ここで勝たねばいつ勝つの?

開幕から強敵との連戦で負け越していますが、やっと下馬評でジェッツが有利と予想されている「デンバー・ブロンコス」と対戦です。

 

ブロンコスは昨シーズン、シーホークスでSBを制覇したQB”ラッセル・ウィルソン”を引き入れ、”ペイトン・マニング”時代の再来を期待したのでしょうが、むしろ戦力ダウンし4勝11敗の爆死。

その時のHC”ナサニエル・ハケット”が今シーズンはジェッツのOCですので、ブロンコスのホームスタジアムへの凱旋はイヤだったでしょう。

 

 

そして、今シーズンはセインツでSBを制覇しプレーオフの常連に仕立て上げた名将HC”ショーン・ペイトン”を引き入れて再構築に挑みますが、今のところ上手くいっていません。

 

しかし、彼らの経験値は若手ばかりのジェッツより数倍上であり、ジェッツはシーホークス時代のQB”ラッセル・ウィルソン”に対して勝利したことが無く、全く油断はできません。

とにもかくにもQB”ザック・ウィルソン”のパフォーマンスに勝敗はかかっています。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

https://www.nfl.com/games/jets-at-broncos-2023-reg-5?active-tab=watch

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

5

3

10

13

31

ブロンコス

7

6

0

8

21

オフェンス

QB”ザック・ウィルソン”は序盤、パスラッシュが見えておらず危なっかしいシーンが結構ありました。

 

さらにスクランブルの最後をスライディングでなくヘッドダイビングで終わらせる悪癖が抜けていません。

去年のプレシーズン、それで負傷して開幕戦から数試合を欠場した事を忘れているようです。
( ̄∩ ̄#゛

 

加えて、オフェンス全体がホールディングやフォルススタートなどの反則でリズムをつかめず苦戦します。

 

さらにガッカリさせたのが第2Qのラストのレッドゾーンオフェンス。

タイムアウト無しで前半残り15秒。敵陣13ydからのオフェンスをご覧ください。

 

パスを通すもスパイクする時間が無く前半終了・・・。ブロンコス陣営は大喜び。

 

これはFGを選択しなかったHCとOCが悪いのか?

エンドゾーン内を狙わなかったQB”ザック・ウィルソン”が悪いのか?
(´・ω・`)

 

このドライブではミドルパスを数本通して流れを掴みかけていただけに、FGを蹴り逃したことは非常に痛かったです。

 

 

前半までの悪い空気を払拭したのが後半最初のオフェンス。

RB”ブリース・ホール”のランが炸裂し、一発TD!

 

大きなカットをせず、ほぼストレートにスルっ抜けるランがウリです。1回抜けると捕まえるのは難しいでしょう。

このTDで15-13となり、逆転してジェッツの初のリード。
\(^o^)/

 

この後からRB”ブリース・ホール”のランが出ると、”ザック・ウィルソン”に落ち着きが見えてミドルパスを通し、オフェンスを組み立てます。

WR”ギャレット・ウィルソン”のレシーブが相変わらず凄い。一体、何パターンのレシーブ術を持っているのか。

 

 

敵陣31ydからWR”ギャレット・ウィルソン”へのパスをインターセプトされますが、コントロールは良かった。これは許す!

 

ランがパスを生かし、パスがランを生かす理想の組み立てを見ることができました。

途中RT”アライジャ・ベラタッカー”とLT”メカイ・ベクトン”が痛んでOLが弱体化しましたが、致命的なミスなく逃げ切りに成功です。

 

QB”ザック・ウィルソン”のスタッツはパス19/26回、199yd獲得、0TD、1INT。

マイルハイのせいか前半はオーバースロー気味でしたが、パス精度は開幕戦より上がっています。

 

しかし、レッドゾーンでの決定力が無く、レッドゾーンオフェンスは 0/5のTD無し。

1回でもTDを取れていればもっと楽に勝てたので、ここは大きく修正せねばなりません。

 

 

RB”ブリース・ホール”はラン22回177yd獲得(キャリアハイ)、1TD。

試合前にHC”ロバート・サラー”が「ホールの出場制限を無くす」と発言したとおりの期待に応えて、ようやく本領発揮です。

 

