丁度いい交代
ジェッツは開幕4連敗。QB”サム・ダーノルド”一人の責任ではありませんが、彼が戦犯である試合もありました。
HC”アダム・ゲイズ”のクビは飛ばず、何か変化がなければシーズン全敗になりそうな雰囲気の中、変化は訪れました。
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Week05、カーディナルス戦の先発QBは”ジョー・フラッコ”
Week05の先発QBはバックアップとして今シーズン獲得したQB”ジョー・フラッコ”であることが発表されました。
理由はQB”サム・ダーノルド”の不振による更迭ではなく、ダーノルドがWeek04で肩を捻挫したからです。
フラッコはオフに首を手術し、開幕してからもリハビリ中のため、もしダーノルドが欠場しても試合に出ないスタンスでありましたが、Week04ではダーノルドがサックを受けたさいに時間稼ぎでフィールドに登場しパスを数回投げました。
(今更ながら気づきましたが、フラッコは古巣との対戦でした)
この先発交代のタイミングは、泥沼の4連敗で光が見えないジェッツに希望を与えます。
昨シーズン、ブロンコスに所属していたフラッコのパフォーマンスは褒められるものではありませんでしたが、これはブロンコスのOLが悪かったという話を聞いています。
ジョー・フラッコ(Joe Flacco)とは?
NFL初心者のために、軽くおさらい。
QB”ジョー・フラッコ”は2008年ドラフトにて、レイブンズが1巡(全体18位)で獲得。
当時のレイブンズには”カイル・ボーラー”と”トロイ・スミス”が所属しておりましたが、プレシーズンでボーラーがシーズンエンドの負傷を負い、スミスは感染症にかかったため、フラッコが2008年シーズンの開幕先発QBとなりました。
フラッコは2008年から2012年、つまりルーキーから5シーズン連続でレイブンズをプレーオフに導く活躍を見せ、さらに2012年シーズンの第47回スーパーボウルを制覇。スーパーボウルMVPも獲得し、NFLの頂点を極めました。
(※当時のレイブンズは、ILB”レイ・ルイス”、OLB”テレル・サッグス”、S”エド・リード”などD#がバケモノぞろいで、レイブンズの好調はどちらかというとD#のおかげでしたが・・)
しかし、フラッコは2013年シーズンに当時の過去最高となる大型契約を結んでから環境が変わります。
フラッコへ大量のサラリーキャップをさいた影響でレイブンズは戦力が保てなくなり低迷。
フラッコ自身はパフォーマンスの波が激しくなり、極めつけが毎週パフォーマンスが異なることから日本のファンの間では「2重人格?」、「今日は[フラッコ」でなく、[ふらっ子] だな」と言われ、2重人格「嬢・ふらっ子」という勝手な裏設定が誕生したのです。
(※ちなみに、ガロポロの裏設定は「女性はガロポロを見ただけで妊娠する」らしいです。)
2016年に3年40Mの契約延長を結ぶものの、レイブンズは2018年ドラフト1巡でQB”ラマー・ジャクソン”を獲得。レイブンズは2018年途中から先発をラマー・ジャクソンに交代し、フラッコはシーズン終了後にリリースされます。
2019年はブロンコスに移籍するも首を痛めたため、出場は半数にとどまりシーズン終了後にリリースされました。
2020年に首の手術を受けるものの、ジェッツが彼と契約して今に至るのです。
次戦カーディナルス戦に見どころができたのも、ほぼ死体となっていたジェッツファンにとっては嬉しいところです。
久々に先発に返り咲いたジョー・フラッコ。このチャンスにスーパーボウルMVPの力を見せてくれ!
ダーノルドの力量を測る良い比較対象になりそうですね。