小さな事からコツコツと

ディヴィジョナルプレーオフ最終戦は、「鉄のカーテン」スティーラーズ vs 「ターンオーバー量産D#」のチーフスが対戦。

 両者ともD#が強いところは同じなのですが、点数の取られ方に極端な差が出た興味深い内容となりました。

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スコア&ダイジェスト

  勝-敗-分 1Q 2Q 3Q 4Q OT total
スティーラーズ 6 6 3 3 0 18
チーフス 7 0 3 6 0 16

リンク:NFL JAPAN

総評

スティーラーズのRB”レベオン・ベル”のランがやはり異質。

横にスライドするかのようなカットは、元レイブンズの”レイ・ライス”などと似ていますが、そのスタイルが、ショートヤードを取る時でもボールを抱えて低姿勢に構えるのでなく、体を起こしてまるで散歩に出かけるかのようなリラックスした体制から、穴を見つけてスッと密集地帯に入ります。

「ロスするのが怖くないのか?」と思うほどの落ち着きぶりで、よほどOLを信用しているのでしょう。
(実際にロスタックルされましたが)

 

しかし、ベルが170ydを走ろうが、WR”アントニオ・ブラウン”が108ydレシーブしようが、スティーラーズは1本もTDが取れず、得点は6本のFG。つまり、この日の得点はすべてK” クリス・ボスウェル”のものです。

(※ショーン・スイシャムは昨シーズンの負傷が長引き、今シーズンにカットされた)

 

一方、チーフスはTDは取れるものの、基本的にO#が進まず。「赤いグロンコウスキー」ことTE”トラビス・ケルシー”を要所で封じこめたスティーラーズD#の策が当たり、ロースコアの展開に。

 

そして、この試合で注目すべきは何といってもラスト2:47。チーフスが2本目のTDを決めて18-16となり、2ポイントコンバージョンを決めれば同点に追いつくシーン。

2ポイントコンバージョンにてTE” デメトリアス・ハリス”にパスを通して、同点に追いついたかと思いきや、なんとT”エリック・フィッシャー”がホールディングの反則を取られて2ポイントコンバージョンが失敗となるという、無残な結果となります。

 

結局、この後スティーラーズのドライブで時間を潰し切り試合終了。チーフス、何度プレーオフに出ても消化不良な負け方をします。

チーフス アレックス・スミス

ロスリスバーガーのスタッツは、パス20/31回224yd、0TD、1INT。1INTは腕を掴まれてのスローミスかつ、この後のチーフスO#はINTをやり返しているので、決定力は無かったものの試合を壊さず。

 

一方、負けたチーフスQB”アレックス・スミス”は、パス20/34回172yd、1TD、1INT。

基本的にターンオーバーの少ないQBなのですが、スティーラーズからターンオーバーを奪った後のO#にて、エンドゾーン手前でINTされたのが致命的でした。

スポーツに「たられば」は無いですが、あのドライブをFGで終えていただけでも、勝利していた確率は高いでしょう。

 

チーフスは、アンディ・リード & アレックス・スミス の体制になってから、頻繁にプレーオフに出ていますが、コルツに大量リードを奪いつつ大逆転負けしたり、タイムアウトを節約しすぎて変な負け方をしたり、負けるときは常にスッキリしません。

 

アンディ・リードに姿も名前も似ている安西先生(スラムダンク)も、こうおっしゃってました。

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