Season Finle

今シーズンもチームの数である32通りものドラマが展開され、JETSも例外なく衝撃の連続でした。
そして、全てのドラマはこの一戦で完結します。それが最高峰のボウルゲーム「スーパーボウル」

そのカードは最多王座を狙う強豪スティーラーズと、初代王者のパッカーズの対戦という、確実にNFL史に刻む一戦となりました。

鉄のプライドにかけてスティーラーズが7度目の王座に就くのか?それともヴィンス・ロンバルディの名にかけて、その名を冠するトロフィーをパッカーズが奪還するのか?全米視聴率最高ドラマのシーズン45、堂々のファイナルです!
しっかしスーパーボウルしか見ない人って、絶対に大損してるよね(°∀°)b!
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▼試合の前に・・・・
試合の前にちょっとした事件が発生しました。
以前に今回のスーパーボウルのために仮設の席を増やして、客をMAXまで入れる計画があるニュースを伝えましたが、その仮設の席が当日まで工事が行われておりました。そこまでする理由はスーパーボウルの過去最高の記録動員数である、1980年のスーパーボウルXIVの103,985人を抜くためです。

だが、この席は安全上の理由から廃止。左の写真の上部の席がそれにあたります。もし壊れたら、確実に大事故です。
追加席のチケットは既に売れた後なので、追加席のチケットを持つ1250人うち850人の席が変更。だが残りの400人はスタンドでは無く、屋外席であるパーティ・プラザへ。せっかく会場にいるのにテレビ観戦するハメとなりました。

この400人にはチケットの額面の3倍の金額を払い戻す措置がとられましたが、果たして彼らが額面どうりにチケットを買ったかどうか不明であり、どのくらいの時間と交通費をかけて会場にきたのかは考慮されません。せっかく来て現地でテレビ観戦するぐらいなら初めから家で見てるますよね。
結局、動員数も103,219と過去最高に766人不足する結果となりました。(´д`lll)


▼第1Q
コイントスに勝ったパッカーズはキックを選択し、スティーラーズ先制で試合開始。
序盤はパントを蹴りあう展開に、やはりロースコアの試合になるかと思った矢先にパッカーズはRB”ブランドン・ジャクソン”のラン・アフター・キャッチで敵陣に進入し、敵陣29ydからWR”ジョーディー・ネルソン”へTDパスをヒットし、パッカーズ先制!
PIT 0-7 GB

この直後のスティーラーズのO#。ロスリスバーガーは元JETSの”ハワード・グリーン”のパスラッシュに慌ててパスのコントロールミス。短くなった山なりのパスをFS”ニック・コリンズ”にINTされ、そのままリターンTD。これは痛いぞスティーラーズ。
PIT 0-14 GB

反撃のロスリスバーガーはパスを投げた後に膝を気にする仕草を見せる。これは負傷したか?
しかし賢明なJETSファンならもう分かっただろう。これは走れないと思わせる演技なのだ。
この直後にカバー重視のD#になるやいなや、18ydのロングスクランブルをひょうひょうと決める。
あぁムカつく。(屮゜Д゜)屮

▼第2Q
スティーラーズ敵陣15ydまで進んでFG。
3-14

パッカーズのO#にベテランWR”ドナルド・ドライバー”が足首を痛め負傷退場。
パッカーズはCB”ジャレット・ブッシュ”が2度目のINTを奪い、スティーラーズにモメンタムを渡さない。
このチャンスにQB”アーロン・ロジャーズ”はWR”グレグ・ジェニングス”へ敵陣21ydから、D#の間をぬった見事すぎるパスでTD!さらにスティーラーズを引き離す。
パスのスピードが超速い!!
3-21

だが、またしてもアクシデント発生。パッカーズD#の要であるQB”チャールズ・ウッドソン”がロングパスをカットするも、ダイビングで鎖骨を痛めてロッカールームに下がる。
このチャンスにスティーラーズは前半残り36秒でTE”ドナルド・リー”にエンドゾーン右奥にへTDパスをヒット!スティーラーズの反撃が始まる。
10-21

