あやうく笑い死ぬところでした
「アメフトマンガ」といえば、少年ジャンプで好評を博した「アイシールド21」。古くは「巨人の星」を書いた川崎のぼる先生の「フットボールの鷹」ぐらいしか思いつかないぐらい少ないのですが、この度、幻のアメフトマンガの存在が明らかになりました。
その名も「5ヤーダー(ファイブヤーダー)」!これがいろんな意味で凄い!!
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「5ヤーダー」の簡単なストーリー
舞台となる大和高校では、相撲部・ラグビー部・野球部・陸上部の4つの運動部が、日々グランドの陣どり争いを行っていた。
その最中、アメリカン・フットボール部を立ち上げようと現れた主人公の鷲爪翼(RB)。
翼は次々と他の部活の猛者をシメて引き入れ、アメリカンフットボール部を設立。しかし、関東大会には予想をナナメ上に超えた強豪高校ばかりであった。
さらに全国大会でも更なる強敵と相まみえる事になり、その先には・・・とてつもないカオスな展開が待っていたのであった!
登場人物
鷲爪 翼(RB)
突如、大和高校に転向してきた2年生で、この漫画の主人公。
グラウンドを占領する4つの部活に対して強引にアメフト勝負を仕掛けて勝利し、アメリカンフットボール部を設立する。
そこから物語は血で血を洗うような展開を見せる。つまり、彼が転校してこなけりゃ、みんな普通の人生を歩めたのにねぇ。。
火桜(QB)
大和高校の応援団の団長で、最初は翼と争いながらも団員の「赤鬼」「青鬼」を従えてアメフト部に入部。
いつのまにかQBに定着している第二の主人公的なキャラ。最後の方には・・・
坂東(K)
アイシールド21のムサシ如く、後に加入するキッカー。
ガラスの足なのに、60ydを蹴れる技術とパワーがなぜかある元ラグビー部、兼、演劇部。
最後の方で1回だけ「お役者」と呼ばれ、あだ名があった事が判明する。
鮫島高校
2巻の冒頭で、甲板からマント姿で部員を落し、ボールを握り潰すという衝撃な登場シーンがある最初の難敵。
大和高校は練習試合で2軍相手に完敗する。
しかも、この船内では「虎の穴」のようなアメフト部とは思えぬ激しい練習が行われている。
愛国大付属高校
準決勝で主将がいきなり不良の梶君(通称:マムシ)をスカウトして使う、他の部員の存在意義を問う高校。
ちなみにWB(ウィングバック)とは、TEのななめ後ろにセットするRB。NFLではあまり聞かないポジションである。
港高校
選手の体重が平均100㎏の重量を武器とした、関東大会決勝戦の相手。
決勝戦なのに、めちゃくちゃ雑に扱われて、大和高校はあっという間に勝つ。
湖風高校
湖の中を重りをつけて歩く練習を行うという、鮫島学園並みに初登場のインパクトが凄い、関西大会の準優勝高校。
チーム全員が凄いかと思ったら、3年連続1500ydランを狙いたいRB浜野の完全なるワンマンチーム。
浜野は40yd走4.5秒の足を誇り、スィープなのにブロックより前を走るという意味不明な戦術で大和高校を苦しめる。
しかし、大和高校が完全にランプレー対策に入ると、レシーバーになる事を嫌がり、フィールドで寝るという弱点が敗北につながるw。
関西学園
全国大会の決勝の相手。
QBの坂田は「フィールドのコンピューター塔(タワー)」という異名を持ちながらも、あえて自陣エンドゾーンギリギリまで下がり80yd超のパスを投げる恐ろしい肩を持つ。
しかし、最後はレシーバーがロングパスのボールの落下スピードに腕が耐えきれずファンブルして負ける。
おまけに変な刑事ドラマが絡む滑稽な決勝戦となった。
K大付属高校
全国大会優勝した後から、ストーリーは意味不明かつ、凄惨なものに加速。
名門K大へのエスカレーターを魅力にK大付属高校へ転校した菊池(通称:チーター)が殺され、その報復に大和高校はK大付属高校に乗り込むが、もはやアメフトではない猛襲な返り討ちにあい、またチームメイトが死ぬ。
ここから壮絶な大和高校と「やみのアメフット界」の抗争が始まる。
そう、もはやアメフトマンガでは無くなるのだ!!
