回り人たちは「彼の発言には自分がある。非常に調査して裏付けが取れた情報の元に言っている」と擁護しております。

 

個人的にはロジャースの「疑問を持ったら考える。自分の意見を持つ」という性格は共感を得るものがありました。

現時点でロジャースの2025年シーズンはどうなるか分かりませんが、よりよい未来になる事を祈っています。

 

 

私はネトフリの回し者ではありませんが、もしかしたら見れば何かを得るかもしれないエニグマ、

見るか見ないかはあなた次第です!

( ・`Д・´)+キリッ