終わりなき雨の死闘
ペイトリオッツが先にスーパーボウル進出を決め、その対戦相手を決めるNFCのチャンピオンシップはジャイアンツ vs 49ers。
ジャイアンツが勝利するとスーパーボウルは2007年シーズンの再戦。49ersが勝利すると、スティーブ・ヤングが制した1994年シーズン以来の出場となり、チームにかつての栄光を取り戻せるチャンスです。
2007年シーズンのチャンピオンシップでジャイアンツは-17℃のランボーフィールドでブレット・ファーブ率いるパッカーズと対戦。ボールも凍りつく通称アイスボウルと言われた激戦で、延長の末にパッカーズを破りスーパーボウルに進出しましたが、今回の会場サンフランシスコ・キャンドルスティックパークは横殴りの豪雨。
悪天候のロードという逆境こそ燃えるジャイアンツが勝つのか?それとも49ersが長く待たせた地元ファンに歓喜をもたらすのか?ぶっちゃけ死闘です。∑(゜ Д゜)
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▼前半
先制したのは49ers。自陣27ydからTE”ヴァーノン・デーヴィス”へパスを通すと、サイドライン際を独走しそのままTD!!
∩(・ω・)∩Touchdown!
この後、カメラの台の上に立ちポーズを決めたため「アンスポーツマンライク・コンダクト」の反則を取られる。
これは厳しい。
7-0
ジャイアンツも反撃に転じるが4th-1ydのギャンブルに失敗。だが第2Qに自陣35ydからWR”ヴィクター・クルーズ”にロングパスを通して一気に敵陣29yd。そして敵陣6ydからTE”ベア・パスコー”へTDパスを通し振り出しに戻す。
∩(・ω・)∩Touchdown!
7-7
加えて前半残り1:36からのジャイアンツのドライブ。パッカーズにヘイルメイリーを決めたこの時間帯はイーライの集中力が上がる。
WR”ヴィクター・クルーズ”に連続でパスを通して敵陣13ydに一気に進む。しかし惜しくもFGで終了しとりあえず、ジャイアンツリードで折り返す。
10-7
▼後半
互いに堅守で敵陣に入れない状況が続くも、ここでまたも怪物デーヴィスが魅せる。
49ersはRB”フランク・ゴア”のラン・アフターキャッチで敵陣29ydに入り、QB”アレックス・スミス”は奥でDBをちぎったTE”ヴァーノン・デーヴィス”を見つけるなりロングパス!見事、DBの間の絶妙な所でレシーブし、そのままTD!!
∩(・ω・)∩Touchdown!
デーヴィス恐るべし!
10-14
反撃のジャイアンツだが、DE”レイ・マクドナルド”にサックされる。さらにINTされかかるもFS”ダショーン・ゴールドソン”とCB”タレル・ブラウン”の味方同士の接触でINTをラッキーにも逃れる。(CB”タレル・ブラウン”がしばらく立ち上がれない重症)
この後、ジャイアンツDT”ロッキー・バーナード”が49ersG”アダム・スナイダー”にプレイ終了後に掴みかかり、それを止めに入ったDT”クリス・キャンティ”にアンネセサリー・ラフネスを取られるなど、互いO#が進まないもどかしさもあいまって、ヒートアップし荒れてくる。
第4Q、ここで転機が訪れる。ジャイアンツP”スティーヴ・ウェザーフォード”のパントをレシーブしようとしたリターナーWR”カイル・ウィリアムス”が目測を見誤り、目の前でボールがワンバウンド。ここで状況判断に迷いが生じ、結局ボールをかわしたのだが、ここで膝にボールが当たった疑惑が発生!!
すかさず、それをカバーしたのはジャイアンツWR”デヴィン・トーマス”。
判定はボールに触ってないとなったが、ジャイアンツ側はこれにチャレンジ。判定は覆り、ボールに触れたとなり自陣15yでのパントから、一気に敵陣29ydに飛んで再びジャイアンツのO#となったのだ!!Σ(・ω・ノ)ノ!
膠着状態において、これは潜在一隅のチャンス!。イーライはこのチャンスにWR”マリオ・マニンガム”にTDパスを通して逆転!!!
TDキタ━━━━━∩(゜∀゜)∩━━━━━!!!!
