シーズン散々見てきましたので
このままひっそり隠遁生活を送るのかと思っていた生ける伝説”ブレット・ファーブ”が2度目の引退撤回をし、ファーブを育てたパッカーズのライバルであるバイキングスと契約しました。

とうぜん彼が先発となるので公式戦先発連続出場記録:291回は継続されることになります。

果たしてこの選択はバイキングスにとって吉と出るか凶と出るか、JETSで活躍した昨シーズンを例に分析してみましょう。

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▼ブレット・ファーブとは?
一応、アメフト初心者にも易しいサイトとうたっているのでQB”ブレット・ファーブ”についておさらいしましょう。
#4:ブレット・ファーブ(Brett Favre)
イメージ身長/体重:188cm/101Kg
生年月日:1969年10月10日

[参考サイト: Pakers Zone
]
現代最高のクォーターバックの一人。16年にわたってパッカーズにてNFLを代表するスーパースターとして活躍を続けてきた。1995シーズンから3年続けてMVPを受賞し、将来の殿堂入りはすでに確実となっている。

そのプレースタイルはまさに勝負師。WRの指を折るほどの剛球を投げ込むのがトレードマークだが、柔らかいタッチのパスも非常に上手い。足は衰えてきた
が、パスラッシュを瞬時にかわし、巧みにタックルを振り払う能力が連続出場記録を支えている。勝負勘に優れ、数々の逆転勝ちをモノにしてきた。かつてはそ
のプレースタイルが裏目に出て、「無茶投げが多い」と批判されることも多かったが成熟したプレースタイルでオフェンスを引っ張る。

近年はプレイオフから遠ざかり、引退説が囁かれていたが2007シーズンに再びプレイオフに進出しその健在ぶりをアピール。しかし、NFC決勝のオーバータイムにてインターセプトをきっかけに逆転負けを喫したショックのせいかフットボールへの情熱が無くなり2008年3月に引退を発表。

しかし、同年7月に突如の復帰宣言。これがNFL全体を巻き込んだ騒動に発展。
一時はパッカーズに復帰し元サヤに収まるかと思ったら、直ぐにパッカーズと交渉が決裂。次の移籍先にJETSが決まり、プレシーズン直前に電撃移籍。

JETSではインターセプトされまくるもののカーディナルス戦で6TDパスを決めたり、それまで無敗だったタイタンズを破り、更に近年勝ちの無かったライバルのペイトリオッツを破るなどチームは大躍進し、シーズン半ばでJETSはAFC東単独首位に躍り出る。
しかしシーズン後半からファーブは右腕のケガを隠しながらプレーを続けたため、チームは失速しプレーオフ進出を逃す。

シーズン終了後、引退を発表しJETSを退団するも次はバイキングスへの移籍騒動に発展。
しかし長い期間考えた結果、ファーブは「もう復帰はしない」と発表する。
だがしかし!この度なぜか一夜にして、これまでの経緯を無にする電撃復帰をいたしました。

▼チームとの連携はどうなのか?
昨年JETSに復帰したのがプレシーズン開幕直前。そして今回はプレシーズン1週目終了後とバイキングスと合流したタイミングはJETSより2週間ぐらい遅め。
当時は長い間パッカーズのシステムに染まったファーブが全く異なるJETSのシステムに順応できるのかと疑問視されてましたが、その辺りは開幕までにキッチリとチームに合わせる事ができる順応力を兼ね備えていました。
おそらく試合をこなしながらバイキングスのシステムにも直ぐに順応できるでしょう。

▼ファーブの強みは
生ける伝説であり、またファーブ自身に大変なカリスマ性があるので、チームのテンションは一気に上がります。(これだけ騒がせた今回はどうか知りませんが・・)
良いQBさえいればスーパーボウルを制覇できるとまで言われるバイキングスにおいて、これほど心強い選手はいないでしょう。
ピーターソンのランとファーブのパスの波状攻撃が噛み合えば、相手にとって脅威です。

▼ファーブの弱点は
昨シーズンJETSでのデータから既に弱点はバレバレです。
ファーブはパスの回数が少ない試合は勝利し、多ければ負けます。シーズン半ばまでは6TDを記録したファーブの豪腕を対戦相手は恐れたためRB”トーマス・ジョーンズ”のランがめちゃくちゃ出ました。

しかし徹底的にランストップに集中して守り、ファーブのパスの回数を増やすと必然的にインターセプトで自滅するのです。恐れずにファーブのパスを増やす展開に持っていくことが攻略法かと思います。
それはシーズンが進んで、ファーブの体力が厳しくなるにつれて顕著に現れるでしょう。

しかし以前にJETSのルーキーQB”マーク・サンチェス”のミドルパスを見たWR”ドワイト・ロウリー”は「ファーブに比べたら遅いなー」と言っていたので豪腕は錆びてるわけでは無いようですし、ファーブ自身JETSの経験から何かを学んでいるとしたら、正直どうなるか分かりません。


ファーブの復帰に関して、批判的な意見も多いですが正直ワタシは嬉しいです。
そして、NFC北はベアーズにはブロンコスから移籍した”ジェイ・カトラー”、パッカーズにはファーブを継ぐ男”アーロン・ロジャース”、ライオンズにはベテラン”ダンテ・カルペッパー”&ドラ1位”マシュー・スタッフォード”と全QB特徴があり面白い地区となりました。

ブレイディやヴィックも復帰し、チーフスに移籍したマット・キャッセル。もちろんJETSはサンチェスがいて今シーズンは新旧スターQBが勢ぞろいし、織り混ざって戦う「QB戦国時代」といった感じです。