未だに根強い人気

連載終了から半年経ったにも関わらず、未だに「ドラゴンフライ」や「不良殺法」というキーワードで検索されて訪問が絶えない「アイシールド21」。
NFLは佳境ですが、ちょっと脱線して久しぶりにこのコーナーです。

クリスマスボウルの対戦相手、帝黒学園のQB(女性)が投げるパスはこれまでの相手と違って、柔らかいタッチで投げて捕りやすいのが特徴。

アメフトにおいて捕りやすいパスとはどういう意味なのか?。
まぁ、このサイトを見ているNFLファンは分かってると思いますが、あえてその辺をつっこんでいきましょう。

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なんせボールが楕円形

野球やバスケ、サッカーとたいていのスポーツのボールは完全な球体ですが、アメフトとラグビーに関してはご存知、いびつな楕円形です。さらにこれを60yd以上前に投げたりするのはアメフトだけの世界。

そこで必要となるのがスパイラル (spiral)と呼ばれるボールに横回転をかける事によって弾丸のようにボールの起動が真っ直ぐになる投げ方が必要なのです。
適度な回転を与えることで、空中における軌道が安定し、キャッチしやすくなるためレシーバーにとって捕りやすいパスとなります。これはジャイロ効果とも呼ばれてます。

もしもボールにキレイな回転がかからなかった場合、めちゃくちゃな回転しながら飛ぶボールはあっちこっちに空気抵抗を受けて、飛距離も出ない上に高めに浮きます。よってインターセプトされる確立が上がるのです。

瞬時にキレイな横回転をかけてボールを投げる技術は並大抵の練習では出来ません。これは努力に加えてセンスが必要でしょうね。

捕りやすいなパスといえば「ジョー・モンタナ」

で捕りやすいパスを投げるQBといえば、その代表格はアメフトを知らない人でも名前を知っている伝説のQB「ジョー・モンタナ」
モンタナは肩が強いわけでもなく足が速いわけでもなく、名門ノートルダム大学の正QBでしたが、期待度は薄くドラフトでも3巡目に獲得されました。

しかし冷静な判断力と勝負強さに加えて、正確でレシーバーが捕りやすいソフトタッチのパスにビル・ウォルシュHCが推奨する「ウェストコーストオフェンス」がマッチして、数々の逆転劇を演出し伝説のQBとなりました。


→この弾道のカッコよさもNFLの醍醐味ですな。

あと元JETSで今シーズンはドルフィンズにて負傷しシーズンアウトした、チャド・ペニントンも肩は弱いが捕りやすいパスとD#の裏にドンピシャに落とす正確なパスが武器でした。(未練タラタラ(=_=;))