2015シーズン

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MC:オードリー&尾崎里紗(日本テレビアナウンサー)

不定期ゲスト&スーパーボウル現地レポーター:相武紗季

現地レポーター:小池絵未

 

個人指名でも粉砕可能、49ers編

2015シーズン1回目のNFL倶楽部の放送で、もちろん注目されたのは今シーズンの生贄(いけにえ)となる『春日の呪い』のターゲットであった。

番組の最後のコーナー『春日の2ミニッツワーニング』にて、春日は今シーズンは、49ersのQB”コリン・キャパニック”を応援すると、フリップに名前を書いて発表。

 

春日は特にキャパニック(49ers)応援する理由は告げなかったが、49ersといえば、今シーズンはホームのリーバイススタジアムがスーパーボウル50の会場となるため、「SBのホームチームはSBに出場できない」という、NFL最強のジンクスによって、初めから49ersのスーパーボウル制覇は望みは無かった。

とはいえ、キャパニックといえば、第47回スーパーボウルに敗れはしたものの出場経験のあるQB。49ersの新体制によりキャパニックの復活も十分に期待された年でもあった。

 

しかし、『春日の呪い』の前に復活など夢物語。それどころか、キャパニックはWeek08までの8試合中に得点が1ケタの試合が4試合という、かつてないほどの絶不調に陥いり、Week09ではとうとう降格させられ、”ブレイン・ギャバート”に先発を奪われるという屈辱的な仕打ちを受けるのであった。

ギャバートに先発が変わったからと言って、49ersが復調することもなく、結局は5勝11敗でシーズンを終えるのであった。

 

かつては、”アレックス・スミス”が負傷中に先発の座を奪った”コリン・キャパニック”。今度は自身が先発を降ろされる事になるとは、これは因果応報なのだろうか?

いや、違う。これが多くの人間を地獄に落としてきた『春日の呪い』であり、呪いのターゲットとして初めて個人指名された不幸を、本人は知る由もなかった。

 

NFL史上最強クラスのパンサーズ、撃沈編

NFL倶楽部がプレーオフ編に入ると、春日はさっそく新たなターゲットに鞍替える。番組冒頭から春日のジャージが『パンサーズ』に代わっており、「予約していたものがようやく届いた」と発言。

つまり、レギュラーシーズンの最後の方で、春日は49ersのジャージを着て49ersを応援しながらも、既にパンサーズに鞍替える気マンマンだったのである。

 

パンサーズはレギュラーシーズンを15勝1敗で勝ち上がりNFC第1シードを獲得した、圧倒的な攻撃力と守備力を兼ね備えた、NFL史に残る最強クラスのチームであった。

 

プレーオフ1回戦終了後に、小池レポーターはパンサーズを直接取材。

パンサーズの守護神ともいえるLB”ルーク・キークリー”に、応援したチームは敗北するジンクスを持つ春日が次はパンサーズを応援する事を伝えると、キークリーは「今までも誰かがジンクスを破ってきたし、僕らも破ればいいんだよ。」と、呪いと真っ向勝負することを宣言。

さらに、小池レポーターが春日の応援に対しての許可を確認すると、「もちろんだよ。ジンクスを全て引き受けてやるよ。ジンクスを破ってやるさ。」と言い、最後には「カスガ!パンサーズのルーク・キークリーだ。応援ありがとう、君たちのために勝ち続けるよ。スーパーボウルで会おうな!」と、スーパーボウル制覇への自信と余裕を覗かせるのであった。

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ちなみにパンサーズのLB”トーマス・デービス”に同じ質問をしたところ返答は、「Oh,NO.やめてくれ」と普通の反応であった。

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パンサーズは、ディヴィジョナル・プレーオフでは、2年連続NFC連覇中の優勝候補シーホークスと対戦。
パンサーズは試合開始直後から圧倒的な攻撃力と守備力を見せ、前半で31-0という圧倒的な大差をつけてそのまま勝利。

 

チャンピオンシップではカーディナルスと対戦するも、こちらもQBカーソン・パーマーから4INT、2ファンブルロストと大量のターンオーバーを奪い 49-15 という大差で勝利。猛者だらけのプレーオフですら圧倒的な力を見せつけて、スーパーボウル出場を果たしたのであった。

 

戦力が充実しており勢いがある最強のパンサーズに、呪いもクソもないだろう多くのファンは思ったであろう。
しかし、忘れてはならない。スーパーボウルでは、呪いの本体である春日が現地に降臨するのだ。

 

スーパーボウルでパンサーズはブロンコスと対戦するのだが、これまで上手く行っていたO#が封じられるどころか、QB”キャム・ニュートン”がサックされファンブルロストからTDを奪われる最悪の展開となる。

 

それでも、パンサーズは強かった。何度も敵陣深くまで入りブロンコスを脅かした。

しかし、それ以上に春日の呪いは強かった。パンサーズが攻め入ったとしても、不運なインターセプトやファンブルロストでターンオーバーに終わり、さらに反撃の足掛かりとなるはずのフィールドゴールまで失敗する始末。

リードされているとはいえ僅差で、直ぐにでも逆転できそうなのだが、まるで見えざる神の手に操られているかのように上手くいかないパンサーズ。

第4Qでは次々と不要な反則を犯し自滅。ニュートンもエースQBらしからぬ失意の表情や態度を見せて、試合終了前に精神的に逝ってしまったように見えた。そして、1度もリードを奪う事もなく、パンサーズは敗北したのだった。

 

これまで圧倒的な強さを見せてきたパンサーズも、春日の呪いを直接喰らっては、ひとたまりもない。
キークリーは、『春日の呪い』 にケンカを売った事を後悔しているのだろうか?

 

余談だが、尾崎アナはシーズン前まで優勝候補No1と言われた コルツ を応援するも、コルツは不振かつ QB”アンドリュー・ラック”の負傷欠場もあり、プレーオフ出場にすら届かず。

プレーオフではパッカーズの応援に乗り換えるも、パッカーズはカーディナルスにオーバータイムにもつれる接戦の上で敗れている。