誰も予想できない世界

0勝のまま残り3試合!今日の相手は、NFC西で首位争いをしているラムズです。

もはやラムズにとって、ありがたーいボーナスステージ。ジェッツはカモがネギをしょってきたように見えるでしょう。
(例え、古っ!)

しかし、そこには予想を超えた結果が待っていました。

今宵はジェッツが頂くのは、ジューシーなラム肉でございますw

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

7

6

10

0

23

ラムズ

0

3

7

10

20

オフェンス

もはやジェッツ恒例のオープニングドライブでTD。

ゴアのランから入るスタイルを変えて、いきなりショットガンからのパスでファーストダウンを1発で更新し、泥臭いO#で13プレーをかけ、最後はRB”タイ・ジョンソン”へのTDパスで先制。

これで8試合連続でオープニングドライブ得点のNFL記録をまたも更新!

なぜ0勝かつ、オフェンス力はリーグ最下位を争うチームで、このような記録が生まれるのか謎です。

 

いつもなら、この後は沼にハマったような進まないO#が展開されるのですが、今回は違いました。

STのパントブロックとD#のインターセプトで好ポジションからのO#でFGを決めて、前半を13-3 のリードで折り返します。

 

後半から止まるO#も、今回はロングパス2発で敵陣深くにはいると敵陣1ydから4thDownギャンブル。

これまでのジェッツなら失敗していたプレーをRB”フランク・ゴア”のランでTDを決めるという、良い意味でジェッツらしくない展開です。

 

この後も時間をかけるも、ダーノルドがDT”アーロン・ドナルド”から逃げつつ、パスを決めてロングゲインに成功し、FGで追加点を入れます。

 

極めつけがファースト・ダウンを更新したら勝利である、残り2:17、3rdDown-6ydでのジェッツのラストプレーがこれです。

ここだけ見た人には一瞬のプレーですが、試合をずっと見ていたジェッツファンには長いシーンでした。

ここでラムズにオフェンスを渡したら、これまでの経験からして逆転負けするのは確実。

パスを投げあぐねるダーノルドの前に振り返って「俺にまかせろ」と言わんばかりのゴアの存在感。そして、しっかりとパスを受けてファーストダウン更新を成功させるという、感動的なプレーでした。

この試合にMVPがあるとしたらゴアでしょう。ランのスタッツは56yd、1TDと振るわないものの、パワーランがある印象をラムズD#に植え付ける事に成功し、ダーノルドを支えました。

レシーブが最後のラストプレーのみというのも、感慨深いです。

 

QB”サム・ダーノルド”のスタッツはパス22/31回207yd獲得、1TD、0INT。

プレー数が多くて泥臭く停滞はあったものの、いつもは落ちる後半でミドル以上のパスを数回通してTDを演出したところは大きいです。

加えて、いつもならターンオーバーしそうなところでもターンオーバーせず、0INTで乗り切ったのも勝利の要因でしょう。

 

プレビュー記事で紹介しましたが、DT”アーロン・ドナルド”が「ダーノルドは出来る子や。逃げるの上手いで~(個人的解釈)」と言ってしまった事がアダになったのか、ドナルドにOLを破られてもダーノルドはスイスイと逃げて、結果、ドラルドは0サック。

ダーノルドは褒めると延びる子なのでしょうか?

 

とにかく、なぜ先週はペイトリオッツを3点で抑えたチームが、今週はかなりソーシャルディスタンスなワイドオープンを作ったのか分かりません。

これまでとO#のパターンを変えた上に、ランに最近活躍している若いRBを使わずゴアのみで押し通すプランがラムズD#の思惑を外したとしか思えるのですが、詳細はまた改めて確認したいです。

 

しかしながら、ドラ2WR”デンゼル・ミムズ”の存在が大きいですね。先週は彼が不在でしたし、過去の試合を振り返っても彼が出場している時はパスO#が違います。

 

D#とSTに多く助けられながらも、ようやく勝利したオフェンス陣。

これでダーノルドが来年も継続する理由には弱いですが、ラムズD#相手によくやったと思います。

ディフェンス

今回の勝利はD#の踏ん張りが大きいです。

HC”ショーン・マクベイ”とQB”ジャレット・ゴフ”のO#を前半は3点に抑えて、最後まで一度もリードを許しませんでした。

 

パスラッシュがヘロヘロのジェッツなのに、ゴフへのプレッシャーを緩急をつけてしっかりかけて、パフォーマンスを落とす事に成功。特にDT”ネイサン・シェパード”がラムズのOLを脅かします。

サックは計2回と少ないですが、これまでにない津波のようなパスラッシュを見せました。

DC”グレッグ・ウィリアムズ”が2週間前に解雇されて、ようやく今の暫定DCのスキームがフィットしたのかもしれません。

 

とはいえQB”ジャレット・ゴフ”の様子もおかしかったです。ボールの保持時間の長さとコントロールの悪さが目立ちます。

 

前半のビッグプレーは、CB”ブライス・ホール”のインターセプト!

