不安的中

プレーオフも残り3戦。ジェッツも希望は残している状況ですが、QB”マイク・ホワイト”はまたも出場許可がおりず、またもQB”ザック・ウィルソン”が先発することになりました。

前試合から間隔は短いものの、なんとか修正して勝利に導いてほしいところですが、果たしてどうなることやら。

そして、ジェッツはまだ強力な伏兵を隠し持っていたことを私は忘れていました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジャガーズ

3

10

3

3

19

ジェッツ

3

0

0

0

3

オフェンス

大雨の中で行われたホーム最終戦、多くのファンに見せたのはザック・ウィルソン大爆死!!

得点できたのは最初にジャガーズのターンオーバーから得たチャンスに決めたFGのみ!

プレビュー記事で懸念したとおり、QB”ザック・ウィルソン”対策はバッチリされており、完全に攻撃を封じられました。
いや、封じられたというか進まない。(TωT)

 

まずウィルソンはコントロールが悪すぎてタイミングの早いパスが投げれません。

つまりボールの保持時間は必ず長くなるので、ジャガーズのDLは思い切ってウィルソンに突っ込めるのです。

 

ショートパスとミドルパスは勝手にミスる確率が高いので、前試合のようなロブ系ロングパスさえ警戒すれば全く怖くありません。

さらに球離れの悪いQBは当然サックされやすく、サックするたびに大きくロスするのでその度に1stDownの更新が難しくなり、速攻で3rd And OUTとなります。

 

怖くないQBなんぞ攻略するのは、ブレイディの引退撤回より簡単。

ついでにパスが怖くなければランストップに注力できるので、RB陣のランは全く機能しません。

 

ジェッツの守備がどれだけ頑張ろうと点が取れないと勝てず、点差は離れていくばかり・・・

 

もはやウィルソンのオフェンスに期待するのはムダと判断したHC”ロバート・サラー”は、第3Qの残り4分ほどで予想外の手を打ちます。

それはQBの交代。しかし、出てきたのはフラッコではなく、QB”クリス・ストレベラー”(Chris Streveler)。

 

プレシーズン3戦を全て逆転勝利に導いたQBであり、ジェッツファンだけが知る隠し兵器である彼の存在をすっかり忘れていました。

3試合連続、逆転勝利! プレシーズンもいよいよ最後の3戦目。 以前の4試合制の時は、どのチームも3戦目でスターターを出して最終調整を行い、4戦目はロースターカット当落線上の選手

どうやら試合当日にロースター入りしたようです。

 

交代するや否や捨て身のQBランを連発し、ウィルソンがあれほど取れなかったファーストダウン更新を連発。

この光景に意気消沈としていたジェッツファンは沸き立ちます。

 

No15でこのプレースタイルだと”ティム・ティーボウ”を彷彿とさせますが、ストレベラーにはパス能力と判断力があり、かつ、闘志みなぎる表情と鼓舞からチームを盛り上げます。

 

しかし、交代する時間が遅すぎました。

1stチームとの練習量の少なさと、ギャンブルを仕掛けるしかない状況がプレーの幅を狭めてギャンブルは失敗。

最後の反撃もWR”ギャレット・ウィルソン”の不運なファンブルロストでゲームオーバー。

結局、ペイトリオッツ戦と同様に3点しか取れずにジェッツは敗北しました。
(TωT)

 

戦犯と言っていもいいQB”ザック・ウィルソン”のスタッツは、パス9/18回92yd獲得、0TD、1INT。

ちなみにザック・ウィルソンのキャリア22試合の成績は、伝説のバスト”ジャマーカス・ラッセル”と酷似しています。

もはやウィルソンはバスト認定に片足を突っ込む・・いや、半身浴状態です。

 

対して、4Q開始直前で登場したQB”クリス・ストレベラー”のスタッツはパス10/15回90yd獲得、0TD、0INT。

ランでは54ydを獲得し、ウィルソンより圧倒的に活躍しインパクトを残しました。

 

後半開始から交代していれば勝機は十分にあっただけに、判断の遅さが悔やまれます。

ディフェンス

復帰したDE”クイネン・ウィリアムス”QB”トレバー・ローレンス”をファーストドライブからサックし、ファンブルロストを誘発!

クイネンは他にもスクリーンプレーへの反応の速さもみせ、期待どおりの動きを見せてくれました。

 

しかし、ジャガーズはジェッツD#の攻略法も準備していました。

基本はCB”ソース・ガードナー”とCB”D.J・リード”ら強力なDB陣はWR陣に引っ張らせて、ローレンスは近くのTE”エバン・イングラム”RB” トラヴィス・エティエンヌ”にボールを渡して彼らのラン・アフター・キャッチで突進するという策です。

特にRB” トラヴィス・エティエンヌ”は一瞬でトップスピードに乗る弾丸のような瞬発力がある驚異的なRBであり、シーズン序盤にエースRBのはずだった”ジェームズ・ロビンソン”をあっさりジェッツにトレードした理由が理解できました。

 

さらにQB”トレバー・ローレス”も昨シーズンのもっさりしたイメージが払しょくされ、長い手足からキレイなフォームでキレのあるパスを投げます。

ファンブルロストがあったものの2年目にしてドラフト全体1位のクォリティを見せました。

 

しかしながら、ジェッツはオフェンスがほとんど行われない状況下でジャガーズを19失点で抑えたのは、かなり評価できます。

それだけに悔しい敗北でした。

スペシャルチーム

WR”ブラクストン・ベリオス”が32ydのロングリターンを見せる活躍がありました。

それ以外はパンターの出番が多かっただけに特になし。

総評

QB”ザック・ウィルソン”を擁護してきましたが、ジェッツにはQB”マイク・ホワイト”とQB”クリス・ストレベラー”というドラフト下位やドラフト外から努力し続けて、来るかどうか分からない千載一遇のチャンスに成果を見せた素晴らしいQBが2人もいるので、ウィルソンにこだわるのはもう止めた方がいいかと思います。

 

ドラフト1巡とはカレッジでの活躍で得たシード権のようなもの。

NFLに入りそのシード権を生かせないなら、その座をとっとと結果を出したものたちに明け渡すべきでしょう。

またパンサーズが高く買い取ってくれませんかね。。

 

 

そんなこんなでジェッツは残り2試合に勝利したとしてもプレーオフ進出が難しい状況に立たされました。

プレーオフに行ってほしい気持ちに嘘はありませんが、現実を考えるとほぼシーズンエンドです。

残り2試合、もうQB”ザック・ウィルソン”は起用せずホワイトとストレベラーに実戦経験を積ませて、この2名による来シーズンの新体制に向かっていってほしいです。

 

これまでのように全くQBに目途が無いわけでなく、将来を期待ができる素晴らしいQBが2名もいることを幸運に思います。