アメリカンフットボール(NFL)用語集
アメフトで使用される主な用語の一覧です。(随時更新)
反則集に関しては→こちら
ア行–
アイシールド(Eyeshield)
目を保護するためにヘルメットのつけるプラスチック状のシート。某マンガのタイトルにも使われ認知度は高い。
アサイメント (assignment)
プレーの各自の役割分担。それぞれのプレーにおいて、選手は予め決められた動き方(アサイメント)に従って動く。
通常、どのチームでも複数のプレーにおけるアサインメントを用意しており、状況に応じて使い分ける。このアサイメントをまとめた戦術書をプレーブックと言う。
アジャスト(Adjust)
相手のフォーメーションやプレーに対応した動きをすること。
直訳の「調整する」そのままの意味。
兄者(anizya)
ペイントン・マニングのこと。弟のイーライ・マニングは特に「弟者」とは呼ばない。
アンダーニース(Underneath)
スクリメージラインから5yd以内の中央あたりのショートパスを投げるのエリアの事。
このエリアへのパスは早いショートパスとなるので、ここでパスを取れるレシーバーがいるとオフェンスが安定して強い。
イエローフラッグ(Yellow flag)
審判が反則があった場合に投げる旗。旗と言うより重りのついた布という表現が正しい。
あからさまな反則には、複数の審判が一気に投げこむ。
ちなみにフラッグを選手が蹴ると、審判の判定への不服とみなし、パーソナルファウルの重罪を喰らう。
インサイド・ブリッツ(Inside blitz)
文字通り内側、つまり真正面からブリッツを仕掛ける。代表的なのが6men rushで、5人のOLに対して6人でパスラッシュすれば一人は漏れてQBに到達する人数にモノを言わせた力ワザ。
当然、その分後方の守備がいなくなるので、失敗するとビッグゲインされる大きなリスクを伴う。
イーブンフロント(Evenfront)
OLの正面ではなく、シェイド(どちらかにずれた位置)にセットすることによって、攻撃側の人数バランスに完全にマッチするようにした守備フロント。1人の選手が一つのギャップに責任を持つ。
ウェイブド/インジャリード(Waived/Injured)
チームが故障選手の権利を放棄すること。NFLプレー歴4年未満の選手は直ぐに故障者リスト(Reserve/Injured=通称:IR)に入れる事ができず、故障したままロースターに入れるか、一度ウェイバー(ドラフト順にその選手と契約する権利)にかけて引き取り手が無いところでIRに入れるか の選択となります。
ウェイバーを通過して初めて、チームはIRに入れるか解雇(契約中なので故障和解金(Injury Settlement)の交渉あり)するかを決めることが出来ます。
エモリ―&ヘンリー・フォーメーション(The Emory and Henry Formation)
以下の写真のように、OTとTEがOGと離れてWRの前にセットする特殊すぎるフォーメーション。別名「タックルスプレッド」「スプリットタックル」とも呼ばれる。
起源は古く1950年にエモリー&ヘンリー大学が使用した事が、フォーメーション名の由来となる。
見てのとおり、相手D#の目先を散らし混乱させることはできるが、QBのプロテクションがかなり薄くなるので、QBが長い間ボールを持つプレーは出来ない。
2016年にベンガルズが使用してTDを奪った事から、このフォーメーションが流行ったが、結局は奇策の域を出ず成功例は少ない。
参考:
新たなトレンド? 急速に広まるエモリー&ヘンリーフォーメーション
オッドフロント(Oddfront)
オフェンスラインの正面にセットする選手を作り、それらの選手に二つのギャップを守らせることでオフェンスに対抗する守備フロント。
人数バランスがマッチしていないことからオッド(Odd=奇数)と呼ばれる。
オーディブル(Audible)
