【そうだったのか!】全米No1の祭典「スーパーボウル(Super Bowl)」とは?
毎年、2月の第1日曜日(日本では月曜日の朝)に開催されるスーパーボウル。
名前だけは誰でも聞いた事があるかと思いますが、なぜアメリカ全土で圧倒的なNo1の人気を誇るイベントなのか?その理由を説明いたします。
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スーパーボウルとは?
スーパーボウルとは、アメリカンフットボールリーグ『NFL』の優勝決定戦です。
NFLはAFC16チーム と NFC16チーム の2つカンファレンス、計32チームから構成されており、AFCとNFCの王者がスーパーボウルで対戦します。
日本プロ野球で例えるとパリーグとセリーグの王者が日本シリーズで対戦する構図とほぼ同じですが、NFLのプレーオフの各試合とスーパーボウルは全て1試合だけの1発勝負の純粋なトーナメント戦です。
そもそもNFLのレギュラーシーズン自体が1チーム16試合しか行わず、1試合の勝敗の重みが他のスポーツリーグとは別物であり、全試合に緊張感があるのがNFLの魅力の1つであります。
その頂上決戦であるスーパーボウルの緊張感はハンパではありません。この日はアメリカ全土がスーパーボウル一色になるのです。
スーパーボウル現象 ~ 全米視聴率ランキングを独占
全米No1の祭典ともいえるスーパーボウルを象徴する現象といえば、昔から語られる都市伝説の数々です。
1)スーパーボウルの日はどの町も外には通行人がおらず、ピザ屋のバイクが走ってるのみ。
2)ハーフタイムの間に全米の人間が一気にトイレに行くため、急激に下水の水圧が上がり水道管が破裂する問題が発生。それを阻止するために派手なハーフタイムショーとなった。
3)FBIが「スーパーボウルのチケット当選」のウソ情報を流して指名手配犯をおびき寄せる。
これら真意が分からない逸話ですが、実際のデータでスーパーボウルの人気を証明するならば、全米のTV視聴率の歴代TOP20をほぼスーパーボウルが独占しています。
参考:List of most watched television broadcasts in the United States
以下の表の「Viewership (millions)」を日本の視聴率に直すならば、第50回大会の111.9=視聴率46%との事なので、1位は視聴率50%を超えております。
しかし、これはあくまでアメリカ全土のTVにおける視聴率。ここにネット配信や全世界への中継は含まれておりません。
2017年7月時点の全米歴代視聴率TOP10
No. |
Show |
Viewership (millions) |
Date |
Network |
1 |
120.7 |
February 1, 2015 |
||
2 |
117.5 |
February 5, 2017 |
||
3 |
112.2 |
February 2, 2014 |
||
4 |
111.9 |
February 7, 2016 |
||
5 |
111.3 |
February 5, 2012 |
||
6 |
111.0 |
February 6, 2011 |
||
7 |
108.7 |
February 3, 2013 |
||
8 |
106.5 |
February 7, 2010 |
||
9 |
105.9 |
February 28, 1983 |
||
10 |
98.7 |
February 1, 2009 |
※11位~20位は全てスーパーボウル。
※このランキングにスーパーボウル以外で唯一食い込む 「M*A*S*H 」に関しては以下の過去記事を参考にしてください。
30秒 約6億円のCM放映権
スーパーボウルで有名な話と言えば、CMの放映権料。年々上昇して2017年には、
30秒500万ドル=約5.8億円
になりました。
一見すると法外な価格に見えるのですが、全米で1億2000万人が視聴し、スーパーボウルを楽しむために家族で大型TVやパブリックビューイングの大画面で視聴しているとすると、広告媒体の表示が非常に大きいと考えられます。
さらにスーパーボウルのCMはランキング化されネットでこぞって取り扱われ、その後も世界中で注目され続けます。
CMを流した時のみならず、その後も世界中の人々の関心の集める事ができるのであれば、費用対効果を考えるとこの価格はお得なのかもしれません。
豪華すぎるハーフタイムショー
アメリカンフットボールに馴染みの無い日本でも、スーパーボウルを無視できない理由は、出演者が豪華なハーフタイムショーがあるからでしょう。
当初は大学のマーチングバンドが演奏するのみだった内容でしたが、ハーフタイムの視聴率低下を防ぐために1993年の第27回スーパーボウルで マイケル・ジャクソン が出演。これが前半戦の視聴率を超えて、世界のトップアーティストが出演する今のスーパーボウルの形式を定着させました。
当初、マイケル・ジャクソンはオファーを断っていたのですが、スーパーボウルが世界中に放送され、世界中で駐留しているアメリカ軍関係者にも見てもらえる事を知り、引き受けました。
かつ、これは都市伝説の「水道管破裂問題」を解決することにも繋がります。さすがは キング・オブ・ポップです。
もう1つハーフタイムショーで有名な話が、出演者はノーギャラであること。(交通費・宿泊費を除く)
なぜノーギャラでもトップアーティストが出演するのかというと、スーパーボウルのハーフタイムショーに出演することが最高の名誉であるためです。このようなイベントは他に無いでしょう。
動画:スーパーボウル51 ハーフタイムショー(レディ・ガガ)
試合はどうやって見れば楽しめるのか?
