近感を狂わす巨大キャラ

白秋ダイナソーズの高校最強のラインマン”峨王 力哉(がおう りきや)”。
超怪力で相手のOLを無力化してQBを次々と負傷退場に追い込むムチャクチャなスタイルが特徴です。
初登場時に”ベンチプレス200kg超”とありましたが、この怪力は本場NFLで通用するのでしょうか?

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▼ベンチプレスのMAXは公式記録にない
まず、NFLでは公式に選手の運動能力に関する記録を公表していません。ドラフトの参考のために運動能力を測る”スカウト・コンバイン”でもベンチプレスの種目がありますが、これは約100kgのウェイトを何回持ち上げられるかを測定するので、最大で何kgを上げれるのかは分かりません。過去のニュースの記事やコラムからの拾読みするしかないです。

▼NFLベンチプレス最高記録
NFL選手で最高のベンチプレスの記録を持つと言われるのが2008シーズン開幕前に引退したLG”ラリー・アレン(Larry Allen)”です。<カウボーイズ→49ers>
現在36歳で、これまで11回プロボウルに選出されている名プレーヤーであり、ベンチプレスの最高記録がなんと700ポンド超(約318kg)!
この記録はNFLのみならず有名スポーツ選手の中でもプロレスラーを除けばトップです。

かと言って峨王の200kg超はたいした事が無いわけで無く、これは高校生という設定では異常な数値なのはたしかです。
一番分かりやすい例として、NFL時代のボブサップがMAX266kgらしいですから、ボブサップにちょい控えめでも、高校生がサックされる事を考えると重症か死は確実です。

現役選手でいうと公式記録が無いのでよいサンプルが無いのですが、ベンチプレス200kg超の選手は49ersのTE(タイトエンド)”ヴァーノン・デービス”。
2006年ドラフトで49ersの1位指名。身長191cm、体重253ポンド(115kg)でベンチプレスは480ポンド(217.7kg)です。それに加えて、40ヤード走4.38秒で垂直飛びは107cmという正に”怪物”です。
ポジションは違いますがスピードと跳躍力を除けば、サイズもパワーも峨王に一番近いのではないでしょうか。

▼峨王よりNFLに近い選手
しかし、調べていて気になったのが最高のラインバッカーと言われるベアーズの”ブライアン・アーラッカー”。
彼も193cmの大型選手に関わらずハイスピードのタックルと長いリーチで相手を捕らえますが、そのベンチプレス記録は390ポンド(176.9kg)との事。<2006年のデータ>
そしてアイシールド21で王城ホワイトナイツのMLB<ミドルラインバッカー>”進 清十郎”は40yd走を4.2秒で走れる上に、ベンチプレス160kgの泥門のC”栗田”にパワー勝ちするシーンがありました。
と、いうことは進はサイズを除けばアーラッカー並の身体能力!?今すぐNFLに挑戦だ!(=0=;)

▼ベンチプレスの記録とアメフトの実力は異なります
しかし、ベンチプレス自慢の選手がこれまでNFLに多く挑戦しましたが、挫折しています。
ボブサップしかり、過去の記事で紹介した怪物”ブロック・レスナー”も500ポンド(約267キロ)以上のウェイトを軽く持ち上げる事ができるらしい(MAXは不明)ですが、いずれも開幕ロースターにすら残れませんでした。
名選手でも単純に身体能力がズバ抜けている人ってあまりいませんし、結局は結果が全てです。