QBが相手のD#の体系を見て、事前に決めたプレーを変更すること。相手に読まれないため各チームで暗号化している。
ちなみに敵地で試合する場合、QBが叫ぶオーディブルコールをかき消すために、敵のファンが大声で叫ぶ「クラウドノイズ」が起こる。
オーバーロード・ブリッツ(Overload blitz)
一方のサイド、外側からブリッツを仕掛けること。片側から仕掛ける分、少ない人数でプレッシャーをかける事ができるが、周りこむ必要があるためQBに到達するまで時間がかかる。
加えて、足のあるQBならば逆側に逃げられる可能性もある。両サイドから仕掛けるケースもあるが、当然人数を要する分、後方の守備が薄くなる。
オフサイドトラップ(Offside trap)
サッカーで使われる意味とは全く異なる。
QBが意図的にスナップのカウントを変更(ハードカウント)によって、相手D#からオフサイドの反則を誘発させる行為の事。
オフセット(offset)
攻撃、守備が同時に反則を犯したばあいに、両方を相殺し、反則が無かったものにする事。
元の位置に戻って、同じダウンのプレイからやり直す。
ただし片方が15ydの反則、片方が5ydの反則だと、重い15ydが適応される。
また「オフセット」という言葉はフォーメーションの用語にもあり、QB、FB、HBが一直線に並ぶアイフォーメーションから、FBを横に少しずらしたフォーメーションをオフセット・アイと呼ぶ。(どこが アイ なんだろう)
他にポジションと反則の「セイフティ」など、発音が近い用語は、初心者にとって壁になるだろう。
カ行–
オードリー春日の呪い
このジンクスが鉄板すぎて、NFLファンの間では非常に恐れられている。
詳細は以下のリンクを参照
カバレッジ・サック(Coverage sack)
ブリッツが入らず、レシーバーが全員カバーされているため、QBが投げあぐねてモタモタしているうちに、DLにサックされること。
顔面スナップ
出典:@minolu_fb
2013年NE@MIAで、MIAのFGトライでホルダーをしていたブランドン・フィールズ(本職はパンター)がまだプレーを始めるコールをする前にロングスナッパーのジョン・デニーがスナップしてしまい、フィールズの顔面にボールが当たったアクシンデントを指す。
キーリード(Key Read)
プレーを予測する上で、カギとなる選手の動きを読む(予測する)こと。
QBには二つのリード、ReadとLeadが必要。Readはプレーを読む能力。Leadはリーダーとして皆を導く能力。
ギャップ(gap)
いろんな意味で使われるが、主にOLとOLの間のスキマを指すことが多い。
ワンギャップとはひとりのディフェンダー(主にDLとLB)がそれぞれひとつのギャップを担当すること。これとは別にツーギャップとは、ひとりのディフェンダーがふたつのギャップの守備を担当する。3-4守備隊形のNTはこのツーギャップを採用することが多い。
クラウドノイズ(Crowd Noise)
ファンが相手オフェンスのオーディブルコールの伝達を妨害するために大声を上げて出す騒音の事。
特にシーホークスファンとチーフスファンの出すクラウドノイズがリーグトップクラスであり、2017年にチーフスのクラウドノイズはファンの騒音のギネス記録に認定された。
グロンコウスキー祭り
スーパーボウル52にて、ペイトリオッツが後半最初のO#にTE”ロブ・グロンコウスキー”のみにパスを通してTDを奪うというパワープレーを見せた。
副音声で実況していた近藤祐司があまりにグロンコウスキーに頼った戦術に「これがグロンコウスキー祭りだぁ~」と叫び命名される。
一見、無敵の戦術に見えるも、この後にサイドラインで肩を落として酸素吸入を行うグロンコウスキーが映し出され、グロンコウスキーの消耗が激しく多様ができない弱点も露呈された。
ゲットオフ(get off)
守備側の選手がボールのスナップと同時にスタートすること。
サ行–
サプリメンタル・ドラフト(supplemental draft)
