延長録画が必須になります
フロリダでオーナー会議が行われ、以前から話題になっていましたプレーオフに関するオーバータイム(以下、OT)のルール変更に関する議題が上がりました。

多数決の結果、賛成28票と反対4票によりプレーオフOTのルールの変更が決定しました。
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▼オーバータイム(OT)
今更、説明は不要かと思いますが、OTとは延長戦の事。この延長戦は先に点を取った時点で残り時間があろうがそこで試合終了となるサドンデス方式です。
しかし、問題なのはサッカーと異なり、攻撃と守備のターンが分かれるアメフトに関してOTはコイントスで先に攻撃を取ったほうが圧倒的有利になるということです。

野球に例えると、10回の表なのにホームラン出たら10回の裏を行うことなくサヨナラ勝ちになるみたいなもんでしょうか。

▼なぜ今更改変？
以前からOTで攻撃権を得る事無く、FGで3点入れられて負けるという事に物議がありましたが、2009シーズンのスーパーボウル進出を決めるセインツvsバイキングスのチャンピオンシップという大試合でOTに突入し、バイキングスが攻撃権を得る事無くセインツにFGで負けた事からルールを改変すべき問題だと認識し、ようやく本腰を入れました。

オーナー会議にて改正案に多数決を取ったところ28-4で賛成が3分の2を超えたために、ルール改変となりました。
反対した4票とはバッファロー・ビルズ、シンシナティ・ベンガルズ、ボルティモア・レイブンズ、そして被害者であるはずのバイキングスがなぜか反対派にまわりました。

▼改変点
ルール改変後はFGで終了すると、相手に攻撃権が渡ります。
つまりTDを取れば文句なく強制終了ですが、FGで終了すると後攻にもチャンスが残ります。
しかし反撃のターンでターンオーバーを喫するとその場で強制終了。
FGを決めれば、その後はこれまでどおりのサドンデス方式となるようです。
先行が有利なのはこれまでと変わりませんが、FGレンジまで進まれただけで負けるという理不尽な事にはならなくなり決着はスッキリとします。

あのトドメのFGの緊張感が無くなるのは非常にもったいないのですが、52年間続いたルールがとうとう改正されます。これによりチームの命運が大きく変わることは間違いないでしょう。

しかしただでさえ試合時間が長いのに、OTが延びるとなると視聴者にとっては苦痛ですね。特にCSを録画していて予約録画時間を越えた時は最悪です。
この改変はGAME PASSの契約数UPに影響しそうな気がします。

[引用：NFL JAPAN]

NFL競技委員会が提案していたオーバータイム（OT）のルール変更が現地23日、オーナー陣の投票によって正式に決定した。新ルールの導入には、全32 票の内、24の賛成票が必要だったが、投票の内訳は賛成28、反対4だった。これにより、OTについては、2010年からプレイオフ限定でコイントスに勝 利したチームが最初の攻撃でFGに終わった場合、守備のチームにも攻撃権を与えられることになり、両者ともFGに終わった場合は、次からは従来と同じサド ンデス方式で決着をつける新ルールとなる。

競技委員会の共同チェアマンを務めるアトランタ・ファルコンズのリッチ・マッケイ球団社長は、「満足している。これまでのルールは、公平な結果をもたら しておらず、変更が必要だった」と、自分たちの提案が通って安堵の様子。また、同じく競技委員会の共同チェアマンであるインディアナポリス・コルツのビ ル・ポリアン球団社長も「委員会の多くの人々は、私も含め伝統主義者だ。しかし、過去のデータを見れば、何かを行わなければならなかったのは間違いなかっ た」とコメントした。

実際、マッケイ、ポリアン両氏が指摘するように1994年以降、OTの結果はコイントスで勝利したチームが最初の攻撃シリーズで得点をあげ、そのまま試 合を制する確率が34.4％。そして過去15年間、コイントスで勝利したチームの勝率は59.8％に達していた。

ちなみに、マッケイ、ポリアン両氏とも、OTに突入した昨季のNFCカンファレンス・チャンピオンシップで、ニューオリンズ・セインツがコイントスに勝 利し、最初の攻撃でFGを決めて試合を制したことが、今回のルール変更の動きに影響を与えたと発言。しかし、その試合の敗者であるミネソタ・バイキングス はルール変更に反対。他にもバッファロー・ビルズ、シンシナティ・ベンガルズ、ボルティモア・レイブンズも反対票を入れていた。