敗戦者の宴・改
昨年に続き廃止論が高まるプロボウル。
一昨年が酷かったため、昨年はマシになりましたが、それでも35-62 というオカシなスコアになり最後まで見る気が失せる内容でした。
そこで上がった改革案が、AFC vs NFC という構図を辞めて、レジェンドである”ジェリー・ライス” と “ディオン・サンダース”をチームの代表として立てて、選手はドラフトして対決させるというものです。
苦し紛れな改革案に見えましたが、これが意外と効果がありました。
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簡単な内容
[引用:NFL JAPAN]
現地26日、ハワイでプロボウルが開催されチーム・ライスが、終了間際の逆転劇により22対21でチーム・サンダースに勝利。史上初となるドラフトでのチーム結成となった記念すべき試合を制した。
試合は第1Qにチーム・サンダースがクォーターバック(QB)アンドリュー・ラックからワイドレシーバー(WR)デショーン・ジャクソンへの36ヤード TDパス成功で先制。しかし第2Qに入ると、チーム・ライスがQBドリュー・ブリーズとタイトエンド(TE)ジミー・グラハムによるニューオリンズ・セイ ンツのコンビで8ヤードTDパスを決めて追いつく。その後は両チームとも1TDを加え、14対14と互角の展開で試合を折り返した。
後半に入るとともに守備陣の奮闘が光り、試合はこう着状態に。そんな中、第4Q残り約4分半、チーム・サンダースはQBニック・フォールズがTEジョー ダン・キャメロンに12ヤードTDパスを通して勝ち越し。だがチーム・ライスはここから粘りを見せ、残り41秒にQBアレックス・スミスからランニング バック(RB)デマルコ・マレーへの20ヤードTDパスが成功。さらに2点コンバージョンに挑戦すると、このプレイをRBマイク・トルバートのランで見事 に成功して土壇場でリードを奪うと、最後はチーム・サンダースが狙った67ヤードFGが失敗に終わって決着となった。
ここ数年、プロボウルは点の取り合いとなる淡白な試合ばかりと批判されていた。しかし今年は両チーム合わせて6INTを含む計8ターンオーバーが生まれ、後半は両チームとも1TDのみに終わるなど、互いの守備陣の奮闘が目立つ熱戦となった。
なおオフェンスMVPは、パス10回中7回成功、89ヤード、1TDと、出場したQB6人の中で唯一インターセプトを献上しなかったチーム・サンダース のフォールズ、ディフェンスMVPは9タックル、1ファンブルフォースを挙げたチーム・ライスのラインバッカー(LB)デリック・ジョンソンがそれぞれ選 ばれている。
スコア&ダイジェスト
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | total | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
チーム・ライス | (0-0-0) | 0 | 14 | 0 | 8 | 22 | |
チーム・サンダース | (0-0-0) | 7 | 7 | 0 | 7 | 21 |
総評
近年の点の取り合いになる内容から、ターンオーバーが多発し、タックルもマジメでプレーに締りが出ました。
そして”ルショーン・マッコイ”と”デショーン・ジャクソン”が敵だったり、”キャム・ニュートン”へ”ルーク・キークリー”がタックルするという、普段ではアリエナイ場面も見れて、良かったです。
スコアも22-21 とバカみたいにならず、最後は7点差をチーム・ライスが追いかけて、時間ギリギリでTDと2ポイントを決めて大逆転。
反撃のO#はラスト5秒に67ydFGを外して終わるという、本気な展開を見せます。
ちなみにJETSからはマンゴールドとクロちゃんが参戦。クロちゃんがリターンなどで目立っておりました。
まぁ不満といえば、毎クォーターになぜか2ミニッツ獲ることですね。CM枠がもっと必要だったんでしょうか。
あとキック・リターンが無いこと。ケガ防止とはいえ、リターナーの活躍も見たいものです。
(FGのラッシュ禁止は、D#側が手をあげてワラワラしてるだけで面白い。)
そして、やはりスーパーボウルへ出場するメンツがいないため、真のオールスター戦ではないこと。
G+の解説によれば、スーパーボウル終了後にプロボウルをやると、スーパーボウルで視聴者は燃え尽きるため、今より視聴率が悪かったとの事です。
そうなると、やはり数年前にやったスーパーボウルと同会場でプロボウルを行い、スーパーボウル出場チームも顔見せだけする形態の方が良いのではないでしょうか。
何にせよ、オールスター戦なのに敗戦者だけの集いになってしまうのが、納得いかないところであります。
