ややこしい話
NFLのさりげない疑問を追求する「そうだったのか!」の時間です。
あるツィートから以前から思っていた疑問が噴出し、それもツィートにより解決しましたのでお伝えします。
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ニッケル(nickel)・ダイム(dime)パッケージの謎
アメリカ旅行に行って小売店で買い物をした経験ある人は分かると思いますが、日本の硬貨と違いアメリカの硬貨には5セントや10セントなど硬貨の価値がはっきりと数値で書かれていません。
5セント硬貨には ニッケル(nickel)、10セント硬貨にはダイム(dime)と非常に小さく書かれているのです。そして25セントはクォーター(quarter)です。
これを知らない人は アメリカで自信を持ってお店で硬貨を出せず、小銭地獄となります。
一方、アメフトの基本の守備体型ではコーナーバック(CB)が二人、セーフティー(S)が二人で 彼らをまとめてディフェンスバック(DB)と呼びます。
マッデンNFLをプレーした人は良く分かると思いますが、パスを警戒してLB一人をDBの選手と入れ替えてDBを5人配置したフォーメーションを「ニッケル」と呼びます。そして5人目のDBをニッケルバックとも呼びます。
ニッケル=5セント=DB5人
と、ここまで誰もが理解できる範囲なのですが、さらにDLかLBをDBと交換してDBが6人になった時のフォーメーションの呼称は「ダイム」なのです。
ダイム=10セント=DB6人?
ニッケルまでは数値とDBの人数がピッタリ合うのに、ダイムは全く合っておりません。
この疑問に対して「ニッケルの一段階上でダイムって意味では?」というご意見を頂き、私もそんな感じだと思っていました。
しかし、ここで新たな説が登場しました。
“two nickels (nickelbacks)” ということだそうなので、2×ニッケル(5セントコイン)=ダイム(10セントコイン)ということらしいです。知らなかったので調べてみました。
— P-BLUE (@kiokhe_root4CAR) 2017年7月14日
“two nickels (nickelbacks)” ということだそうなので、2×ニッケル(5セントコイン)=ダイム(10セントコイン)ということらしいです。知らなかったので調べてみました。
なるほど!!5人目以上のDBをニッケル硬貨1枚に見立てると、6人目もニッケル硬貨。ニッケル+ニッケル=ダイム!
なにかややこしいですが、これは納得です。疑問は解決しました!!!!
・・・・・しかし!
この事はWikipediaにも書いてあったのですが、おかげでさらなる疑問が沸きました。
さらにDBを増やして7人置く場合はクォーターズ(Quarters)と呼ぶのですが、
ニッケル+ニッケル+ニッケル=15セント≠25セント(Quqrter)
合ってないやん!(屮゜Д゜)屮
もう、こうなったら本国のwikiを調べるしかありません。
Dime defense(wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Dime_defense
これによると、最初の推測どおりで最初だけ5人=5セント=ニッケルであるのに、その次から硬貨のステップアップという意味で ニッケル→ダイム→クォーター という説が正しいようです。
「なんで最初をペニー(1セント)にしないねん!」と文句も言いたくなりますが、これが真実ということにしましょう。
ちなみにクォーターズパッケージの7人目のDBを「クォーターバック」と呼びます。もう、何が何だか分からない・・・・。
※補足
7人DBの「クォーター」の別名は「ハーフダラー・フォーメーション」。さらにニューヨークジャイアンツがやった時には「ジャイアント・ダイム」とも呼ぶなど、さらに事態は混乱します。
そもそもポジションの「セーフティー」と自殺点の「セーフティー」も紛らわしいです。
この記事は秀逸!
KONGさん>
ありがとうございます。結局、アメリカ人のネーミングセンスが良く分からないです!