まさかねぇ・・
いよいよ迎えた開幕戦。ドラフト1巡(全体3位)で獲得したQB”ダム・サーノルド”の公式デビュー戦になります。
プレシーズンでのパフォーマンスの高さから先発に昇格しましたが、肝心のレギュラーシーズンがダメなら意味がありません。
対戦相手であるライオンズの新HCは、奇しくも長年にわたり怨敵ペイトリオッツのDCを務めてきた”マット・パトリシア”。いきなり他のチームよりジェッツをずっと研究してきたペイトリオッツの分身が相手とは、厳しい試合になりそうです。
果たしてダーノルドの真価はいかに?
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スコア&ダイジェスト
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
TOTAL |
ジェッツ |
7 |
10 |
31 |
0 |
48 |
ライオンズ |
7 |
3 |
7 |
0 |
17 |
オフェンス
サム・ダーノルド全プレー
NFL史上最年少開幕戦QBとしてレギュラーシーズンに挑む2018年ドラフト1巡(全体3位)#14QB”サム・ダーノルド”。
彼の記念すべき1プレー目はプレーアクションからRB#29″ビラル・パウェル”の先に投げたはずだったパスをCB#28″Quandre・ディグズ”にINTされ、そのままエンドゾーンに走り込まれてPICK6を献上という、これ以上ない最悪なスタートでした。
しかし、その後はプレシーズンで見せたコントロールでパスO#を展開。
3シリーズ目にはRB#20″アイゼイア・クロウェル”のTDランを演出し、DB#21″モーリス・クレイボーン”のINTで得たチャンスをFGに繋げて逆転に成功。
第2QにはWR#11″ロビー・アンダーソン”へのロングパスで公式戦初TDパスを決めて、流れを引き寄せました。
何にせよINTされた1stシリーズ以降から手抜きに走った第4Qまで、O#が自陣で終わる事が無いというのは、たいしたものです。加えてデザインされたQBランで1stDownを獲る足もあります。
ダーノルドのスタッツは、パス16/21回198yd獲得、2TD、1INT。
最初のINTに関しては「緊張していたが、これ以上最悪はないと思った」とコメントしており、むしろ最初にINTした事で開き直って、この後のパフォーマンスに繋がりました。このメンタルの強さも特筆すべきところです。
ランO#が好調だったのも勝因だったでしょう。昨年は全敗ブラウンズに所属していたRB#20″”アイゼイア・クロウェル”が62ydTDランを決めるなど存在感を見せました。
このRB、私がマッデン18でやった「ブラウンズチャレンジ」にてブラウンズでプレーした時にも全敗ブラウンズの中で異彩を放っており、「こいつ、ジェッツに欲しい!」と私が念を送ってスカウトし、リアルでジェッツへの移籍に成功しました。
まさにマッデン18で見せたとおりタックルされてからの粘り、いわゆるセカンドエフォートが凄い。「止められた」と思った地点から更に体が伸びます。
タックルされた時には既にスピン気味に体を入れていたり、集団に囲まれた中から低空でニュルンと出てきたり、”エイドリアン・ピーターソン”みたいにただ足腰が強いだけでなく、得体のしれないテクニックを持っています。
スタッツがラン10回102yd獲得2TD。ラン平均1stDown越えのパフォーマンスを見せました。
RB#29″ビラル・パウェル”をルーキー時代から長い間推してきましたが、私の心は既にRB#20″アイゼイア・クロウェル”に行っております。
レシーバー陣では昨シーズンはエースに昇格しながらキャンプで首を負傷してシーズンエンドしたWR#81″クインシー・エヌンワ”が「俺が真のエースだ!」といわんばかりに6レシーブ63yd獲得、1TDの活躍。
新加入のWR#16″テレル・プライアー”も3レシーブ49yd獲得で、ここぞとばかりに目立っていました。
WR#11″ロビー・アンダーソン”は1レシーブながら難しいロングパスを競り合いながら41ydのTDレシーブを決めました。このロングパスTDが流れ完全に引き寄せたターニングポイントだったでしょう。