:O#のMVPは負けたチームなのにイーグルスQB”ニック・フォールズ”。またもINT0どころかTDパスを上げる活躍。
相変わらず、距離だけでなくパスの角度までレシーバーに合わせる類まれなる才能を見せます。
来シーズンは開幕から先発ですので、NFC東の他チームは震えが止まらんでしょう。
D#のMVPはチーフスLB”デリック・ジョンソン”でした。
それにしてもチーフスのメンツの多さも目立ちました。来シーズンもチーフスは台風の目となるでしょう。
しっかし、ドリュー・ブリーズがまたも低パフォーマンス。
同じセインツのグラハムにTDパスを通しますが、本当に内弁慶になってしまいました。
Facebookで河口さんから名前を間違えられたYM5ですこんにちは。(僕の本名を知ってる人に教えると、要するに”t”が抜かれただけw)
SandersもBarryではなくDeionですが、まあ、いいでしょう。
フォールズがQBの補欠1位になった時点でずる休み確定のブレイディに代わって出る事が確定していたのですが、アスミスも出られて良かったですね。
イーグルスファンは去年からフォールズを見ていたのでコントロールとタイミングはいいけど窮屈そうなフォームで(バスケのシュートみたいな感覚で投げてるから)投げづらそうで肩が強くない分ロングパスの精度が甘くなって相手にも捕りやすいボールを投げてしまうと思っていたのですが、今年はフォームもかなり良くなってるしフォーム改造のお陰かディープの精度も高くなって最大の武器であるコントロールと下手なTEよりもでかい198cmの長身も生きて大ブレイクしましたね。
おまけに、何故か足まで速くなって(笑)本当にフォールズは成長しました。
実のところファンながら負けたチームからMVPが出ていいのかと最初は思いましたが、勝利チームからはデリック・ジョンソンも守備のMVPで選ばれているし、フォールズは敢闘賞+MIP(Most Improved Player=最も成長した選手)として受賞したと思う事にしましょう。
それに、オフェンスの選手(特にQB)で一番成績が良かったのだから誰も文句は言わないでしょうw
正直シェイディ、デショーンを初めとするリーグ随一のオフェンスキャストにも助けられた感があるので、フォールズが来年も活躍出来るよう環境を整える事が大事ですね。(環境が変わったらダメになるマクナブのような例もありますし)
一年限りの活躍をするような選手の成績ではないし、来年も大活躍してくれると信じていますが、僕も近々作成予定の動画を@NFoles_9さんに見て喜んでいただけるよう頑張りたいと思います。
おまけでどうでもいい話
僕は二人ともフォローしてるけど、マクナブよりもフォロワーが多いんだよね、フォールズ……。
YM5さん>
フォールズは最初「ハリポタにこんな人いたよね」ぐらいの存在でしたが、シーズン中に覚醒した途端、最高のレーティングをたたき出す無視できない存在になりました。
もはやイーグルスにマクナブもお犬様の影もなく、マット・バークリーもいつのまにか消えてしまいそうなぐらいの逸材でしょう。
いやはや来シーズンが楽しみです。
今回のプロボウル、キックオフリターンなくなったのは「改悪」です。タッチバック率上がったとはいえ、リターナーの活躍もみたいですから。
後は開催地ですね。2010年マイアミのようなスーパーボウル同会場でスーパーボウル出場チームもサイドラインにいてもらうのが理想ですね。(でも選手たちはハワイでバケーションしたいんだろうから難しそうです)
好きなチームは特にないですさん>
グッデルは一体何がしたいんでしょ。エクストラポイントまでなくそうとしてますし、フットボールからフットが無くなりそうな勢いです。
プロボウルは改善されましたが、やっぱりスーパーボウル前になってから、しっくりこないんですよね。
オールスターの意味をもっと重くとってほしいものです。
TwitterだったかFacebookだったか忘れましたが、プロボウルをスーパーボウルの後にするのがこれまでの恒例行事だったのですが、日本はともかく現地ではファンもスーパーボウルで燃え尽きてしまったらしく、実はこれまで以上に視聴率も悪かったそうです。(ブラックアウトの危機もありましたよね)
で、マイアミで試験的にプロボウルを開催してある程度成功したそうですが、つまりそんな事情があるそうです。
選手がシーズン中みたいに本気になれないのは分かるけど、スター選手が一堂に会する年に一度のお祭りみたいというのはどうも過去の認識みたいですね。(プロボウル=ハワイという認識だから開催地で開催してスーパーボウルに出る選手がサイドラインに顔を出すというのも違和感ありますし)
グッデルはさすがにやりすぎだと思いますが、元凶を辿ると元選手の脳震盪の後遺症による訴訟が原因だった訳で……と堂々巡りになってしまう気がします。