飛ばない鳥はただのカモだ

ワイルドカード3試合目は、ブレイディ様率いる王者バッカニアーズが登場。
プレーオフ初戦の相手はチーム名とは裏腹に怒涛のランアタックで勝ち抜いてきたイーグルスです。

正直、イーグルスの勝ち目は薄いものの、バッカニアーズとてWR”クリス・ゴッドウィン”とWR”アントニオ・ブラウン”、RB”レナード・フォーネット”ら不在で不安要素はあります。

見せろ!イーグルス名物、アンダードッグ魂!!

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

イーグルス

0

0

0

15

15

バッカニアーズ

14

3

14

0

31

総評

イーグルス頼りのランアタックは、スピードがあるDBのブリッツで徹底的に抑えられました。

バッカニアーズの強力なDLに加えてOLB”シャキール・バレット”や”ジェイソン・ピエール=ポール”が復帰により包囲網を完成させ、外へ逃げてもS”マイク・エドワーズ”とS”ジョーダン・ホワイトヘッド”が捕まえてロスタックルを量産します。

結果、バッカニアーズは第3Qまで無失点。元ジェッツのHCであるDC”トッド・ボウルズ”の手腕が発揮されました。

 

しかしバッカニアーズのオフェンスも主力WR2枚失った影響とプレーオフ初戦ということで、緊張や気負いからかスタートはオフェンスが噛み合わず、簡単なパスを落球するシーンにブレイディ様がブチ切れます。

さすがのブレイディ様もプレーオフ初戦はナーバスなんですね。

そこは地味ながらもショートパスとRB”キーション・ボーン”のランを効果的に出してオフェンスを立て直し、TDを決めて点差を広げます。

 

ちなみにRB陣はエース”レナード・フォーネット”はIR、元エースの”ロナルド・ジョーンズ”はインアクティブ、RB”レべオン・ベル”はロースターに入っているもののプレー機会はありませんでした。

後半は前半で成功したランを囮にプレーアクションパスで攻め立ててイーグルスD#を混乱させ突き放しにかかります。
イーグルスも点差を離されまいとするも、パントをマフってバッカニアーズにチャンスを与えてしまい、ターンオーバーからTDドライブに結び付けられます。

さらに、イーグルスからインターセプトするや否や、相変わらずターンオーバーから空気を読んでしまうブレイディ様は即座にWR”マイク・エバンス”へ1発でTDパスを決めて、勝負あり。

イーグルスは第4Qに2TDを決めるも時すでに遅しで、結果は王者バッカニアーズの横綱相撲でした。

 

QB”トム・ブレイディ”のスタッツはパス29/37回271yd獲得、2TD、0INT。レーティングは122.4と好調。

WR陣はエース”マイク・エバンス”がレシーブ9回117yd獲得1TD。WR”ジョバニ・バーナード”、TE”ロブ・グロンコウスキー”とともにパスオフェンスを支えました。

 

ちなみにブレイディ様のプレーオフ先発試合数は46回目で成績は35勝11敗とプレーオフ最多試合数を更新中。

その突出した記録がどれだけ凄いのか、試合中に様々なデータを紹介しています。

その1)ほぼ同年代のQBらと比較

まず、プレーオフでのパス獲得ヤード。

ブレイディと年代が近いスーパーボウルを数回制している英雄”ペイトン・マニング”と”ベン・ロスリスバーガー”の合計とほぼ互角です。

その2)ブレイディ一人vsプレーオフに出場している他のQB累計のプレーオフ勝利数(試合前)

もうブレイディ様と1対1で比較できないので、今ワイルドカードに出場している他のQBをまとめて、プレーオフ勝利数の合計を比較します。

しかし、その差も圧倒的にブレイディ様の勝ちであり、これでも比較対象には乏しいのです。

その3)ブレイディ一人 vs NFLチーム(試合終了後)

もはやプレーオフの勝利数は一人でフランチャイズ史の記録に対抗できるブレイディ様。ここでやっと4位。

しかも、年齢を重ねて衰えるどこか今シーズンは、レギュラーシーズンのパス記録3冠です。

一体、何歳までプレーしてどこまで記録が伸びるのか予想できない事態になっています。

 

 

一方、イーグルスQB”ジェイレン・ハーツ”のスタッツは、パス23/43回258yd獲得、1TD、2INT。レーティング65.0。

得意のランに対する対策を徹底的に敷かれて、チーム累計でランは92yd。しかし、パスは258yd投げており、トータルヤードではほぼバッカニアーズと同じなのです。

これは勝負が決した第4Qの緩いD#相手に稼いだためであり、実質的にオフェンスを完全に封じられました。

先発1年目でイーグルスをプレーオフまで引っ張てきた事は偉業ですが、ここでは実力に加えて経験値がそのまま出た内容となりました。