Over the limt

ワイルドカード最後の試合は注目のルーキーQB対決。
大きな犠牲を払って獲得した”ロバート・グリフィン・3世”ことRG3が率いるレッドスキンズに対するは、彗星の如く現れてペイトン・マニングのルーキーTDパス記録に並ぶ活躍をした”ラッセル・ウィルソン”率いるシーホークスです。

両者、技術もさることながら超人的な運動能力を持ち合わせており、そのパフォーマンスに期待せざる得ないのですが、最悪の結末が待っていました。

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前半

レッドスキンズO#はRG3の波状のオプション攻撃でシーホークスD#を攻め立てる!
RB”アルフレッド・モリス”が走り、RG3が走り、そしてWR”ピエール・ガーソン”へのロングパス。
変幻自在のO#にシーホークスD#は対応できず、2シリーズ連続でTDを許し 0-14 とレッドスキンズが順調な滑り出し。

しかし2TD目のドライブの途中に、RG3はエンドゾーン手前で無理な体制でパスを投げ、転倒した時に右膝を痛める。

第2Q。ここからシーホークスO#が牙をむく。
WR”シドニー・ライス”へのロングパスでレッドゾーンに入り、FGで3点返す。

次のシリーズではウィルソンのファンブルを、RB”マショーン・リンチ”がカバーし、そのまま20ydのロングゲイン。
最後はウィルソンからFB”マイケル・ロビンソン”へTDパスをヒット!

一方、レッドスキンズはRG3の不要にも見えるロングパスをINTされるなど、O#が全く機能しなくなる。

シーホークスがさらにFGを決めて、13-14 と1点差に詰め寄る。

後半

RB”マショーン・リンチ”のランが止めれないレッドスキンズD#。
しかしエンドゾーン手前でリンチがファンブルロストしたり、CB”ジョシュ・ウィルソン”のフィールドポジションを大きく下げさせるサックにより、逆転を許さず。

だが、シーホークスO#が圧倒する一方で、レッドスキンズO#は敵陣にも入れない劣勢が続く。

第4Q。レッドスキンズが未だに1点リードするも、展開から逆転は時間の問題。
RG3も走るが、右足を引きずりながらで、やはり足が相当悪いようだ。

リンチのランにウィルソン自らがブロックに入る好プレーで、リンチがTDランを決めてとうとう逆転。21-14。

次のレッドスキンズのO#に異変発生。
スナップミスをカバーしようとしたRG3が崩れるように倒れて、命の次に大切とも言えるボールを放置したまま動かなくなる。
この異変にQBを背にしているOLは全く気付かず、フリーのボールがOLの足元にあるにも関わらず誰も拾わず。

当然、シーホークスD#はこれに気づいており、すかさずカバーして自陣5ydで痛恨のターンオーバー。

このピンチにレッドスキンズD#は、FGに抑えるもRG3は退場。
残り5:32でバックアップQB”カーク・カズンズ”に10点差からの逆転を委ねることになる。

しかし、カズンズは1stDownを更新するも、シーホークスD#のプレッシャーの前に太刀打ちできず。
24-14 でシーホークスが1回戦突破です。

 

2013年01月07日 @フェデックス・フィールド

    1Q 2Q 3Q 4Q OT total
シーホークス (11-5-0) 0 13 0 11   24
レッドスキンズ (10-6-0) 14 0 0 0   14

[dailymotion]http://www.dailymotion.com/video/xwjr78_2012-wc4-seattle-seahawks-vs-washington-redskins-01062013-nfl-com_sport#.UO9LbHfDWSo[/dailymotion]

総評

RG3が走る事ができればO#は進み、2シリーズ連続でTDを奪う力を見せるが、RG3が走れないとリーグ2位のRB”アルフレッド・モリス”のランも死に、O#は敵陣にすら入れなくなる。

レッドスキンズはまさにRG3のチームであり、RG3と心中したと言っても過言でないでしょう。

RG3は試合後に、前十字靱帯(ACL)と外側側副靱帯(LCL)の手術を終えております。
しかしながら回復に少なくとも半年以上はかかるようで、ギリギリ来シーズンの開幕に間に合うか心配です。

RG3が倒れるまで酷使して使う必要があったのかと、HC”マイク・シャナハン”が批判されております。
シャナハンの話では、医師のジェームス・アンドリュースからゴーサインがあったと主張。

しかし、アンドリュース医師は、Week14の負傷時にRG3が膝を見せてくれずフィールドに戻ってしまい、シャナハンに「彼は大丈夫か?」と聞かれて、RG3が走り回っている姿を見て「はい」という仕草を取ってしまったとの事。

今試合でもグリフィンはシャナハンに「続投させてくれ」と懇願したので、よく診断もせずに続投したようです。
HCと医師との間で意思の疎通が上手くいって無かった事が問題になっています。

とは言っても、パスの時も足の踏ん張り効かないし、足引きずりながら走ってる時点で普通は止めるだろ・・・(´д`lll)

 

シーホークスO#は序盤こそ抑えられるも、徐々に破壊力を見せ、特にRB”ラッセル・ウィルソン”とRB”マショーン・リンチ”のパフォーマンスが圧巻。

ウィルソンが走ればリンチがブロッカー、リンチが走ればウィルソンがリンチの前に立ってブロッカーをするという二人のコンビネーションが冴えました。

特にリンチのTDランの時に、リンチがボールを持って走っているとはいえ、ウィルソンが全力で走るリンチを後ろから追い抜いて、エンドゾーン手前にいるDBを排除するシーンは驚愕です。

GAORA解説の村田さんもウィルソンの異常な加速力に驚いておりました。

シーホークスは、レシーバー陣もD#も充実しており、チーム力ではスーパーボウルに出場した2005年シーズン以上でしょう。

とはいえ、後半にウィルソン対策としてレッドスキンズはDBをコンテイン気味(ポケットから出さないように外へのルートを遮断)にブリッツさせると、効果がありました。
昨シーズン、パッツがティーボウを封じた策と同じですね。ファルコンズD#も当然、ウィルソン封じに使ってくるでしょう。

加えて、シーホークスのサックリーダーであるDE”クリス・クレモンス”がこの試合でACLと半月板の断裂で、シーズンエンド。
この影響は大きいでしょう。

2回戦のシーホークスの相手は、プレーオフでは弱体化するファルコンズ。
またもファルコンズを踏み台にしたチームがSBを制覇するのか?それともファルコンズが返り討ちにするのか、ある意味で注目の一戦となりました。

010613-NFL-Thats-not-good-PI-AA_20130106193148714_660_320:RG3墜つ
彼の成績はパス10/19回84yd獲得、ラン21yd、2TD、1INT、1ファンブルロスト

第1Qで膝を傷めなければ、14点リードを生かして勝利できていたのか?
それともWeek14で一度、痛めた時から遅かれ早かれ限界は来たのか?

 

Marshawn Lynch:本日も活躍、RB”マショーン・リンチ”
エンドゾーン手前でファンブルロストをやらかすも、ラン132yd、1TDの活躍。

既にビルズから出て2年ですが、この突進力には、やはり猛牛という言葉が似合う。
ビルズ時代にJETSのDBが3人がかりで掴んでも、全員引きずられる光景がトラウマです。