17-14
このピンチに先ほど、パント処理でヘマをしたWR”カイル・ウィリアムス”が汚名返上のビッグリターンで自陣45ydからのO#に望みを託す49ers。
味方のミスを帳消しにすべく、QB”アレックス・スミス”は17ydのロングスクランブルで一気に敵陣深くに切り込む!RB”ケンドール・ハンター”のランで敵陣15ydに進むが、最終的には敵陣7ydからFGトライとなりこれを決めて、同点。
残り6分を切ったところで振り出しに戻る、まさに互角の戦い。
17-17
ココまで来たら意地が強いほうが勝つ!。アスミスがOLB”マシアス・キーワヌーク”とDE”オウシ・ウメニオーラ”にサックを喰らったら、49ersはお返しとばかりにILB”パトリック・ウィリス”がイーライをサックする。
互いにD#が相手をFGレンジに入れない堅守を見せて時間切れ。試合はオーバータイムへともつれ込んだ。
▼オーバータイム
新ルールで先行がFGを決めただけでは終わらないのだが、この2チームにおいては不要なルールだった。互いに最初のドライブを止めて、いつもどおりのサドンデスルールに突入。
イーライがやっとこさ敵陣に入っても、DE”ジャスティン・スミス”に10ydもロスさせられるサックを決められ、パントとなる。
が、またもパントが勝敗を左右した。ジャイアンツP”スティーヴ・ウェザーフォード”のパントをレシーブしたWR”カイル・ウィリアムス”はリターン中に後ろからMLB”ジャクワン・ウィリアムス”にボールを叩かれファンブル。これをカバーしたのはジャイアンツWR”デヴィン・トーマス”で、ジャイアンツはまたしてもパントで敵陣24ydに一気にワープ。
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
よりFGを確実にするためジャイアンツRB”アーマッド・ブラッドショー”のランで敵陣13ydまで進み、ここで31ydのFGトライ!!
数時間前に敗れたレイブンズの事もある。。外れる事を祈る49ersとファン。
しかし運命のキックは、JETSでチャンピオンシップ2連敗したP”スティーヴ・ウェザーフォード”が機械のようにホールドし、K”ローレンス・タインス”がほぼど真ん中に蹴りいれて試合終了!!!!
It’s GOOD━━━(∩・ω・)∩━━∩(・ω・∩)━━━!!!!
ジャイアンツがオーバータイムにもつれる雨の死闘を制しました。
2012年01月23日 @キャンドルスティック・パーク
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | total | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャイアンツ | (9-7-0) | 0 | 10 | 0 | 7 | 3 | 20 |
49ers | (13-3-0) | 7 | 0 | 7 | 3 | 0 | 17 |
Stats
[dailymotion]http://www.dailymotion.com/video/xo0mpw_2011-ccnfc_sport[/dailymotion]
▼総評
とにかくパスラッシャー自慢の両者のD#がエゲつない。特に49ersのD#は重量感があり、タックルも一発でスコーンと決める正確さ。(去年のJETSもこんなんだったのになぁ。)
カバーも互いに良すぎて、しょっちゅう投げあぐねて捕まるシーンがあり、お互いにO#を研究し尽くした感があります。
D#の良さと雨の影響もあいまってO#が前に進まず。決めるときはチャンスに一気に決める感じでした。
49ersの2TDは、やはりヴァーノン・デービスでレシーブ112yd獲得はチームトップ。2位はRB”フランク・ゴア”で、本職レシーバーの二人はあんまり機能せず。特にドラ1のWR”マイケル・クラブツリー”は1レシーブ3ydという超低調ぶり。
逆にジャイアンツはWR”ヴィクター・クルーズ”の142yd獲得が突出するものの、イーライはレシーバーに上手く投げ分けております。
AFCのチャンピオンシップに続き、互角の勝負に決着をつけたのはスペシャルチームのミスでした。49ersのWR”カイル・ウィリアムス”は前半にリバースプレーでボールをこぼすミスもし、パントリターンで2度もターンオーバーを与えてしまいました。結局、このターンオーバーの失点で負けており、キツイ言い方をすると戦犯モノです。
49ersは、序盤のリバースプレーからボールが手についておらず、パント処理もミスった彼をなぜ使い続けたのか?開幕前にアスミスを信じて続投させた成功例があるだけに、彼も信じたのか?
