昔は「イルカ狩り」と言っていた

もはやシーズン瀕死であるジェッツの相手は同地区のイルカさん。

せめてイルカさんには一泡ふかせたいところですが、果たしてその結果は!

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ドルフィンズ

7

0

7

10

24

ジェッツ

7

0

7

3

17

オフェンス

QB”ジョー・フラッコ”が先発で登場。

ドルフィンズD#の強烈なプレッシャーを前に思うようなパスが投げれず、RB”マイケル・カーター”のランに支えられて前進するも、苦戦を強いられます。

TDを奪ったドライブは、第1QのD#のINTを起点としたケースと、 3Qのドルフィンズの十八番である「カバー0」がアダとなったケースでした。

前試合でレイブンズのラマー・ジャクソンを封じたシーンとして何度も取り上げられた布陣と同じである、スクリメージライン付近にズラっとD#を並べて後方にD#を置かないカバー0体系。

その実態はフロント7が全員ブリッツするわけでなく、スナップされた瞬間に中央に出来る穴を塞ぐためにLB2名がダッシュで下がります。

この瞬間、QBが判断に迷ってるうちに一気にサックするのが理想ですが、CBがWRをカバーするのに失敗すると、この通り1発TDになる非常にリスキーな策なのです。

 

このTDを決めたのがドラフト2巡の天才WR”イライジャ・ムーア”。カレッジ時代にTDセレブレーションで犬の放尿ポーズをとり、それが敗因となって負けた過去を持ちます。

開幕前から評判が高いものの開幕直後は今一つの成績でした。

それが最近の試合では高いパフォーマンスを見せて、この試合では8レシーブ141yd獲得、1TDの大活躍。

ミドルゾーンでチョロチョロ動いてカバーを外してレシーブする能力は、一昔前のジェッツではWR”ジェレミー・カーリー”が思い出されます。

 

しかしながら、基本ジェッツのOLはドルフィンズD#のプレッシャーに負け続けてパントを繰り返す展開。

フラッコは無警戒のブラインドサイドから背中に強烈なタックルを喰らいました。
(Youtubeへリンクします)

浮いたボールをINTされて、せっかくのRZオフェンスがターンオーバー。

しかし、フラッコは背後から思いっきり当たられたにも関わらず、次のシリーズも普通にプレーを続けて最後まで投げ切りました。

この年代のQBは本当にタフです。逆にルールに守られ過ぎた今のQBは貧弱な印象を受けます。

 

あと気になったのが第2Qのパスインターフェアランス未遂

フラッコのロングパスがパス失敗に終わるも、私はカバーがボールを見ずに妨害したように見えたので、インターフェアがもらえるかと思ったらフラッグは無し。

これにはフラッコも「そんなアホな」というジャスチャーを見せて、HC”ロバート・サラー”も審判に詰め寄り不満な態度を取りました。

その代わりにフラッコがエンドゾーン奥にオーバーしたロングパスにはしっかり「インテンショナル・グラウンディングを」取られます。

ほんま審判、なんやねん。
ヽ(`Д´)ノ

 

終盤まで1ポゼッション差のゲームで接戦でしたが、オフェンスの内容はイマイチ。もうちょっとピリっとしたオフェンスを見せて欲しかったです。

ディフェンス

ファーストドライブは、ズルズルいかれて先制TDを献上。

やはりDB陣の弱さが目立ち今宵も大量失点かと思っていたら、2020年ドラ6のS”アシュテイン・デービス”のINTで持ち直してその後は前半無失点。

 

しかし、DBの弱さが後半に出てしまい、65ydのTDパスを喰らいます。S”マーカス・メイ”が抜けてからロングパスへの弱さは隠しきれません。

 

このロングパスが第4Qに18プレー(7:44)も時間かけてチマチマ進まれて取られた致命的な失点に繋がっていると思います。

次はロングが怖くてD#が引いちゃったワケですね。

あと、サックでFGレンジから出したと思ったら、D#ホールディングでパーになるシーンも非常に痛かったです。

スペシャルチーム

今回酷かったのがK”マット・アメンドーラ”。FG2本を外しました。

55ydを外すのは仕方ないとして、40ydを外すのはダメでしょう。

 

ドルフィンズ側も1本外しているだけに、この2本を決めていれば最後オンサイドキックに望みを託す展開にはなりませんでした。

安定感がかなり揺らいでおります。

総評

終始リードされる展開ながらも勝ち目はありましたが、力及ばず負けました。

QBが”マイク・ホワイト”だったら・・と考えてしまいますが、これだけプレッシャーをかけられると前試合みたいにミスを連発していた可能性が高いです。

 

結局、今のジェッツに勝つ力は無いのです。

特にディフェンス力の無さは致命的。HC”ロバート・サラー”はD#畑であるのに失点がシーズンを追うごとに多くなっています。

D#不振の理由は選手の負傷離脱が多い事が考えられ、仕方ない部分があります。

 

ついでに言うとジェッツは、他のチームに比べて主力の負傷者が多いのがネックです。

開幕前からパスラッシュに期待していたDE”カール・ローソン”のシーズンエンド、OL”メカイ・ベクトン”の負傷が長引き、最後の砦であったS”マーカス・メイ”のシーズンエンドは非常に大きいです。

言わずもがなドラ1QB”ザック・ウィルソン”の負傷もプランを大きく狂わせます。(QB”マイク・ホワイト”を発掘できましたが)

 

極めつけが、WR”ロビー・アンダーソン”やK”ニック・フォーク”、K”ジェイソン・マイヤーズ”など無名の選手が育つとチームを離脱する悪循環が随時発生。なぜ全力で引き留めないのかが不思議です。(本人がイヤなのかな)

 

ぶっちゃけ、いい所が無いチームになってしまったジェッツ。

前にもブログに書いた事なんですけど振り返ると、G+(ジータス)の開幕特番での森さんの言葉、

「ジェッツは上がりますよ」

この言葉が非常に引っかかります。森さんの解説は素晴らしいですが予想には呪い的な効果を発揮しており、そろそろ新たな呪いとして取り上げられてもおかしくありません。

 

今シーズンは全体1位がライオンズと確定しているようなもの(ファンの方、失礼!)なので、昨シーズンより「負けろ!」という気分にはならないのは気が楽ですね。

純粋にこの後、QB”ザック・ウィルソン”とQB”マイク・ホワイト”の成長を見守るシーズンとなりそうです。

(今後もこのオチに頼りそう)