第3シード
ダラス・カウボーイズ
※1回戦はライオンズと対戦
ドラフト外から名門カウボーイズの先発QBに登りつめた”トニー・ロモ”。精度の高いクイック&リードパスの使い手なのだが、近年はプレーオフ争いに絡みながらも12月の重要な試合では必ず自滅する、俗言う「ロモる」という現象を起こす事に悩まされた。
その「ロモる」という言葉が生まれた、ワイルドカードプレーオフでのロモのホルダーミスから逆転勝利を逃した2006年シーズンから実に8年。ロモ熟成の時は訪れた。
今シーズンのロモはパスレーティング113.2のNFLトップの数値を上げて絶好調。相棒のWR”デズ・ブライアント”と、プレゼント攻撃で心を掴んだ強力なOLをひっさげ、さらに8試合連続で100yd以上のランを記録したRB”デマルコ・マレー”の強力なランの支えで、鬼門の12月を乗り切って地区優勝を果たした。
さらに驚くべきは、カウボーイズはロード全勝なのである。しかし、第3シードなので1回戦がホームゲームとなるのは、カウボーイズにとって良い事かどうか微妙になってしまった。
第4シード
カロライナ・パンサーズ
※1回戦はカーディナルスと対戦
近年のファルコンズ、セインツの不振により、昨シーズンもプレーオフ出場。そして今回は史上2度目の負け越しプレーオフで出場となったパンサーズ。
特徴は、ヤクザHC”ロン・リベラ”が率いる血気盛んな若い衆によるD#。特にタックル数リーグ1位のLB”ルーク・キークリー”の守備範囲の広さは簡単にロングゲインを許さない。
QB”キャム・ニュートン”は、シーズン序盤は不振かつ、終盤には交通事故というアクシデントがありながらも、最後には得意のスクランブルも復活し、チームを勝利に導く活躍を見せる。
昨シーズンのパンサーズは、ディヴィジョナルプレーオフで49ersと対戦し、前半は攻守共にオラオラで善戦するも、後半はスタミナが切れたかのようにヘロヘロになり無得点。
前回は経験不足で気負いすぎた感があったが、今回はその経験を糧に、史上初の負け越しスーパーボウル制覇を達成することができるのか?
(実際、スーパーボウル制覇したら、プレーオフ制度が改正されそう。。)
第5シード
アリゾナ・カーディナルス
※1回戦はパンサーズと対戦
2008シーズンにカートワーナーが率いて快進撃を続け、チーム初のスーパーボウル出場になるも、スティーラーズに試合終了ギリギリにTDを決められ、あと1歩のところで敗北したカーディナルス。
そして今シーズンはチーム初のスーパーボウル制覇のみならず、スーパーボウルの開催地がホームである フェニックス大学スタジアムであり、長いNFLの歴史の中でスーパーボウル開催地のチームはスーパーボウルに出場できないという強力なジンクスを破る事にも注目が集まっている。
しかしながら、その呪いが降りかかるように、QB”カーソン・パーマー”、”ドリュー・スタントン”と次々とQBが負傷によりシーズンエンド。QBは現在”ライアン・リンドリー”というほぼ戦跡が無い選手が担う事になる超ピンチを迎えている。
とにかく純粋な戦力的にはプレーオフ出場チームの中でも最下位。CB”パトリック・ピーターソン”や、CB”アントニオ・クロマティ”など優秀なDBで粘って、なんとか勝機を掴むしかないのが現実。
あとは、2008シーズンにスーパーボウルに出場しているエースWR”ラリー・フィッツジェラルド”がO#の精神的柱となって、どうしようもない苦難を乗り越えるしかないのである。
トリビアとして、カーディナルスのチーム創設は1920年。これはNFLの前身リーグを含めてプロとして最古のチームとなる。
もう1つトリビアは、フェニックス大学スタジアムという名称はネーミングライツで、実際にスタジアムがフェニックス大学のものでは無いのである。
(私は最近まで知らなかった。)
第6シード
デトロイト・ライオンズ
※1回戦はカウボーイズと対戦
パッカーズとの首位決定戦に破れ、苦しくも第6シードとなってしまったライオンズ。第6シードとはいえ、その戦力は強力。
D#には、ダーティープレーはリーグ1のスーさんを筆頭に、DT”ニック・フェアリー”、DE”ジギー・アンサー”、OLB”ディアンドレ・レビー”といった強力なフロント7で、ランをほとんどシャットアウトしてしまう。
O#は”マシュー・スタフォード”の変態サイドスローから繰り出すパスによる、リーグ最強のWR”カルビン・ジョンソン”(通称メガトロン)とのホットラインが強力な武器である
さらに昨シーズンは弱点だと言われていたDBに、FS”グローバー・クイン”というダークホースが現れた。彼はリーグトップの7INTを記録しているINT王で、ライオンズの躍進に大きく貢献している。
果たしてライオンズは、財政破綻したモーターシティーの希望の光となれるのか?