その反面、RB”ダルビン・クック”先輩のランが相変わらず出ません。

49ersのマキャフリーばりの活躍を期待していたのに、困ったものです。

 

今年のドラフト5巡RB” イスラエル・アバニカンダ”はキャンプ中に大腿部を負傷してから未だに出場していません。

小柄でパワーのあるRBなので、彼が復帰すればレッドゾーンで大きな武器になり、クック先輩の立場はますます危うくなるでしょう。

ディフェンス

オフェンスと同じくディフェンスも反則に苦戦。

12MENのお粗末なものから、LB”C.J・モズリー”の不可抗力とも思えるレイトヒットによるパーソナルファールなど、先週同様に疑惑の裁定が原因で失点し接戦となりました。

 

さらに弱点であるランD#をモロにつかれて、チェクダウンやQB”ラッセル・ウィルソン”のスクランブルにてこずります。

 

あれほどプレビューで「スクランブルに気つけろ」と言ったのにコレですよ↓

 

しかし、今のQB”ラッセル・ウィルソン”にはシーホークス時代のような走りながらドッカンドッカン通していたロングがありません。

一応、196yd獲得していますが、ほぼチェックダウンから走らせただけです。

 

ジェッツのパスカバーが優れていたとはいえ、今日はCB”D.J・リード”とCB”ブランディン・エコールズ”が欠場してDBがかなり戦力ダウンしていたので、投げるスキはあったと思いますが投げれないところを見ると、ブロンコスはよほどレシーバー陣やコールが”ラッセル・ウィルソン”と合っていないのか、彼自体が弱体化したと思われます。

 

 

あと、こんなプロにあるまじきプレーがありました。

 

リバースに失敗してファンブルロストとか無いでしょ。

受け損なったWR”マービン・ミムズ”は、STでもパントをファンブルロストしてます。1試合に2度のターンオーバーを生んだ彼の今後はいかに?

 

今日のブロンコスのオフェンスは、まるで去年までのジェッツのオフェンスを見ているかのようで、ブロンコスファンの心情をお察しします。

 

本日のD#MVPはウィリアムズ兄弟でしょう。

弟のDL”クイネン・ウィリアムズ”がエンドゾーンでインテンショナル・グラウンディングを誘発させ、2点を得ました。

 

このシーンもQB”ラッセル・ウィルソン”が経験の浅いQBみたいな事をするのが気になりました。

これ、ファンブル扱いになってTDされたら大打撃ですよ。

 

そしてトドメとなったのが兄のLB”クインシー・ウィリアムズ”のファンブルフォース。

 

このシーンは”ラッセル・ウィルソン”のボールセキュリティーが緩すぎて、とてもSBを制覇した一流のQBとは思えないミスです。

一体、彼に何が起こっているのでしょう。

スペシャルチーム

リターンに期待していたWR”ゼイビア・ギプソン”がマフってロストしました。

おそらく日光が目に入ったと思いますが、これは気を付けたい。

 

しかし、マフったのはお互いさま。ブロンコスWR”マービン・ミムズ”は試合開始直後にポロリしました。

 

 

あと、K”グレッグ・ズーライン”がFG5本を全て決めた事が大きな勝因です。

総評

結果は2ポゼッション差の勝利ですが、最後まで接戦でした。

反則9回71yd罰退というのが、攻守のリズムを崩して苦戦した原因になっています。

QB”ザック・ウィルソン”のパスに成長が見れて勝利したとはいえ、まだプレーオフで勝ち抜けるレベルではありません。

 

連勝して調子を上げたいところで、来週の相手はなんと・・・

イーグルス!
∑(゜ Д゜)

 

現在無敗、かつ、ジェッツが今のリーグになってから勝利したことが無い最もニガテとするチームです。

 

しかし、イーグルスを倒すことは不可能でありません。

なんせジェッツは昨シーズンのSBでイーグルを倒した王者チーフス相手に今シーズンは3点差の接戦を演じています。

負けはしたもののチーフス戦は大きな自信になりました。

 

今度こそイーグルスに勝って積年の恨みを晴らしましょう!