直訳すると「補足ドラフト」。
毎年、7月ごろにひっそりと行われるドラフトで、通常のドラフトに何らかの理由で入れなかった少数の選手に対する救済措置として行うドラフト。
何らかの理由とは、ドラフト時にエントリーする条件である一定の学業基準(単位)が足りていなかったり、出場停止によってプレー年数がギリギリ足りていないなどがある。
また、ドラフト時にエントリーする権利があってもそこで決心がつかなかった選手もサプリメンタル・ドラフトにエントリーするケースがある。
通常のドラフトと同様に1巡目~7巡目までその年のドラフトと同じ順番で各チームにPickする権利が与えられるが、ここで指名すると翌年のドラフトの同巡のPickする権利が失われるので、1巡目など高巡位をスルーするのが普通であるが、QB”スティーブ・ヤング”は1984年、USFLとCFLからのサプリメンタルドラフト1巡目指名を受けている。
他にも2011年のテレル・プライアー(3巡目、レイダース)、2012年のジョシュ・ゴードン(2巡目、ブラウンズ)などの有名な選手もサプリメンタル・ドラフトにて獲得された選手である。
ジャミング(jamming)
スクリメージラインから5ヤードまでの範囲で、守備の選手がレシーバーに対して、ヒットを含め力づくでコースを歪めたりタイミングをずらすようにすること。
シュアーハンド(sure-handed)
パスを確実に捕球する能力のこと。
ショットガン・フォーメーション(Shotgun formation)
QBがスクリメージラインから5~7yd下がった離れた位置でスナップを受けるフォーメーション。パスに特化し、レシーバーを散らす様がショットガンと言われる所以である。
下がった分だけ1stDownを取るための距離は伸びるが、パスラッシュがQBに到達する時間もかかるメリットがある。
以下の写真では、RBがQBの隣にセットしているが、QB一人だけ下がる体型は「エンプティ(Empty)」と呼ばれる。またQBをもっと前にセットしつつRBを後ろにセットする「ピストル」と呼ばれる変形型もある。
スキルセット(Skill set)
個々の選手が持つフットボールの技術能力
スクリメージライン(line of scrimmage)
攻撃と守備の境界線。ボールをセットする場所からサイドラインまで仮想の線が引かれてると考える。(テレビでは青い線で表現される) またスクリメージライン上のボールの幅1個分の地域(空中を含む)をニュートラルゾーンともいい、スナップされるまで、ボールを持つ役目のセンターの選手以外は入ると反則となる。 (攻撃側が入ると「エンクローチメント」、守備が入ると「オフサイド」)
スパークプラグ(spark plug)
発火プラグ。日本語で言えば「起爆剤」となる選手のこと。
スプリットエンド(Split End[SE])
一番端のスクリメージライン上にセットするワイドレシーバー(WR)の事。
タイトエンド(TE)とは何も関連性が無い。
スプレッドオフェンス(Spread offense)
名前の通り、左右に幅広く選手を配置して、相手の守備を引き伸ばすのがオフェンス。
大抵、ワイドレシーバーを4、5人置いて、パス一辺倒の戦術となる。
蛇足だが、カレッジにてスプレッドオフェンスで活躍したQBはドロップバックしてからパスのセットアップをするプロスタイルへの順応に時間がかかる傾向がある。
スプレッドではQBはCから5ヤードほど後方に下がってセットアップする。あらかじめスクリメージラインから離れることでパスラッシュが来るまでの時間を稼ぎ、その分だけフィールドの動きを読むことができる。
スプレッドオフェンスを得意としてきたQBがプロスタイルになると、Cからスナップを受けてから大きくドロップバックする必要があるので、その間に味方レシーバーと相手ディフェンスの動きを把握するのが難しい。さらにスナップからパスまでの時間もスプレッドより長くなるので、パスラッシュに掴まりやすくなる。
