このオフェンスでは勝ち目無し

いよいよNFL2021シーズンも最終週。かつ、Week18は今シーズンから追加された全チーム未知の領域です。

ジェッツの最後の相手は、地区首位ビルズ。ビルズはジェッツに勝利すれば地区優勝、負ければペイトリオッツvsドルフィンズの結果に地区優勝を委ねることになります。

ジェッツは果たしてビルズに勝利し、シーズン有終の美を飾れるのか?

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

0

7

3

0

10

ビルズ

10

3

0

14

27

オフェンス

WR”コーリー・デービス”、WR”イライジャ・ムーア”、WR”ブラクストン・ベリオス”の3TOPレシーバーが欠場。

さらにWR”ジャミソン・クラウダー”まで第2Qにかかとを負傷して退場。名のあるレシーバーが全くいない状況となりました。

 

QB”ザック・ウィルソン”もこの状況下ではOLが多少耐えてたとしてもターゲットが見つからず投げあぐねて逃げ回るシーンが多くなり、サックを喰らう始末。またパスを投げてもドロップなどで全くオフェンスがかみ合いません。

その結果、スタッツはパス7/20回87yd獲得、1TD、0INT。レーティングは、66.0。

被サック数は9回で、これはビルズの1試合サック数のフランチャイズ記録です。

 

10点取っていますが、得点の起点となったのはビルズのP”マット・ハーク”のミスパント。私の記憶では自力で敵陣に入ったドライブはありません。

TDパスはギャンブルでWR”キーナン・コール”のラン・アフター・キャッチが上手く抜けたラッキーパンチみたいなものです。

 

“ザック・ウィルソン”を支えるべきランオフェンスは、RB”テビン・コールマン”、RB”マイケル・カーター”の二人がそろうもほとんど走れず、本職のRB陣のラン獲得ヤードはたった24ydの大爆死。

これはQB”ザック・ウィルソン”が一人で獲得したラン獲得ヤードと同じです。

 

この状況はある程度予想できました。この環境下でQB”ザック・ウィルソン”を責めるのは酷でしょう。先週のバッカニアーズ戦の活躍だけを記憶に残して、今日の試合の事は忘れましょ。

ディフェンス

まったくオフェンスが進まない状況下で、強力なビルズオフェンス相手に耐えまくったD#陣。

第4Qまで勝敗が分からない接戦を演じれたのは、ビルズのパスを再三抑えてきたDB陣のたまものです。

 

しかし、RB”デビン・シングレタリー”を舐めていました。プレビューでファルコンズ戦の活躍はまぐれだと言いましたが、どうやらシーズン後半からパフォーマンスを上げてきたようで、この試合では要所で走られてラン81yd獲得1TDを記録されました。

 

そして、エースWR”ステフォン・ディグス”にはオープニングドライブのTDから格の違いを見せつけられます。今のジェッツに足りないのはディグスのような絶対的な強さを誇るレシーバーです。

 

パスラッシュはQB”ジョシュ・アレン”にプレッシャーをかけるも、俊足をとらえきれず0サック。

まぁ、2戦連続で無名のDB陣はよく動いてくれました。そこだけ評価して来シーズンへさらなる成長に期待しましょう。

スペシャルチーム

オフェンスが機能しないジェッツが10点取れたのは、ビルズのP”マット・ハーク”のおかげでした。

まずミスパントでジェッツは敵陣からのオフェンスを得てTDにつなぎ、さらにハークがスナップを落として蹴り直しに失敗したおかげで、ジェッツは敵陣23ydからのオフェンスを得てFGを決めました。

 

このFG、QB”ザック・ウィルソン”が逃げまわってパスを投げ捨てずサイドラインから出るというミスのため、強風の中49ydという簡単ではないFGトライになったのですが、K”エディ・ピネイロ”が難なく決めて、未だに入団からFG成功率100%を誇っています。

もしかして、逸材を見つけたかもしれません。

総評

ジェッツ敗北により、ビルズが2年連続地区優勝を決めました。おめ。

 

ペイトリオッツvsドルフィンズの結果は、なんとドルフィンズの勝利で、そもそもジェッツが勝利していてもビルズは地区優勝でした。

それにしてもイルカさんはパッツ殺しの神通力を持っています。まさかスィープするとは思っていませんでした。NFLは全く予想通りになりません。

都合の良いことにワイルドカード1回戦からビルズとペイトリオッツが激突です。ここで白黒つけてもらいましょう。

 

話をもどしてジェッツには第4Qまで勝利に期待しましたが、やはり敗北。戦うのにコマが足りなすぎます。

今シーズンは開幕前から期待のパスラッシャーDE”カール・ローソン”が負傷してシーズンエンド。さらに守備の要であるS”マーカス・メイ”や次世代のエースWR”イライジャ・ムーア”も負傷離脱するという不幸ばかりがつきまといました。

しかし、主力の負傷離脱などによりQB”マイク・ホワイト”やQB”ブラクストン・ベリオス”、K”エディ・ピネイロ”など驚異的な底力がある選手らが発掘されたわけで、今シーズンはかなりの収穫があったと思います。

いきなり新HCと新QBでプレーオフ出場が難しいのは当たり前でしょう。むしろ来シーズンからが新生ジェッツの本番だと考えて、ドラフトの補強に期待です。

 

ということで、ニューヨーク・ジェッツの2021年シーズンは終了。

プレーオフは好きに他のチームを応援して、スーパーボウルの行方を見守りましょう。

ジェッツファンの皆さま、

おつかれさまでした。