忘れた頃に続編
前回のO#編より、だいぶ間が空きましたが、今シーズンのD#&STのおさらいです。
D#の顔であるリーヴィスが残念ながらシーズンアウトとなりましたが、それでも強力なメンツがそろうD#陣。
特に近年のドラフトではDLを強化し、今シーズンはSをそっくり入れ替えて、ハイパーD#を再構築しております。
今シーズンこそ、リーグ1位の最強D#は復活するのか?
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DL
NT#91:サイオン・パウア
(Sione Pouha)
身長/体重:191cm/148Kg
生年月日:1979年02月03日
出身校:ユタ大
2005年ドラフト3巡(全体88位)で獲得したDT。
バックアップであったが、NT”クリス・ジェンキンス”が2シーズン連続でシーズンアウトした事を期に、その穴を埋める活躍を見せて先発の座を勝ち取る。
ロックアウトの際にはDLを率いてキャンプを行い、もはやDLの親分的な存在である。
今シーズンはFAであったが、解禁前にいち早く3年15Mの契約を結んだことから、チームとしてもDLの重要な柱であることを認識している。
DE#96:モハメド・ウィルカーソン
(Muhammad Wilkerson)
身長/体重:193cm/143Kg
生年月日:1989年10月22日
出身校:テンプル大
2011ドラフト1巡(全体30位)で獲得したDE。
昨年はテンプル大で9・1/2サックを記録し、JETSより1巡指名を受ける。
特徴は巨漢から繰り出す長いリーチで、QBやRBを捕らえる。
今のところ無難にこなしているが、今シーズンは爆発に期待している。
ちなみにドラフト時に、自宅にて電話で指名を受ける姿がTVに映ったが、かなりリッチな家の生まれだと思われる。
DT#93:ケンリック・エリス(Kenrick Ellis)
身長/体重:193cm/157Kg
生年月日:1987年12月10日
出身校:ハンプトン大
2011ドラフト3巡(全体94位)で獲得したDT。
カレッジ時代は「ビースト」と呼ばれ、類稀なる巨漢とパワーでポケットを正面から粉砕する。
しかし、2008年の1年生の時、所属していたサウスカロライナ大のチームで暴力事件により、出場停止。
そして昨年、移転先のハンプトン大学内でもめ事を起こして、キャンプの前に裁判が行われ、懲役がついてしまった。
が、寛大な措置でキャンプ直前と、シーズン終了後の2回に分けて収監されることになり、それほどチームに影響が出ずに済んだ。
重量DLの一角として、今シーズもの成長に期待する。
(Quinton Coples)
身長/体重:198cm/132Kg
生年月日:1990年06月22日
出身校:ノースカロライナ大
ドラフト1巡(全体16位)。4年900万ドルで契約。
身長198cm、体重129kgの大型DEで、この巨体に関わらず40yd走4.7秒をたたき出し、長いリーチと多彩なテクニックを持っている。
だが、複雑なJETSのD#のインストールが間に合わず、彼の参加するD#パッケージをあえて減らしているため、今シーズンは思いのほか参加するシーンは少ない。
しかし、一度フィールドに入れば、ランストップにパスラッシュと成果を見せているため、シーズンが進むにつれて、彼の活躍の場を増やすことになるだろう。
LB
ILB#52:デビット・ハリス
(David Harris)
身長/体重:188cm/114Kg
生年月日:1984年01月21日
出身校:ミシガン大
2007年ドラフト2巡目にて獲得。セインツへトレードした守護神”ジョナサン・ビルマ”の後を継ぐものとして2008シーズンに先発に昇格する。
3-4体系に必要なパワーとスピードを兼ね備えており、ブリッツにランブロックに幅広い活躍を見せる。
2011年にFAとなるため、JETSは5年ぶりに彼にフランチャイズタグを使って引き留め、4年3600万ドルで契約。
保障は2950万ドルで、これはILBの4年契約の中では現時点で、最高額。
今後も安定したパフォーマンスでJETSの守備の中心になるだろう。
ILB#57:バート・スコット
(Bart Scot)
身長/体重:188cm/110Kg
生年月日:1980年08月18日
出身校:サザンイリノイ大
2002年にドラフト外でレイブンズに入団。
入団後4シーズン目にLB”レイ・ルイス”が負傷(Maddenの呪い)のため、その代役として活躍し2006年にプロボウルに選出。