カレッジでスプレッドオフェンスで成功したQBがNFLで活躍できない理由は、こういうところにある。
スプレッドベース(Spread base)
スプレッドを基本にした攻撃。スプレッドオフェンスは、レシーバーの人数を増やしたパス中心の攻撃。ノーハドルやショットガン隊形と併用することで、守備に負荷をかけてミスマッチを誘い、高得点を狙う。現在のカレッジフットボールでは最も一般的な戦術。
スロットレシーバー
ファースト、セカンドWRに対して、第3のレシーバー。OLとWRの間=インサイドに位置することが多い。
スロットとは溝の意味で、「ラインとレシーバーの間( の溝 ) 」といった意味。
ロングパスのターゲットとなるよりは、スラント、アクロスなど比較的短いパスコースを走って捕球する。インサイドのプレーが多く、LBなど、より大型の選手からハードヒットを浴びることもある。俊敏性に加え、確実性や耐久性、闘争心も求められる。
セカンドギア(Second gear)
全力で走っている状態から、更にスピードが増すかのような走りをすることを指す言葉。
ゾーンカバー
LBとDBが、フィールドをゾーンで区分けし、パスプレー時に各々その決められた場所を守るというシステム。 (参照:アメリカンフットボールのポジション)
ゾーン・ブリッツ(Zone blitz)
LBがブリッツを仕掛け、DLがパスカバーに下がる。OLは自分が取るハズのDLが下がって、代わりにLBが突っ込んでくるので対応できなくなるフェント的な要素がある。
さらに急にDLが空いていた場所に出現するため、クイックパスを狙っていたQBからインターセプトを狙える可能性もある。
タ行–
ターンしてシール
OLが方向転換して、守備選手を一定のエリアに封じ込めるようにブロックすること。ランプレーの時などに、プレーが展開するサイドに守備選手が出ていけないようにするため。
ダウンヒルタイプ(downhill Type)
細かくカットを刻んだり、オープンをスピードで走り切るのではなく、力強く前へ前へと進むことをスタイルとするRBのタイプ。転じてLBなど守備の選手にも使う。
タックルボックス(Tackle box)
スクリメージラインを先頭とし、スナップ時にボールを置く箇所の左右5mから自陣エンドゾーン内までの領域。
この領域内で、QBはレシーバーがいないところにボールを投げると、サックを避けるためにボールを手放した事となり「インテンショナル・グラウンディング」の反則を取られる。
この領域から出た後のパスや、明らかにサイドライン外に意図的に投げ捨てた場合は、「インテンショナル・グラウンディング」にはならない。
タンデム(tandem)
本来はバイクや自転車で、前後に2人並んで乗ること。
フットボールでは、同じチームの同じポジションで能力や業績がともに優れる2人の選手に使われる。
トレードブロック(trade block)
自分のチームからトレードに出したい選手を登録するリスト。 「トレードを防ぐ」と勘違いしがちだが、その逆。ここでいうBlcokは「防ぐ」では無く「かたまり、ひとまとめ」という意味のほうである。
ディスガイズ(disguise)
D#がスナップされる前から動き回る事。つまりD#を読めなくするために行う。
「さ~て、誰が突っ込んでくるでしょう?」と言わんばかりにD#が上がったり下がったりする光景が面白い。
ディフレクト(Deflection/Deflect)
ディフェンスがパスを叩き落とす事。バレーボールでいうブロック。
当然、ボールを叩き落とすより、できればインターセプトする方がよい。
デュアルスレット(dual threat)
スレットは脅威。アメフトでは、パス能力とラン能力を併せ持つQBに対して使われることが多い。
デュアルパーパス(dual purpose)
デュアルは、英語で「二重の」「二元的な」という意味。パーパスは「目的」「用途」なので、二つの用途のある選手を表現する言葉。レシーブ能力の高いRBなどに使われることが多い。