もはや勝利不能と思われたK大付属高校戦は突然の地震によりがけ崩れが発生し、選手とコーチが全員 岩の下敷きとなり、大和高校が奇跡の逆転勝利を果たすw
やみのアメフット界の人たち
この後も「やみのアメフット界」の意味不明な刺客が次々と登場。
母校の大和高校ごと破壊する恐るべし「やみのアメフット界」
アメフットマフィア
「やみのアメフット界」の黒幕はアメリカのアメフットマフィアだった!
ラストの日本vsアメフットマフィア は、凶器なんでもアリの殺し合い。血で血を洗うもはや戦争だ!
総評
序盤は、素人では分からないアメフト専門用語を武器に、読者を無理やり納得させようとする疑問の残る戦術論を展開。
だいたい、ランプレーで蹴ったボールはフィールドゴールとして認められるのか謎です。
そして、最後は主人公とマネージャーしか生き残らないという、壮絶すぎる結末。果たしてこれはアメフトマンガと言っていいのかどうか分かりません。
最終話の後の余ったページは読み切り作品で埋める、まさにコケたマンガの典型的な事になっています。
そしてタイトルの「5ヤーダー」とは一体何だったのか?
主人公の翼の平均獲得ヤードが、中途半端な5ヤードだったという説が想像できますが、ストーリーからもそれは読み取れません。
レビュー待ってましたw
2軍相手に1ヤードも進めず負けたインパクトは凄かったのに、それより強いはずの鮫島1軍が普通にランとか別のレシーバーを使えばいいのに同じプレーを1試合中繰り返す(多分最後はドロップキックだったのかもしれないけど、ドロップキックってこんなプレーだったっけ?)バカさ加減に呆れたりしましたが、古い戦術だったとしてももっとやりようがあるだろと思わずにはいられないギャグ漫画でした。
色々と辻褄の合わない試合描写が目立つ上に最後は日大など話にならないギャグ漫画と化してしまったので、フットボール漫画としては3流どころか5流ですが、ギャグ漫画として80点は出していいと思わせてくれる名作でしたw(ほぼ全てカットされる間に全員死亡という笑うしかない最後の決戦の間に何があったんだろうw)
あと、最後の読み切りは真面目に読まなかったけど意味が分からなかった。
YM5さん>
昭和のマンガの要素をすべて詰め込み、そして詰め込みすぎて暴走した素晴らしいマンガです。
闘犬とオリに入って特訓するシーンでは、「マイケル・ヴィックはこのマンガを見て闘犬を買ったのかも・・」と思ったぐらいでした。
とにかく笑える点では90点を超えたと思います。
昔のフォーメーションとか知れて色々勉強になるなと思っていたが、ルールが違いすぎて勉強にならなかった罠
インターセプトリターンFGは斬新過ぎた
ぴーたんさん>
リターンしながらドロップキックしたら点数が入るという斬新なライバルとの結末。
それ以前に鮫島学園は2軍の方が1軍より圧倒的に強い気がしましたね。
西山優里子の「ノーハドル」はレビュー済みですか?
最後ちょっと尻切れですし、試合展開はやっぱりどことなく不自然なんですけど、後に「Harlem Beat」でヒットを飛ばす作者だけあってキャラが立ってて結構引き込まれます。
みきのりさん>
絵柄を見る限りマジメそうなので、読む気が起きないですね。
また機会があれば読んでみたいと思います。とにかく5ヤーダーが素晴らしすぎて、今のところ他と比べる気にならない心境です。
で、今読み終わりましたが。
内田監督ってコレの愛読者だったんじゃないですかね?
マンガなら笑って終わりなんですけどねえ…
みきのりさん>
内田監督も「やみのアメフット界」から派遣された刺客なのでしょう。
関係者から「指導が厳しくなった」「20人近くの部員が辞めた」という話もありましたが、おそらく鮫島学園や湖風学園のようなトレーニングを強いていたに違いありません。
なんか野球漫画の逆金字塔『アストロ球団』を思い出しますです。
おそらくアメフトネタのみでは読者アンケート的に伸び悩み、
テコ入れを図ったのが、変な方向にテコが入っちゃったんでしょうなぁ。
昔のロゴで出ていますさん>
認知度が低いスポーツに挑むものの、撃沈。そして挽回するためにカオスな方向に行っちゃったのは同感です。
アメフトは暴力ではありません!