JETSではミスったらリターナーをコロコロ変えるので、この辺にチームの性格というものを見ました。
てな事で、正直なところレイブンズと49ersに勝ってほしかったのに、結果的にスーパーボウルは2007年シーズンのリターンマッチとなりました。
憎っくきライバルが勝っても、格差を競う同居人が勝っても、JETSは貧しい思いをするだけで何の特にもなりませぬ。。(TωT)
:イーライのスタッツはパス32/58回316yd獲得2TD。
さまざまな記録を持つ兄貴ペイトン・マニングですがSBを制覇したのは1回だけ。
イーライが2度目のSB制覇をすれば、無理だと言われていた兄貴越えをやっちゃいます。
兄者は複雑だろうなぁ。(´д`lll)
:互角の勝負を決めたのは、またもスペシャルチーム。
特に元JETSのパンター”スティーブン・ウェザーフォード”は3年連続でチャンピオンシップ出場で、今回はスーパーボウルにたどり着いた。
加えて、勝因となる2度のターンオーバーが彼のパントからなので、彼も地味に「持ってる系」なのでしょう。
しかも彼は元陸上部で、パントフェイクから猛ダッシュという隠し武器をジャイアンツではまだ出しておりません。
SBで炸裂する事に期待です。(いや、しないだろ(´д`lll))
:イエス!アスミス!!で、今シーズンを変に盛り上げた”アレックス・スミス”。
イーライが全体1位で指名された2004年。その次の年の2005年の全体1位が彼でしたが、その歩みは対照的でした。
そして、やっとイーライに並んでNFCの頂点で戦う姿は、感慨深いものがありましたね。
D#のチームといえど、セインツを倒したドライブで見せた力は本物。来シーズンこそ49ersに栄光を取り戻す事に期待がかかります。
:TEなのにアスミスとホットラインを築く、怪物ヴァーノン・デービス。
今回も2TDとやってくれました。(むしろイラン事もやった。)
というか本職レシーバーのクラブツリーとか何してんの?
私もレイブンズと49ersに勝ってほしかったな~
やっぱリターンマッチより兄弟HC対決ですよねぇ。オチはフラッコが4度目の正直でSB制覇するもよし、49ersが復興するもよしでした。
しかし、決まってしまったものは仕方なし。これはこれで楽しみましょう。
確か、プロボウルのヘッドコーチは、カンファレンスチャンピオンシップに敗退したチームが担当すると思いました。そうすると、ハーボウルはハワイで開催ということになるのでしょうか...??
しかしライアンがプロボウルでHCをした記憶がないですね。昨年はベリチックがハワイに行きましたよ。(ライアン断ったのかな?)
ぶっちゃけプロボウルって、SBの前になってから興味がかなり失せましたね。SB進出者を除くとか、その他辞退者が多すぎてオールスターからかなり離れたメンバーになりましたから。
選手にとってみれば、頑張ったご褒美ですね。
スーパーボウルより盛り上がる、といわれるチャンピオンシップ。
盛り上がりもそうですが、何よりアツい試合でした。両カンファレンス共に。
チームのファンでも無いのに手に汗握りましたよ。
勝ち残った2チームとも、出れて満足。のような心はかけらも無いでしょうから。
スーパーボウルでもアツい試合を期待したいですな。
後、もうオチョは帰ってこなくてもいいんじゃなかろうか。
これで彼が伏兵と化してNYGのD#を崩したらタマランですが。
最後に「アンスポーツマンライク・コンダクト」ですが、ホント厳しいですな。
デーヴィスはすぐ降りたんですがね。いつまでも立ってたら仕方ないかもですが。
乗った瞬間飛びましたからねイエロー。厳しすぎるだろう、と。
真剣勝負と同時にエンターテイメントでもあるわけですから多少は見逃してやってほしいとこです。
ウチのデショーンあたりのアホウな挑発なんかはガンガンとってもいいですがね。
スーパーが楽しみすぎてやばい。休みも取って有頂天であります。
更新お疲れ様でした。
昨年、始めてスーパーボウル休暇を取って、その味を知ってしまったので、今年も私も休みを取って有頂天ですw。
プロボウルがスーパーボウルの前に着て、敗戦者の集いになったのは残念ですが、スーパーボウルまで2週空くというメリットがあり、その間に盛り上がりがチャージされていい感じです。
NEが勝てばオチョがタナボタ的にSBリングを手にするのですが、かつてはエースWRだった彼には複雑でしょうねぇ。
アンスポーツマン~に関して、たしかに納得いかない部分がありますが、、小競り合いを始めた二人以外の介入を許すと乱闘に発展するので、第3者の介入に厳しいという見方ができますね。
当日はライブで存分に盛り上がりましょう!!