チェイスダウン(Chase down )
ボールを持った選手がオープンを走ったり、独走態勢に入っている時に、守備の選手が後ろから追いかけること。
チェックダウン(Check down)
QBが全てのレシーバーがカバーされていると判断した時に、近くのRBやTEに投げるオプションの最短パス。
正しくは「チェックダウンパス」と言われる。
また、チェックダウンのレシーバーを「セーフティーバルブ(安全弁)」と呼ぶ事もある。
G+の実況で稀に使われる言葉なので、覚えておいて損はない。
トラッシュトーク(Trash-talk)
相手の選手を挑発する言動や話しかけ方。
ナ行–
ノーズタックル(NT)
3-4体系の真ん中のDTをNT(ノーズタックル)と呼び、相手OLを2人以上相手にしなければならないパワーと重量が必要となる。それを可能にする逸材は少ないため、これが出来る選手は貴重である。
ハ行–
パスブレークアップ(PBU)
パスカットや競り合いでパス不成功に導くなど、DBがパスを封じること。PBUと略される。
ハイジボウル(ハイジゲーム)
1968年11月17日ニューヨーク・ジェッツvsオークランド・レイダース戦で発生した事件。
試合残り65秒、 32-29 でレイダースビハインドの状況で、NBCが放送延長できず、(アルプスの少女)ハイジ実写版が予定通り始まった。
しかし、ハイジ放送の裏でレイダーズのオフェンスがタッチダウンをあげ、さらにその後のキックオフでジェッツがファンブルしたボールをレイダーズがリカバーし、ダメ押しのタッチダウンを決めて32-43でレイダースが逆転勝利した。
NBCには抗議の電話殺到し、NBCはハイジ終了後に謝罪放送行うに至った。
中継を打ち切ってハイジを放送した背景には、試合開始が午後4時でハイジは午後7時スタートであり、当時は試合時間が2時間半を超えるのが珍しかったのだが、この試合では反則や負傷が通常の試合より多く、午後6時45分でも第4Qがゆっくりと進行している状態だった。
加えてハイジのスポンサーであるタイメックスとの契約があり、ハイジに切り替えるしか無かった。
(一説には、NBCに電話が殺到して交換台のヒューズが飛んだため、放送技術者がNBCの幹部に判断を仰げず、予定通りハイジに切り替えるしかなかったとも)
この試合以降、テレビ局はアメリカンフットボール中継が長引いた際には以後の番組を繰り下げるように変更しているという、スポーツ中継の在り方を変えた歴史的事件であった。
ハインズマン賞
カレッジフットボールの “最も優秀な選手” に授与される賞で、ハイズマン・トロフィーがもらえる。 カレッジフットボールに限らず、すべてのチームスポーツの中で最も権威のある個人賞といわれている。 個人成績だけではハイズマン・トロフィーを受賞することはできず、チームの好成績、チームでのリーダーシップも重要な要素になる。
ハイズマン賞受賞者を決めるための投票権は922。 全米を6地域に分け、各地域のメディアに145の投票権が分配される。合計で870の投票権をメディア関係者が保有し、そして現在、生存して いるハイズマン賞受賞者51人がもつ投票権が51。残りの1投票権はファン投票に委ねられる。
ハードカウント(Hard Count)
QBが意図的にスナップまでのカウントを変えて、相手D#のオフサイドを誘発させようとする戦術。
バットファンブル(The Butt Fumble)
2012年11月23日、サンクスギビング3連戦の最後となったペイトリオッツvsジェッツ戦にて、ジェッツQB”マーク・サンチェス”がハンドオフのミスからスクランブルに切り替えるも、RG”ブランドン・ムーア”のお尻に突っ込んでファンブルロストからリターンTDされる最悪すぎるプレーを見せた。
このプレーに「The Butt Fumble」という名前が付けられ、ESPNの最悪プレー1位を40週にわたり死守し、もはや勝てる最悪プレーは無いので、殿堂入りとなった。