またとんでもないものを見つけてきましたね。ほんと主人公が転校してきたせいで、学校が崩壊するとは、他の生徒はたまったもんじゃないですよね(笑
そして、気づいてしまったのが、この漫画のジャンルはスポーツ漫画のカテゴリーではなくコメディ漫画のジャンルに振り分けれていることに(笑
GENOさん>
少し前にツィッターで見て、衝撃を受けました。
そして今、GENOさんの指摘で、マンガの掲載ページに「コメディ」として登録されているのに気づかされ、セカンドインパクト発生ですwww。
これ登録した人、ちゃんと中身を全部確認してるんですね~。えらい。
これ最高です❗
もう少し他のスポーツへの敬意をはらってくれればより良かったのですが、時代的に無理がありますかね…。(^-^;
T.Takahashiさん>
このバリバリの昭和感がたまらないです。
しっかし、もっとマシなタイトルは無かったのかが、私は残念です。
当時、弟が買ってきた本誌を読んでいたアラカンオバサンです。
たまに記憶の引き出しから出てくるラストシーンをたより、今日何気なく検索してみたら、まさにこれでした!!
8巻の下着姿になったマネージャー、
最後の戦いで主人公だけになり、あまりにもお粗末なお墓を建ててたラストシーン。
訃報を家族に教えないの?と今改めて読むと突っ込みどころ満載ですね。
懐かしいものが見れました。
ありがとうございました。
ぴかぴかさん>
リアルタイムでこの名作を読んでいたとは羨ましいです。先の展開が読めず、毎週がドキドキだった心中をお察しします。
日大の内田前監督もおそらく、この武闘派フットボールに影響されてしまったのでしょう。5ヤーダー、なんと罪作りな作品なのでしょう。
私も改めて読んでみましたが、何回読んでも斬新ですw。
この漫画は読んだことありませんが、もしもRBが1回のランで平均5ヤード走れたら、おそらくQBがパス投げなくてもシーズン全勝でしょうな。WRは寝る以前に試合に出る必要なし。QBとRB以外はすべてOLでいいでしょう。いや、ワイルドキャットすればQBすら要らないかも。
黄金郷さん>
ぜひ読んでください。タイトルは全く内容と関係ありません。
読めばアメフトに対する固定観念や価値観が全く変わる、ある意味で素晴らしいマンガです。
おかげで面白い漫画に出会えました(笑)この作者にかかればロンリーセンターも強烈な戦術に昇華されたのでは?
5ヤーダーについては湖風戦前に主人公の平均獲得ヤードが5.5であることが言及されてました。尤も、これまでの試合内容から察するとコンスタントに5ヤード稼ぐのではなく、全く進めないor超ロングゲインの結果5ヤーダーな感じですが。
入場に馬が出るからDENファンさん>
平均5.5ヤードの話は見逃してました。
そんなところでマンガの命でもあるタイトルの理由を語るは、さすが5ヤーダー。しかも5ヤードでなく5.5という微妙な設定は、センスがまたも光ってます。
しかしながら、もしタイトルを自分でつけるとしても、内容からしていいタイトルが全く思いつかないのも事実。
もう5ヤーダーは5ヤーダーでしかないのです。(当たり前)
冷静に考えれば、相撲部がグラウンドの使用権を争う必要があったのでしょうか?
キャラクターは個性豊かに書けていたので、試合描写をしっかりしてほしかった残念な作品です。笑えたけど。
後、関西学院のQBは最後、自分で投げたボールを自分でキャッチしにいってませんか。あのプレイが普通にできれば、ブレイディなんて目じゃないですよ。
フリ歩さん>
冷静に見てはいけません。冷静に見ると闇のアメフット界の存在意義すら分からなくなります。
Don’t think ,feel.