弱点のOLは複雑なブリッツを入れられたらPICKできないシーンもありましたが、まぁよくやった方です。
贅沢を言うと、いきなりパスから入ってPICK6されるとか、ランが出ているにも関わらず3rdDown-1ydでジェットモーションを入れてロスするなど「堅実に行くところは堅実に行けよ!」と思うような不満プレーコールもありましたが、新OC”ジェレミー・ベイツ”はQB陣とかみ合ってるようです。
サイドラインのQB”ジョシュ・マッカウン”もダーノルドに声をかけるシーンがよく映り、この辺りの関係性は最良に見えます。
(ベテランQB“マーク・ブルネル”は、”マーク・サンチェス”に対してこんな事しなかったなぁ)
ディフェンス
勝利のキーはダーノルドのみにあらず。今回はD#も爆発しました。なんと計5INTかつPICK6(インターセプト・リターン・TD)が1回という滅多に無いターンオーバー数です。
特に2INTを決めた2016年ドラ1のLB#58″ダロン・リー”はプレシーズンから今までと違うパフォーマンスを見せており、6タックル1アシスト、2INT、うち1回はPick6の活躍。
ジェッツのD#がTDを奪うのは2013年(73試合ぶり)で、S”アントニオ・アレン”がペイトリオッツQB”トム・ブレイディ”からPICK6した以来とのこと。
INTを連発したことに関してDB#33″ジャマール・アダムズ”は「O#のシグナルからスタフォードのパスは読めていた」と語っており、その他DB#21″モーリス・クレイボーン”、DB#22″トラメイン・ジョンソン”を含めた全INTは、入念なフィルムスタディを行った上でのプレーでした。
ちなみにDB#33″ジャマール・アダムズ”は2017年ドラ1で入団して以来、初めてのINTです。
その読めるプレーに絞り込ませたのは、プレシーズンから継続している鬼のランD#。ライオンズのランをトータルわずか39ydと、全く走らせませんでした。
DB#33″ジャマール・アダムズ”のセーフティーブリッツからランと見るや瞬時にRBを取らえて大幅にロスさせるシーンは圧巻。
DB#41″バスター・スクライン”は速攻で相手をタックルしゲインさせないパフォーマスで7タックルを記録。
ファイナルカットを喰らってから蘇ってロースター入りしたLB#50″フランキー・ルブ”も活躍し、嬉しい限りです。
問題視していたパスラッシュに関してはサックは無いものの、QB#9″マシュー・スタフォード”にガンガンプレッシャーをかけミスを誘発し、さらに何度もヒットしスタフォードを途中下げさせてQB#8″マット・キャッセル”に交代するシーンもありました。
(※そのキャッセルからもINT。)
既に大差が開いた第4Qは、1発TDを取らせないために4メンラッシュのみのプロボウル的なゆるーいD#だったにも関わらず、エンドゾーン手前まで攻められたとしてもギャンブルをことごとく潰して無失点。
前日にベアーズがパッカーズに第4Qに21点差をひっくり返されたので、大差があっても「何があるか分からない」ビビッてましたが、杞憂でした。
(そもそもロジャースとスタフォードの実力差が大きいですが)
ちなみにスタフォードのスタッツはパス27/46回286yd獲得1TD、4INTと大乱調。良かったのは第3QでTDを取ったドライブだけです。
まさかJETS相手にこんな結果になるとは、思っていなかったでしょう。
スペシャルチーム
今回はここも素晴らしかった。WR#19”アンドレ・ロバーツ”が久しぶりのパントリターンTDを決めて、ライオンズの気力をことごとく奪いました。このTDでかなりのライオンズファンが帰宅した印象です。
一方ライオンズは、ブロンコスでNFL史上最長の64ydFGを決めたk#05”マット・プレイター”が55ydのFGを外して、ライオンズにモメンタムを引き寄せるのに失敗。
やはり最長FGはブロンコスの本拠地@マイルハイの空気の薄さの恩恵だった事が分かります。
総評
48得点というフランチャイズ史上ロードでの最多得点を記録する大勝利を収めましたが、最後はエンドゾーン手前まで攻めながらも、「武士の情け」か「暗黙の了解」か分かりませんが、全部ニーダウンで終わらせたのはもったいない。どうせなら50点台に行ってほしかったです。
(鬼か!∑(゜ Д゜))
