総評

兄弟HC対決という史上初の決戦は、内容も確実にNFL史に語り継がれる大試合となりました。

後半1発目のリターンTDで 28-6 という大差でレイブンズのワンサイドゲームになるかと思いきや、35分もの停電の後は流れは完全に49ersとなり、最後は3点差の接戦となります。

 

やはりフラッコは強かった。山なりのロングパスでINTされそうなボールなんですけど、見事にD#の裏にドンピシャに落とします。チャド・ペニントンを思い出しますなぁ。そしてフラッコはなんとプレーオフではINT無しというのが、彼の実力を語っております。

 

そして、そのロングパスに呼応するレシーバーとの連携も素晴らしいです。
特に第1Qに投げ捨てたと思ったら、WR#81″アンクワン・ボウルディン”がレシーブしたシーンは驚きましたし、WR#12″ジャコービー・ジョーンズ”のTDパスもプレッシャーに負けてヤケクソに投げたと思いましたよ。

 

それに加えて今回は7人のレシーバーに投げ分ける視野の広さもあり、もはやトップクラスのQBと言っても過言で無いでしょう。今まで「ふらっ子」とか言ってゴメンね。

簡単に裏を取られたり、3rdDownで反則する49ersのD#にも問題がありましたが、ライスのランがある上に全レシーバーに投げ分けられたら、さすがに対応が難しいでしょう。

 

逆に49ersは序盤はO#が乗らず、肝心なところでファンブルロストもあり散々な内容。
仕切りなおしの第3Q開始1発目で、逆にリターンTDを決められた時点で、本来なら既に勝負は決まっていたでしょう。

しかし、神が「つまらん試合じゃな。ちと盛り上げようか。ホレ!」と言ったかどうかは知らないが、突如として35分にも及ぶ大停電が発生。

この長時間の中断は49ersに希望を与え、逆に追われるレイブンズにわずかな不安を与えて、49ersの猛反撃のきっかけになった事は間違いないでしょう。

本当に停電のタイミングが良すぎました。

 

しかしながら、49ersは2ミニッツ切ってから敵陣5ydまで攻め入るもパス連射を全部阻まれて、ギャンブルにも失敗しターンオーバー。
この後のセーフティーが話題になりますが、まぁこの時点で勝負は決まっていたでしょう。

 

個人的には、まだ残り時間が2分弱もあったのでゴアのゴリ押しでTD取って49ersが奇跡の逆転勝利と思っていました。
しかし選択したプレーは裏をかいたつもりのパス。しかし、逆にこの選択が裏目に出たようです。

終わった事に「たられば」は無いのですが、やっぱり肝心なところは得意のランや必殺のピストルで決めるべきだったと思います。

 

そして、話題のセルフセーフティーの場面。この緊迫した状況で、スナップを受けた”サム・クック”がボールを大事に抱えて、こそこそ横移動。2点と引き換えに時間を潰すと言う、まさかのプレーが飛び出しました。

この時にパーソナルブロッカー(パンターに一番近いブロッカー)が思いっきり49ersのSTを捕まえてるところが画面に映り、「おいおい、思いっきり反則じゃねーか」と思うも、ホールディングで10yd罰退しても、どうせセーフティー。

しかもホールディングで取られた時間って戻さないので、反則とっても結果的に同じなのです。
まさにワンダフル・ワールド!(意味不明な人は「サム・クック」でググってね。)

このプレーが物議をかもしだし、ルール改正が入る可能性があるようです。

 

他にもダラダラ書きたい事がありますが、それはさておきレイ・ルイスに引退の花道を作るという目的(フラッコは契約金)に一枚岩となったレイブンズがSBを制覇。

ジェローム・ベティス引退の時に制覇したスティーラーズと被りますが、やはり絆の力というものの偉大さを感じます。(フラッコは金)

 

兄弟対決やレイ・ルイスの大団円などドラマづくしの2012シーズンはこれにて終了。

2013シーズンの我等がJETSはサラリーキャップやらスーパーボウルのホーム開催やらで最悪のシーズンとなりそうですが、こんな時こそチーム一丸となって乗り越えNFL史上初のスーパーボウル本拠地開催をやってのけたいものです。

See You Next Season!!

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:本日のフラッコはパス22/33回287yd獲得3TDの好成績。
文句無くMVPでした。絆・・じゃなくて金の力は凄まじい!

 

Baltimore Ravens inside linebacker Ray Lewis holds up the Vince Lombardi Trophy after his team defeated the San Francisco 49ers in the NFL Super Bowl XLVII football game in New Orleans

有終の美を飾りつつ、レイブンズ2度のSB制覇に貢献したレイ・ルイス。

まだプレーできそうな感じですが、デーヴィスについていけない事やタックルミスなどを見る限り、やはり自分の引き際を悟っています。

Mr.レイブンズよ永遠に!!

 

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:レギュラーシーズン中盤から先発をつとめ、SBまで上り詰める異例のQBキャパニック
本日のスタッツはパス16/38回308yd1TD,1INT。ラン7回62yd1TD。

空気に呑まれたせいか序盤は精細を欠きますが、停電明けから本来の力を取り戻し、必殺スクランブルも炸裂。
本当にあと1歩でシンデレラストーリーの完成でした。来シーズンもまたSBに帰ってくる予感がします。