2008シーズンは全16試合に先発し、LB”レイ・ルイス”に次ぐチーム2位の82タックル、1.5サック、2ファンブルフォースの成績でリーグ2位の守備力を支えて、レイブンズをAFCチャンピオンシップに導く事に大きく貢献した。
2009年にレイブンズDC”レックス・ライアン”がJETSのHCに就任するやいなや、6年契約でJETSに彼を召集した。
2010シーズンのPOにてペイトリオッツ戦に勝利した後に、インタビューにて言い放った「Can’t wait (待ちきれん)」というフレーズがyoutubeでアホほど再生されブームを呼んで、チームでいじられるハメになる。
しかし、年齢のためスピードが衰えて、2012シーズンはトレード候補になってしまうが、今シーズンもJETSのD#を中央を担う。
(Aaron Maybin)
身長/体重:198cm/132Kg
生年月日:1990年06月22日
出身校:ノースカロライナ大
2009年ドラフトにてビルズが1巡(全体11位)で獲得。
サックの量産を期待されたが、2年ビルズにいて先発は1試合のみで、0サックというヒドイ成績であり、2011年開幕前にビルズをカットされる。
2011シーズンにパスラッシャーが不足しているJETSに1度は獲得されるものの、開幕前に再びカットされてしまう。
しかし、シーズン中にパスラッシュの弱さが目立ち連敗を重ねたため、彼と再び契約することになる。
メイビンは出場するや否や、ファンブルフォースを演出し、最終的には2011シーズンのチーム最多サックを記録する活躍を見せる。
特徴は超スピードと、それを利用したトリッキーな動き。ダッシュでポケットの後ろまで行ってから切り返して、後方からQBを襲うなど、とにかくスピードにモノを言わせてQBを追いかけまわす。
今シーズンはパワーをつけたつもりが逆にそれが彼の良さを殺してしまっているようで、Week04終了時点で0サック。さらにテクニックを磨き、相手の脅威になる事に期待する。
CB
#24:ダレル・リーヴィス
(Darrelle Revis)
身長/体重:180cm/90Kg
生年月日:1985年07月14日
出身校:ピッツバーグ大
2007年ドラフト1巡目(全体14位)で獲得。先に地元のスティーラーズが獲得するハズだったのだが、トレードアップして横取りした。高校時代はアメフトとバスケの両方で活躍し、バスケではチームを優勝に導くという類稀な運動能力の持ち主。
4年連続でプ ロボウル、3年連続でオールプロに選出された文字どうりリーグ最強のCBである。
特徴はリーグ屈指のWR達に影のように張り付き、ホットラインを無力化する恐るべき力を持つ。
島なみに守備範囲が広く(大げさ)、そこはパス不毛地帯という意味でリーヴィスの守備範囲は「リーヴィス・アイランド」と呼ばれており、リーグ屈指のQB”ペイトン・マニング”に「あれじゃあ、ウェインに投げる気なんて起こらないよ~」と言わせるぐらい、恐れられている。
2010シーズンは契約がこじれて、キャンプとプレシーズンをHOLD OUTした。ギリギリ開幕前に4年4600万ドル(保障3200万ドル)で契約する。
だが、2012シーズンWeek03で、前十字靱帯(ACL)を断裂し、シーズンアウトした。
#31:アントニオ・クロマティ
(Antonio Cromartie)
身長/体重:188cm/95Kg
生年月日:1984年04月15日
出身校:フロリダ州立大
2006年ドラフトで1巡目(全体19位)でチャージャーズが獲得。
2007シーズンはリーグ最強のQB””ペイトン・マニング””から1試合に3インターセプトを奪い、そのシーズンは計10INTでプロボウルに選出される。
しかし、その後2年は計5INTでミスも多く衰退し、2010シーズン前にジェッツへ2011年ドラフト3巡(活躍しだいで2巡)と交換でトレード。
2010シーズンはWeek02のペイトリオッツ戦で負傷したリーヴィスの代わりに、”ランディ・モス” をカバーしJETSを勝利に導く活躍を見せる。
またPOのコルツ戦では、最後の逆転を賭けた反撃にビッグリターンを見せて、JETSの大逆転勝利に大きく貢献する。
しかし、熱くなりやすいタイプなのか3rdDownで無用な反則を犯し、致命的な1stDownを与えてしまうシーンも多々ある。
2011シーズンにFAとなったのだが、JETSはレイダースが放出したCB”ナムディ・アソムーハ”との契約に失敗するやいなや、クロマティと4年3200万ドルで契約し引止める。
リーヴィスと共にしばらくはJETSのCBを担う事となる。
