追撃ルーキーズ

いよいよ今シーズンの主役ダラス・カウボーイズが出陣。相手は常勝パッカーズと不足はなし。

プレスコット&エリオットのピチピチルーキーズのカウボーイズが勝つのか?
それとも、実力に加え老獪な戦略でフィールドを支配する”アーロン・ロジャース”が率いるパッカーズが勝つのか?

勝負はラスト数秒まで分からない、稀に見る激戦となりました。

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スコア&ダイジェスト

  勝-敗-分 1Q 2Q 3Q 4Q OT total
パッカーズ 7 14 7 6 0 34
カウボーイズ 3 10 0 18 0 31

リンク:NFL JAPAN

総評

とにかくスゴイ展開でした。

カウボーイズは優れたOLとRB”エゼキエル・エリオット”のランがプレーオフでも力を発揮し、FGで先制点を挙げて幸先のよいスタートを切りましたが、ここからが地獄。

ロジャースは反則センサーでもついているのかのように、D#の反則をすぐに察知してフリープレーでロングパスを通す熟練(というか、狡猾)なテクニックを見せます。
(※フリープレー:D#の反則のため、思い切ったパスを投げてINTされても無効にでき、かつ、パスが通れば反則をディクラインしてパス成功にする事ができる都合の良い無敵プレー)

カウボーイズのパスラッシュが届かない上に、DBはタックルミス連発でパッカーズにTDを連続で奪われ、第2Q中盤には 21-3 と大差がつきます。
この展開に、カウボーイズのサイドラインはお通夜状態。ある者は天井をボケっと見上げて今晩の晩飯の事しか考えていないようなツラ。

だがしかし、そんな瀕死の状況からモメンタムを取り返したのは、ベテランWR”デズ・ブライアント”のTDレシーブ。
これに加えパッカーズSTのリターンミスで、カウボーイズがモメンタムを取りもどし、INTされたらINTし返す互角の展開へはいります。

 

ここで魅せたのがRB”エゼキエル・エリオット”。サイドラインギリギリを走るロングゲインや、LB”クレイ・マシューズ”をスピンでかわす超絶プレーでカウボーイズを勢いに載せます。

そして後半残り4分にWR”デズ・ブライアント”のTDレシーブと、QB”ダグ・プレスコット”の自ら突進して成功させた2ポイントコンバージョンで、とうとう同点に追いつきます。

 

ここからが本当の勝負となり、互いにFGを蹴りあい残り40秒。誰しもオーバータイムに突入かと思いましたが、ケガ人続出で満身創痍のパッカーズにオーバータイムを戦い抜く力は無し。この時、ロジャースは時間内に決着をつけねば負ける事を悟っていたのでしょう。

ロジャースはINTされたら逆に負けるリスクがある、まるでリードされているようなO#で果敢に攻めます。サックされて下げられようが全く引く気はなく、その気迫でなんとTE”ジャレッド・クック”にサイドラインギリギリのロングパスを通し、敵陣33yd!

ラスト3秒でK”メイソン・クロスビー”が嫌がらせタイムアウトで蹴り直しになろうとも51ydのFGをポールの左端ギリギリに決めて、パッカーズが見事勝利!!カウボーイズは猛追及ばず、ディヴィジョナルプレーオフで敗退となりました。

 

カウボーイズのルーキーコンビは、初のプレーオフで実力を発揮できないと思っていましたが、レギュラーシーズンどおりのパフォーマンスを見せました。

むしろ残念だったのが序盤に大量失点したカウボーイズD#。ミスに加えてロジャースに選手交代のスキやオフサイドからフリープレーを許すなど、明らかに浮足立っていました。

アーロン・ロジャース ダグ・プレスコットQB”アーロン・ロジャース”のスタッツは、パス28/43回355yd獲得、2TD、1INT。

RB”エディ・レイシー”とRB”ジェームス・スタークス”のパッカーズが誇るRBを次々と失えば失うほど、ロジャースのパスが覚醒するというシーズンで、この試合でもさらに新たな扉を開いた感じでした。

前試合での負傷のため欠場となったエースWR”ジョーディ・ネルソン”の不在を支えたのがTE”ジャレッド・クック”。6レシーブ1TDを記録し、決勝FGにつながるロングパスでは見事な正座レシーブを見せました。

 

敗れた新星QB”ダグ・プレスコット”は、24/38回302yd獲得、3TD、1INT。同点2ポイントコンバージョンを自らのランで決める活躍も見せます。

RB”エゼキエル・エリオット”がラン125yd獲得。WR”デズ・ブライアント”が132yd獲得2TDと爆発。

 

プレーオフまで安定して期待通りに活躍するルーキーは珍しいですね。しかも2人も。
ああ、羨ましい。JETSは一体、いつになったらドラフトで当たりを引けるのか・・・。

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