後に、この時にサンチェスが来ていたジャージをジェッツファンが「このジャージがジェッツファン以外の手に渡って辱めらるぐらいなら、ロケットに積んで宇宙に捨てるべき。地球に残しておくものではない」とし、オークションにて820ドルで落札した。
関連記事:
ピストルフォーメーション(pistol formation)
ショットガンフォーメーションのQBの後ろにRBを置いたフォーメーション。ショットガンより貫通力があるという意味合いで「ピストル」と呼ばれている。
2012シーズンに49ersがQB”コリン・キャパニック”とRB”フランク・ゴア”を起用してこのフォーメーションを多用し、49ersをスーパーボウルへ導いた。
ピック6(PICK6)
インターセプト・リターン・タッチダウンのこと。
6とはTD時に獲得できるエクストラポイントを抜いた6点の事で、つまり「6点拾った」という意味。
本国の実況でもインターセプトを「Intersept!」と呼ぶ以外に「Pick Off」と言ったりするため、ここから名づけられたと思われる。
2013シーズンから頻繁に使われるようになった。
人(hito)
「人」の漢字が、審判がセーフティーの反則時に取る頭上で手を合わせたポーズに似ていることから、ツィッター等でセーフティーをあらわす文字として使われる。
5ヤーダー(five yarder)
「ゴヤーダー」ではない。「ファイブヤーダー」と読む。
劇画のアメフトマンガながら、内容は予想をナナメ上にいく名作。
詳細は以下の記事を参照。
フランカー(Flanker[FL])
タイトエンド(TE)の外側のバックフィールド(スクリメージラインから1歩下がった)に配置するワイドレシーバー(WR)。
フリーク(freak)
モンスターと同義語。巨体や圧倒的な身体能力などの、怪物的な選手を指す。
フリーキッシュ(freakish)
怪物的なという形容語
フリーフリッカー(flea flicker)
RBがハンドオフされ、そのまま中央のランに見せかけて、振りかえってボールをQBにトス。D#はランだと思って前に詰めているスキにロングパスを決めるビッグプレイ狙いの作戦。当然、投げるまでに
時間がかかるため、D#全員がランに引っかかってくれないと潰されるし、OLも強くなければトスする前にRBが潰される可能性もある。実行するのに度胸が必要である作戦でもある。
ブロックバスター(Blockbuster)
元々は第2次大戦中の超大型爆弾を指す。転じて、圧倒的な業績を記録した製品や事業を表現する言葉となった。
映画界や製薬業界、流通業界で使われてきた。NFLでは、2021年1月の、ライオンズの”マシュー・スタフォード”とラムズの”ジャレッド・ゴフ”(いずれも当時)という2人のエースQBの超大型トレードや、チーフスのパトリック・マホームズへの超大型契約に対して、この表現が使われた。
ペネトレーション(Penetration)
守備側の選手がスクリメージラインを割って攻撃側のバックフィールドに侵入すること。
ブリッツ(Blitz)
ディフェンスライン以外の守備がパスラッシュ(QBへのタックル)を仕掛けること。
QBへレシーバーを探す余裕を奪い、上手くいけばQBをサックできる。
大別するとインサイド・ブリッツ、オーバーロード・ブリッツ、ゾーン・ブリッツの3種類となる。これらの詳細に関しては各項目を参照。
マ行–
マイク(mike)
4-3守備のMLBの事を指し、ゲームにおいて守備の司令塔でタフネスとテクニック、知性と正確なタックルが要求される一番泥にまみれるポジション。
マッデンの呪い
NFLゲームの金字塔であるMaddenだが、このゲームのカバープレイヤー(表紙)に選ばれると、輝かしいキャリアをどん底に突き落とす致命傷を必ず負う。 マッデン09までの経緯はコチラを参照⇒マッデンクイズ:何人わかるかな??