ライオンズのホーム「フォード・フィールド」での試合でしたが、敵地にかかわらず応援団長ファイヤーマン・エドが登場。
ライオンズファンが静まり返った敵地でジェッツファンのチャントが響き渡るという異例の光景が見られました。
All the @nyjets fans in ford field linked up behind the bench just to give Darnold a little J-E-T-S JETS JETS JETS 🗣 pic.twitter.com/UFAtiKqmbO
— The Checkdown (@thecheckdown) 2018年9月11日
そしてペイトリオッツから「のれん分け」したライオンズ新HC”マット・パトリシア”の大事なデビュー戦を泣かせるまでボコボコにしてしまいましたが、これまでの積年の恨みがありますから、可哀そうとは微塵も思わず。
かつてペイトリオッツOC”ジョシュ・マクダニエルズ”がブロンコスのHCに就任するも失敗して、ペイトリオッツのOCに戻りましたので、パトリシアも最後にはベリチックの元に帰りそうな気がします。
なにわともあれダーノルドは最初のミスを立て直し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
ダーノルドを全体1位でとらず、そしてWR”テレル・プライア―”をQBからWRにコンバートさせ、RB”アイゼア・クロウェル”を育てたブラウンズには足を向けて寝れません。
Week02は同地区のドルフィンズと対戦。連勝できればジェッツの実力は本物と見ていいでしょう。
管理人様、開幕戦勝利おめでとうございます\(^o^)/JETSが開幕戦勝利っていつ以来でしょうか?次週勝てば2連勝ですね!
ふて猫さん>
ダーノルド一発目のINTで「そこまでJETS色に染まらんでいいがな」と思っていましたが、その後は見事なパスを見せました。メンタルが強く学習能力が高いQBです。
2連勝とかケチくさいことを言わず、16連勝しましょう!
見事にやられましたよ。プレシーズンからうちのD#はパトリシアについていけず、結果を出すには長期的なプランがどうのこうのってパトリシア自身も言っていたので、大量失点は覚悟していたのでそこはいいんですが(いいわけないですけど)、ジェッツD#を舐めていましたね。正直に言うと楽な試合にはならないけど、まぁ勝つだろうなって思ってました。
ただ、心配なのは上記の通り元からこっちのD#はしょぼいし、OCは去年からランコールを出来ない病にかかりっぱなしで、読めて当然のコールばっかりなので、うちに勝った程度で調子に乗って次回で自滅する展開が怖いですよ。決して意地悪ではなくてダーノルドはドラフト時に性格が「個性的」と聞いてきたものですから(笑
GENOさん>
パトリシアはプレシーズンから不安があったのですか。あまりライオンズの状況がかんばしくない中での快勝ということなので、手放しで喜べないですね。
ベリチックも実力が分かるのがWeek02からだと言ってたらしいですし、次のイルカ戦でジェッツの実力が分かると思います。
何にしても、ジェッツファンからしたら普通にパスO#してくれるダーノルドに感動です。
性格が???なのは、当初の評価よりもドラフト順位が下がったジョシュ・ローゼンだったと思うのですが・・・
(勘違いでしたら、すみません)
ローゼンもなんですかね?彼の性格の話は「僕は」あまり聞いたことなかったですね。
そもそも僕はカレッジの情報通から聞いた話であったので、自分自身で情報を集めてるわけではないの間違いはあるかもしれませんが、ダーノルドはイーライ的なメディア都市と渡り合える我の強い性格だと聞いていたものですから。僕の個性的という表現も悪かったですかね。
それなら、やはりジョシュ・ローゼンのことですかねぇ・・・
ローゼンの性格のことはかなり有名なようです。
(もちろん真実かどうかはわかりませんが)
QBとしては、試合に勝てる選手だと思っているので、ドラフトで、ダーノルドが残っていなかったら、指名はメイフィールドよりも多少性格が???でもローゼンの方が良いのではと思っていました。
いや~こんな気持ちのよいスコアを開幕戦で見られるとは!