▼ハーフタイム
スーパーボウル45 ハーフタイム ブラック・アイド・ピーズ

スーパーボウル45 ハーフタイム

スーパーボウル45 ハーフタイム

スーパーボウル45 ハーフタイム スラッシュ

スーパーボウル45 ハーフタイム アッシャー


▼第3Q
ここで衝撃の光景が目に飛び込む。なんとCB”チャールズ・ウッドソン”がジャージを脱いで左腕を吊っている状態で現れた。
WR”ドナルド・ドライバー”とCB”チャールズ・ウッドソン”という攻守の要を失った精神的ダメージもあるのか、パッカーズO#はレシーバーが落球し、かみ合わなくなる。

この弱みにつけこんでスティーラーズはRB”ラシャード・メンデンホール”とRB”アイザック・レッドマン”のランでガンガン前進する。トドメもRB”ラシャード・メンデンホール”の中央突破でTD!!
これはモメンタムが完全にスティーラーズに行ってしまったようだ。
17-21

パッカーズO#はOLB”ジェイムズ・ハリソン”にもサックされ勢いを完全に失う。
だが、パッカーズもD#が踏ん張り、スティーラーズは敵陣34ydからの52ydのFGに失敗。
これにはサイドラインのウッドソンも思わずガッツポーズ。

だが、流れは依然スティーラーズ。パッカーズの3rdDownでWR”ブレット・スウェイン”が捕球したボールをかき出されたボールをパッカーズがカバー。ファンブル判定ならばパッカーズは貴重な1stDown更新だが、これをパス失敗と判定される。
これにはパッカーズはチャレンジするが、判定は覆らずチャレンジ失敗。(´д`lll)

▼第4Q
モメンタムはスティーラーズ。もはや逆転されるのは時間の問題か!?と思いきや、第4Q開始早々に流れを一気に変えるミスがスティーラーズに発生する。
OLB”クレイ・マシューズ”がRB”ラシャード・メンデンホール”へスピアーばりのタックルをかましてファンブルを誘発。これをパッカーズが抑えてターンオーバー!!キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!

D#のビッグプレイに答えるべくロジャースが爆発。WR”ジョーディー・ネルソン”が痛い落球をするものの、次の3rd-10もWR”ジョーディー・ネルソン”へ投げて、これが38ydのロングゲインにつながり敵陣2yd。
ロスタックルされるものの、最後はWR”グレグ・ジェニングス”へTDパスをヒット!!パッカーズは待望の追加点を得る。
17-28

だが、残り10分もあり、まだまだ分かりませぬ。
スティーラーズはWR”マイク・ウォレス”へパスをガンガン通して、最後もWR”マイク・ウォレス”へTDパスをヒット。さらに2ポイントコンバージョンでスクランブルとみせかけトスをするスペシャルプレーを出して、2ポイント成功。なんとFG1本で同点。
25-28

残り7:34.何とか逃げ切りたいパッカーズ。強気に攻めてパスを投げ続けTE”トム・クラブツリー”への21ydのパスで敵陣8ydに進入。
ここでTDを奪ってトドメを刺したかったが、スティーラーズD#必死の抵抗でFGで終了。
25-31

ここまでにタイムアウトを2回使っているため、大胆かつ慎重に攻めなければならないスティーラーズだったが、自陣33ydで4th-5ydに追い込まれ、当然ギャンブル!
この最後のパスはWR”マイク・ウォレス”へヒットしたかと思いきや、カバーのCB”トラモン・ウィリアムス”がちょんと押し出して、パス失敗!

この瞬間にパッカーズ14年ぶりにスーパーボウル制覇が決定!
PIT 25-31 GB
ヽ(*・ ω・)人(・ω・*)ノ

いや~~、最近のスーパーボウルって見ごたえがありすぎだ。


▼総評
本当にスティーラーズは先行され、追う立場になると強くなる。JETS戦では前半に大量リードすると、後半は逆にフニャフニャになったので、パッカーズに先行される展開はスティーラーズにとっては好都合でしたが、INTリターンTDを喰らったのは余計だったでしょう。

このINTを誘発したのが元JETSでシーズン中にカットしたDT”ハワード・グリーン”だったから、JETSファンも彼の名前が出たときには驚いた。
パッツの”ダニー・ウッドヘッド”といい、JETSを出たら活躍する上に、グリーンにはスーパーボウルリングまで持っていかれたのは、何か悔しい。
昔、アメリカプロレスの格言に「日本上がりは出世が早い」という言葉がありましたが、「JETS上がりは出世が早い」なんて言葉があてはまりそうなシーズンでした。