 

弱いジェッツDB陣ならばWR”ロバート・ウッズ”やWR”クーパー・カップ”ならば、あっさりカバーを外せるかと思っていましたが、だいたいゴフは迷った挙句に近くにいるレシーバーに投げる始末。その結果が苦し紛れに投げてINTです。

「ゴフはゾーンD#を読むのが苦手」と聞いていましたが、今はそんなことは無いと思いますし、これも不思議でした。

プレビューで提言したとおり「勝って当たり前」の相手を前にして変なプレッシャーがかかったのかもしれません。

 

D#陣全体では前半は話題のRB”キャム・エイカーズ”を封じるも、後半はユルユルになってロングゲインを許し、どんどんラムズに追い込まれる展開になります。

しかし、今回はギリギリで耐える奮闘を見せます。

極めつけが、TD取られたら負けのラムズ最後のO#。

ジェッツファンにレイダース戦のトラウマを彷彿とさせるロングパスをS”マーカス・メイ”の完璧なパスカットで阻止!

まさにスーパープレー!

勝利はD#のおかげと言っても過言はないでしょう。

スペシャルチーム

今回の勝利はSTの支えも非常に大きいです。

先週3回連続でFGを外したK”セルジオ・カステロ”を解雇し、本来のK”サム・フィッケン”が復帰して、FGを3回ともど真ん中に決めました。当然、1本でも外していたら敗北が濃厚な試合だっただけに、このタイミングで復帰して完璧な仕事をしてくれたのは素晴らしいです。

 

もう1つのSTの活躍が、前半でモメンタムの探り合いの時に発生した初出場”T.J・ハッセル”のパントブロック!

いつもならファーストドライブ以降は沈黙するO#にFGチャンスを生んで、モメンタムを掴みました。

リターンされまくったのは喝ですが、STもよう頑張りました。

総評

私を含め世間では99%ジェッツが負けると思われていた試合で、まさかの勝利。

負け続けたのでブログは「敗因」だけを書きすぎ、今回勝利した「勝因」に関して戦術的にハッキリと分かりません。後で海外のブログで戦評でもあさります。

 

ラムズHC”ショーン・マクベイ”の狐につままれたような、唖然とした表情が非常に印象深いです。

そりゃ、0勝チームに負けるとは思ってなかったでしょう。前半のO#が進まない時点で目を丸くしてました。

 

そして、この影響はNFL倶楽部にも及びます。

Youtubeで配信されているNFL倶楽部オフトークWeek14で忽滑谷アナが問題発言をしました。

オードリー若林「ラムズはジェッツに負けるじゃないの?」

忽滑谷アナ「ここで負けたら、もうファンを辞めます。さすがに。」

本編で放送されないオフトークなので、ここで晒してやるのが人の情けです。

ジェッツを見下した発言がアダとなりましたな。来週はどう責任を取るのか見せてもらいましょう!

 

ということで、16試合制3度目の逆パーフェクトシーズンを、強豪ラムズ相手に阻止!

しかし、ジェッツが今回の1勝のままシーズンを終えればドラフト全体1位を取れると思っていたら、そうでもないようです。

私はこれまでタイブレーク条件でチームの順位が決まると思っていたので、NFCであるラムズにジェッツが勝つのは、コルツに勝ったジャガーズより下回ると思っていました。

しかし、ドラフト全体1位は勝率が同じ場合、スケジュールの難易度で優劣が決まるとのことで、良く分かりませんが、このままだと未だ1勝のジャガーズがドラフト全体1位となるようです。

勝ってしまったものは仕方なし。こうなったら成り行きに任せるしかありません。

 

それでは最後に、逆パーフェクト達成かつ来週対戦するブラウンズ先輩から学んだ名言でお別れしましょう。

これが俺たちのスーパーボウルだぁぁぁぁぁ!!

以上、1勝しただけでMAXに盛り上がる幸せなジェッツファンでした。