#20:カイル・ウィルソン
(Kyle Wilson)
身長/体重:178cm/86Kg
生年月日:1987年05月30日
出身校:ボイジー州立大
2010年ドラフト1巡目(全体28位)で獲得。
5年1300万ドル(約700万ドル保障)で契約したが、契約完了後にツィッターで、 「I’m a millionaire!!!!!! And headed to camp,」(オレは億万長者だ!!!さぁキャンプに行くぞ)とつぶやいた事から、問題児系かと思われていた。
しかしながらフィールドではその逆で、堅実なプレーを見せて1試合ごとに成長し、スロットレシーバーのカバーに貢献している。
特徴は爆発的な加速力と、視野の広さ。
今シーズンはリーヴィスのシーズンアウトにより、彼の役割が大きくなり、勝負の年となるだろう。
S
(LaRon Landry)
身長/体重:183cm/100Kg
生年月日:1984年10月14日
出身校:ルイジアナ州立大
2007年ドラフトで1巡全体6位でレッドスキンズが獲得。この時のドラフトは、リーヴィスと最初のDB指名の座を争い、全体14位のリーヴィスに勝利した。
かつてはレッドスキンズで、死去したショーン・テイラーと強力なD#を作り上げ、レッドスキンズをプレーオフに導いたが、近年は左足のアキレス腱とハムストリングの負傷で2年間で15試合を欠場と、試合から遠ざかる。
FAとなった所でJETSが獲得。アキレス腱の手術を医師から薦められていたが、それを拒否し、今シーズンはJETSの医療スタッフと協力して、ケガの克服していく方針である。
特徴はSにも関わらずLB並みのパワーがあり、彼の全身は筋肉の鎧とエゲツつないタトゥーに覆われている。
強力なランストップが持ち味で、Week01のビルズ戦にて強力なタックルでエースRB”フレッド・ジャクソン”を数試合欠場させる。
これまで軽いイメージがあったJETSのSに一石投じる選手であり、今シーズン一番期待できる選手である。
(Yeremiah Bell)
身長/体重:183cm/93Kg
生年月日:1978年03月03日
出身校:イースタンケンタッキー大
2003年ドラフト6巡でドルフィンズが獲得。それから8シーズンドルフィンズ一筋だった。
2009年にプロボウルを獲得。2008年から2011年の4年間は1試合以外はフル出場していたタフな男。かつ、DBのキャプテンで後輩のセカンダリーから慕われていた。
しかし今年3月にキャップスペースを空けるべく、ドルフィンズをカットされ、タイタンズやイーグルスなど多くのチームが彼に興味をもつが、スパラノの影響なのかJETSへ移籍する。
特徴はどんな試合でも安定したパフォーマンスを維持していることで、2008年~2010年まで1シーズン100タックルを超えるなど、LBより多いタックル数を記録した事もある。
欠点としてはINT数が少なく、ターンオーバーには期待できない。
K
#02:ニック・フォーク
(Nick Folk)
身長/体重:185cm/101Kg
生年月日:1984年11月05日
出身校:アリゾナ大
2007年ドラフトでカウボーイズが6巡目に獲得し、その年はプロボウルに出場する活躍を見せる。
しかし翌年から成績が落ち、2009シーズンのFGの成功率が18/28の64.3%と最悪すぎて、カウボーイズをカットされる。
2009シーズン終了後にJETSではFA権を得たK””ジェイ・フィーリー””が抜けた穴を埋めるべく獲得する。
特徴は50yd級のFGを連続で決める事もあれば、30yd級の簡単なFGを外すという恐るべき安定感のなさ。
毎シーズン新キッカーをキャンプに入れて、先発争いをさせるのだが、フォークは今シーズンも生き残った。
当分、お世話になりそうな予感がする。
P
#03:ロバート・マローン
(Robert Malone)
身長/体重:191cm/100Kg
生年月日:1985年08月29日
出身校:アイダホ大
2010年シーズンにジャガーズがドラフト外で獲得。
だがキャンプでリリースされ、その後もバッカニアーズやライオンズに所属するも、成績は低調で速攻カット。今シーズンはチャージャーズのキャンプで成長を見せるも、カットされる。
JETSの前P”T.J・コンリー”がプレシーズンにミスパントを連発したため、JETSは開幕前にコンリーをカットし、急遽マローンを獲得した。
急なパンター交代劇にも関わらずマローンは期待以上の好パントを連発し、D#を大きく助けている。
O#不振の今のJETSにとっては、非常に貴重な存在である。