アメリカンフットボールを知らない人にとって、最大の問題はルールの分かりづらさでしょう。
日本では馴染みが無いスポーツかつ、他のスポーツを例に説明が出来ないので分かりづらいのですが、決して難しいわけではありません。
ルールに関しては、ネットで検索するなりしてみましょう。NHK BS1のスーパーボウル中継では試合中に説明してくれます。
(手抜き)
細かいルールうんぬんよりも大事な事は、NFLはスポーツ大国アメリカでNo1の人気スポーツなので、NFLで活躍する選手は オリンピックに出るレベルを凌駕する身体能力のバケモノが揃っている事実です。
ルールが分からずとも、人間離れしたスピードとジャンプ力、見たこと無いような飛距離のロングパスなど超人的なパフォーマンスを楽しみましょう。おのずとルールは理解できます。
動画:スーパーボウル ベストプレイ
まるで連ドラ。レギュラーシーズン、プレーオフから見れば一層楽しめる
頂上決戦のスーパーボウルだけが注目されるNFLですが、それまでの道のりであるレギュラーシーズンとプレーオフから見れるならば見た方がいいでしょう。毎年 脚本があるかのような壮絶なドラマが展開し、スーパーボウルに至るまで十分に楽しめます。
先ほども言いましたが、NFLは他のスポーツと異なり レギュラーシーズンは各チーム16試合かつ、プレーオフも最多4試合しか行わず、1シーズンの公式戦は1チーム最高で20試合しかない試合の少なさも、ドラマとして非常に追いかけやすいのです。
さらには、NFLはオフシーズンから日本のスポーツ業界にはありえない事件が頻繁に起こります。
選手の飲酒運転や麻薬と拳銃所持など毎年の恒例行事です。殺人鬼がいたり、花火遊びで指が無くなったり、呪われたり・・・などなど エンターテイメント大国のNo1スポーツだけにアンビリバボーな事件も続発。ハリウッドスターや大統領まで巻き込んだニュースもあり、いかに国民と密着したスポーツであるかも知ることができるでしょう。
恐怖!NFLの3大呪い(ジンクス)
予備知識としてNFLにまつわる3大呪いを紹介します。
1)スーパーボウルにホームチームは出れない
→そのシーズンのスーパーボウルの会場となるスタジアムは数年前に決定しますが、不思議な事に長い歴史の中で本拠地でスーパーボウルを戦ったチームはありません。
スタジアムが屋外で寒冷地にあるチームの本拠地はスーパーボウルの会場にならない(スーパーボウル48のメットライフ・スタジアムを除き)のですが、それらを差し引いたとしてもドームが主流の現代のおいて、未だにこのジンクスは破られていません。
※第19回スーパーボウルは、カルフォニアのスタンフォード大学のスタジアムで開催され、サンフランシスコ49ersが出場するという非常に惜しいケースはありました。
2)マッデンの呪い
毎年 発売される大人気のNFLゲーム『MADDEN(マッデン) NFL』のカバープレイヤー(ゲームパッケージの表紙)になった選手には災いがふりかかります。
これまで前年に大活躍した選手がカバープレイヤーのオファーを受けてカバープレイヤーになるも、その後は成績不振やケガに悩まされ NFLの表舞台から消えた例も少なくありません。
2017年現在、この呪いにNFL最強のQB”トム・ブレイディ”が挑戦。呪いを挑発するような動画まで公開しましたが、果たしてその結末は如何に?
3)オードリー春日の呪い
最後は日本のNFLファンには有名なジンクス。NFLシーズンのみに毎週放送される番組『オードリーのNFL倶楽部』にて、春日が応援するチームはロクな事にならないという現象です。
冗談のようですが、シャレにならない威力を持っており、長年に渡り優勝候補をガンガン沈めてきた実績は無視できません。
応援チームを乗り換えまくった結果、応援したチームがスーパーボウルで勝利する時もあるのですが、応援されたチームは 史上初の大停電が発生して試合の流れを変えられたり、史上初の3-28という絶望的な大ピンチに立たされたり、いずれもスーパーボウル史に残るような大逆境に立ち向かう事になります。
詳細は以下のコーナーでご確認ください。
周りにNFLを見てる人もいないし、応援したいチームが無い=「JETS狂の宴」 があるじゃないか!
知れば知るほど 面白ろカッコイイ(死語)スポーツであるNFL。
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このサイト『JETS狂の宴』はニューヨーク・ジェッツがスーパーボウルを制覇したら、終了いたします。
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