チーム全体が若い分、ノると手が付けられなくなりますね。テンションの上がりきったアダムスがトラッシュトークで反則取られてましたがそれも微笑ましく見えるほど。(笑)
ダーノルドくんも素晴らしいクォーターバッキング。向こうのコメンテーターの言う通り、どこかのアゴ砕けさんと違って感情の浮き沈みがなく冷静なのが良いQBの証ですね。
とみいさん>
これまでのQBと違って、プレシーズンから見ていてメンタルが強いです。ダメなプレーがあってもすぐに修正できる強さがあります。
大勝したのはいいですが、4Qから意味のない試合になってしまって、最後まで緊張感をもって見れないのが難点でした。
(と、言うのは贅沢ですね)
これほどの点差があっても、最後まで余裕で試合を観ることができなかったのは、JETSファンの宿命なのでしょうか・・・
ランD#はいいですね。
ライオンズのFB ニック・ベロアがJETSに少し恩返しをしてくれたのかなぁ(笑)
PB29さん>
前年が第4QでD#が崩れる傾向があった上に、パッカーズが21点差をひっくりかえしたので油断はできませんでしたが、さすがに第4Qの10分すぎたあたりにライオンズファンが大量撤退した時点で勝利を確信しました。
とにかくランD#がプレシーズを通して鉄壁を誇っています。まぁライオンズの工夫のないランコールにも助けられましたが、この調子で来週もお願いしたいです。
そういえばバスタースクラインもブラウンズ産ですよね!
足向けて寝れませんね 笑
シュオさん>
ブラウンズって常にドラフトで上位にいるので、選手はいいんですよ。ただHCがコロコロ変わるのでガバナンスが崩壊してるだけですね。
もうちょっと球団側が長い目でHCを見れたら強くなると思うのですが、そこはブラウンズのカラーという事で。
開幕戦勝利おめでとうございます。
今年のジェッツは難敵になりそうです。
今シーズも「今週のAFC東コーナー」よろしくお願いします。
楽しみにしています!
あきこさん>
ありがとうございます。今シーズンこそプレーオフに行けそうな予感がします。まぁ、そんなにNFLは甘くないですが、これまでよりも期待は大きいです。
そして我がブログは今年も同じパターンの繰り返しなので、宜しくお願いいたします。
結果的には大差でしたが、途中まではひやひやしながら観てました。特に、pick6直後のTDドライブでは直前のチャレンジになったエヌンワへのパスは見ようによってはボールコントロール出来ていないように見えた時と、ハーフタイムを挟んで10得点された時には焦りが止まらなかったです。
この試合でサム・ダーナルドのラン、ショート、ミドル、ロングのパス、そしておまけにINTと一通りのプレーを見ることが出来て、今シーズンへの期待が持てました。
ambieさん>
他の試合も通じて、昨年までのルールだったらパス失敗になるようなシーンがありましたね。
そこはパス成功の定義を一新し、助かった部分があります。
ダーノルドは多少悪くてもそこそこ点は取れそうで、ターンオーバーが無ければD#の力でロースコアでも勝てる気がします。
とにかく本番はWeek02かららしいので、ドルフィンズ戦こそヒヤヒヤしながら見そうになる予感がします。
ダーノルドは、いきなりピック6されてどうなるかと思いきや、
とても落ち着いてますねぇ。
切り替えがうまくて、何かベテランのような雰囲気を感じました。
心配していたランもかなり出ましたし、
D#もインターセプト連発と堅いランディフェンスが素晴らしかったです。
スペシャルチームもリターンTDがあり、
チーム全体で勝ったという印象でした。
この調子で2戦目も快勝し、今度はホームでチャントを
響き渡らせましょう!
( ゚∀゚)o彡゚ J-E-T-S!JETS!JETS!JETS!