マッデン10ではWR”ラリー・フィッツジェラルド”とS”トロイ・ポラマル”のダブルカバーで呪いに挑んだ。しかし、ポラマルのみが欠場に追い込まれる重症を追い、昨年の覇者であったスティーラーズがプレーオフにも出場できないという結果となり、呪いのジンクスをいっそう強める結果となった。
マンカバー
LBとDBの各選手が攻撃側の特定のレシーバーをマンツーマンでマークするシステム。
(参照:アメリカンフットボールのポジション)
ヤ行–
40歳のハムストリング
2018-2019シーズンのワイルドカードプレーオフ、シーホークスvsカウボーイズにて、シーホークスのK”セバスチャン・ジャニコウスキー”がFGを外した後にふとももを抑えて倒れ込んだ。
その時にG+実況の近藤さんが「40歳のハムストリングが悲鳴を上げています!」と叫んだことで、パワーワードとなり、日本のNFLファンでの名セリフとなった。
ワイルドカードの録画を消す前に、 #40歳のハムストリング のシーンを記念にとっておいた。音がちょっと小さめだが。 #nfljapan pic.twitter.com/LRywwMcG97
— JETS狂のつぶやき (@jetskyou) 2019年1月9日
ラ行–
ランディングスポット(landing spot)
ドラフトにおいて何番目にどのチームに指名されるかを意味する言葉。着地点の意。
レバレッジ(leverage)
攻撃・守備を問わず、相手に対して有利なポジション、体勢をとること。
ロジャース無双
パッカーズQB”アーロン・ロジャース”のパフォーマンスが神がかりすぎて、相手D#がたちうちできない状態を表す。
この「無双」とは光栄のTVゲーム「真・三国無双」において、敵の大群をプレイヤーがゴミのように蹴散らす 無敵状態 の事である。
この用語がはじめて使われたのが2010シーズン、ディヴィジョナルプレーオフのパッカーズvsファルコンズ戦
ロジャースは迫り来るパスラッシュをステップとスピンで闘牛のように華麗に全てかわしつつ、カバーされているレシーバーしか取れないギリギリのところに投げまくり、第1シードの強豪ファルコンズD#が全く手の着けられない信じられない光景を見せた。
この試合でパッカーズのパンターP”ティム・マステイ”はパントを一度も蹴らず、第6シードのパッカーズが第1シードのファルコンズ相手に48-21という圧倒的な大差で勝利した。
試合後にロジャース自身が「ゾーン(極限の集中状態)に入った」とコメントした事が印象的であった。
ロモる
フィールドゴール時に致命的なホールドミスを犯すこと。
2007年1月6日、ワイルドカードプレーオフDAL@SEA戦の第4クオーター残り1分、20-21と1点負けている状態で逆転のFGを狙いに 行ったカウボーイズだったが、センターのスナップをホルダーのロモが落球、慌てて拾ってエンドゾーンに走り込もうとしたが直前でタックルされ、結局試合も そのまま負けた。
この事故から、「スナップをホルダーが落球してFGを失敗する」という意味の「ロモる」という動詞が誕生した。(出典:2ちゃんねるアメリカンフットボール実況用語集&AA集)
ロングボム(long bomb)
空中を飛ぶ距離が長いパスのことで、QBの強肩を評価した言葉。一般に30ヤードを超えるパスがロングパスとされるが、捕球した後にレシーバーが走ったパスはロングボムとは言わない。
ワ行&その他–
ワイドアウト(wideout)
一番外側にセットするレシーバー。チームで最も能力が高いエースWRが入ることが多い。快足を飛ばしてロングパスのターゲットになる。
ワイドオープン(wide open)
直訳すると「広く空いてる」というとおり、レシーバーからマークが外れてる空いてる状況。 サッカーや一般的に言われる「どフリー」と同じ。
ワイルドキャット(wild cat)
フォーメーションはショットガンだが、QBが入るべき位置にWRやRBなどがセットし、直接スナップを受ける。そのまま直接ランもあり、パスもあり(QB経験者である方が効果が増す)、代わりにWRの位置にセットしたQBと交錯してリバースプレイもあり、敵を混乱させる効果がある。
カレッジで使用される作戦なのだが、2008シーズンのWeek3でドルフィンズが格上のペイトリオッツに使用し、大勝した事から一気にNFLで流行った。