これぞ5ヤーダーの真髄です。
「ネタバレ」と最初に書いておいて欲しかった・・・
匿名さん>
かなり古いマンガなので、そこは途中でお察しを・・
小学校低学年のころ、何話かチャンピオンで「5ヤーダー」を読んだ記憶のあるアラフィフ(女)です。
ちょうど「やみのアメフット」真っ最中の話でしたが、あまりにも無意味に少年たちが血を流して、
倒れていく姿に相当インパクトを受けました。
記憶にあるタイトルと「鷲爪翼」と言う名前だけで検索したら、こちらを見つけました。
記事を上げていただいてありがとうございます。
電子ブックで全8巻読めたし、突っ込みどころ満載だったんですね。
当時は熱血な翼が好きでしたが、今見ると、お役者が好みかもw。
やみのアメフット編いらないから、もっと個性豊かなキャラたちを色々掘り下げて描いてほしかった。
ゴリへの作者愛は感じるけど、ヒロインたちは添え物的だし、名前すらロクに出てこないメンバーいるし。
いい編集者に出会えなかったんですかね涙。
みぃさん>
まさかリアルタイムでこの作品に出合えた幸運な方からコメントが頂けるとは、嬉しい限りです。
アメフトと言う難しい題材にチャレンジした上に編集者とかみ合分ければ、もうグッチャグチャですね。
この内容で8巻も出せた事は、実は偉業ではないかと思ったりします。
もし、この作品が大ヒットしていれば今の日本におけるアメフトの立場もかなり違っていたかもしれません。
何にしろ、存分に笑わせてくれたこの作品には感謝していますw。
JETS狂様>
早速のお返事ありがとうございます。
たった8巻と思ってましたが、逆に8巻も出せたとはすごいことだったのですね。
スラムダンクが大ヒット&アニメ化して、バスケットボールの人気と知名度が上がったように、
成功していれば、アメフトはもっとメジャーなスポーツになっていたかもしれませんね。
今更ながらルール解説動画など見てみたら、戦略的な要素が多くて素晴らしいスポーツだったんですね。
しかしメンバー交代無制限で、攻守丸ごと交代が普通なら、
12人というギリギリのメンバーで優勝ってありえない。。。
余談ですが、作画の守谷哲巳氏はもりやてつみ、ひびきゆうぞうなど別名義があって、
ひびきゆうぞう名義の「離婚時代」という作品の作画はとてもキレイでした。
学生のころ何話か読んだことありますが、「5ヤーダー」の作画と同一人物とは全く気付かなかった。
守谷哲巳氏、ご健在ならガンダムみたいに「5ヤーダー」リメイクにチャレンジしてほしいんですが、無理かなw。
みぃさん>
この守谷哲巳氏 について調べたら、なんと梶原一騎が原作の「世界ケンカ旅行 空手戦争」を書いてました。こちらも非常に気になります。
しかしながら5ヤーダーをリメイクするなら、デビュー作「アイシールド21」から今や売れっ子漫画家の村田雄介先生に書いてもらいたいですね。
JETS狂様>
何回も返信ごめんなさい汗。
「世界ケンカ旅行 空手戦争」、デジタル化はされていないみたいですね。
ハッピーエンドのほとんどない梶原一騎が原作なら、5ヤーダーと同じオチの気がしてなりません。
初めて「アイシールド21」の1巻を読んでみました。
ジャンプらしい、元気の出る作品ですね。
タイトルの意味も早々に説明してくれているし。
こちらがデビュー作って、村田雄介先生すごい。
確かに村田先生なら、筋の通った「5ヤーダー」を描いてくれそうな気がします。
みぃさん>
村田先生に5ヤーダーを書いてもらうのは、なかなか恐縮ですね。果たして書いてもらう価値があるのかは分かりませんが。
ネタバレでないですが「アイシールド21」という名前の本当の意味はストーリーの中盤ぐらいにでてきます。
あと、原作者の稲垣理一郎 も これがデビュー作で、今は2作目のDrストーンが TVアニメ放送中のヒットメーカーになりました。
今や別々で活躍する二人のデビュー作なので、なかなか貴重な作品です。
いろいろな疑問が残る漫画ですが とても印象に残っています。高校時代リアルタイムで読んでいましたが もうすぐ60です。
最初の疑問は 野球部、ラグビー部にはたくさんの部員がいるようなのに なざか部員集めに苦労するというところ。そんなん野球部、ラグビー部の先鋭をスカウトしたらすぐに解決するのに
最初 緑ヶ丘学園は堂々と 県立緑ヶ丘学園 と出ていたのに 当然東京都大会に出場していること いつの間に移転したんや。 翼と試合した相手は後で親友になったいたのに 港高校の嵐山だけはあと二度と登場していないことなど まだまだありますが とても愛すべき漫画でした
うめちゃんさん>
まさかリアルタイム読者様からコメントを頂けるとは、驚きです。
ツッコミどころ満載でメチャクチャなストーリーながら、愛される魅力のある漫画ですね。
アメフトという難しい課題に挑戦し、最後はアメフトでなくなっているのも、ある意味で素晴らしいです(?)。
まさにアメフトマンガのパイオニアでした。
5ヤーダーよ永遠に!
ちなみに掲載誌は 今はなき月間チャンピオンで 週間チャンピオンではありません