パッカーズは第1Qで14点差とリードするものの、”ドラルド・ドライバー”、”チャールズ・ウッドソン”とパッカーズの顔である選手が次々と負傷。
戦力でも精神的にも攻守の支柱を失い、若い選手が多いパッカーズにプレッシャーがかかったのか、いつもなら取れているパスを落球するケースが目立ちました。

流れは完全にスティーラーズに傾き、もはや逆転は時間の問題かと思ったら、第4Q開始直後にRB”メンデン・ホール”がファンブルし、これをパッカーズがカバー。この値千金のターンオーバーにパッカーズO#が息を吹き返し、追加点を上げて猛追を振り切りました。このファンブルが無ければ正直、結果は違っていたでしょう。

注目されたS”トロイ・ポラマル”でしたが、パッカーズはポラマルが上がってくると、RBスタークスをその方向にモーションさせ、スタークスはポラマルのブリッツを見事にブロックしていました。この日のためのポラマル対策は万全だったようです。

あと、スティーラーズが後半早々にO#とD#にタイムアウトを2度使ったのが痛かった。「追う立場なのになぜ?」って思いましたが、トムリンHCには何か思惑があったのでしょう。だが、このナゾのタイムアウトが最後にはアダとなりました。

アーロン・ロジャース,クレイ・マシューズMVPは当然、アーロン・ロジャース。名実ともにファーブを超えました。
今日のスタッツはパス24/39回304yd獲得3TD、0INTと文句なし。レシーバーの落球もあるので、実際にはもっと上でしょう。球の速さと正確性は、サンチェスにツメのアカを飲ませたい。

で、肩にWWEヘビー級王座のようなベルトがかかってますが、これはマシューズが仕込んだようです。エッジやHHHばりの長髪といい、破壊的なパスラッシュといい、引退したら、プロレス団体にでも入るのでしょうか?



ロスリスバーガー :大魔神ロスリスバーガー、ついに堕ちる。
終了後はパッカーズにかけよるメディアとは逆に、スタコラ走ってフィールドから去りました。2度制覇していても、死ぬほど悔しいようで、顔は見せられなかったようです。

スキャンダルで4試合出場停止から始まり、チームに迷惑かけた分、制覇への意欲が人一倍に強かったのでしょう。

もう足を痛めたふりして、平気にスクランブルするのはヤメてね。


2011/02/06 @Cowboys Stadium,

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
スティーラーズ 0 10 7 8   25
パッカーズ 14 7 0 10   31
Game Stats

[引用:NFL JAPAN]

現地6日、今季のNFL王者を決める第45回スーパーボウルが行われ、グリーンベイ・パッカーズがピッツバーグ・スティーラーズを31対25で下し、第31回以来となる14年ぶりの優勝を決めた。

パッカーズは第1Qにクォーターバック(QB)アーロン・ロジャースの29ヤードTDパスで先制。さらに直後の相手攻撃シリーズでセイフティ(S)ニッ ク・コリンズが37ヤードINTリターンTDのビッグプレイを決める。第2QにはFGで3点を返された後にインターセプトで攻撃権を奪うと、ロジャースが またも21ヤードTDパスをヒット。21対3と大きくリードした。

スティーラーズもここから反撃。前半終了間際にQBベン・ロスリスバーガーがワイドレシーバー(WR)ハインズ・ウォードに8ヤードTDパスを通すと、第3Qにはランニングバック(RB)ラシャード・メンデンホールが8ヤードTDラン。一気に4点差まで迫る。

しかしスティーラーズは、第4Q開始直後にメンデンホールが痛恨のファンブル。自陣45ヤードから攻撃開始したパッカーズは、この好機にQBロジャースがこの日3本目のTDパスをWRグレッグ・ジェニングスへ通し、28対17と再びリードを開く。

パッカーズは直後の守備でQBロスリスバーガーに25ヤードTDパスを許し、さらに2点コンバージョンも決められてリードが3点に。それでもFGで6点リードとすると、スティーラーズの最後の攻撃シリーズを無得点に封じ込め、激戦に終止符を打った。