ディフェンス

やはり勝因はD#。先発の登録ではSはドラ1の”カルビン・プライアー”だったのですが、実際に出たのはFS#37″ジェイクワン・ジャレット”。

ある記事ではプライアーに熱があったとか書かれてる割にSTで出てたり良く分かりませんが、とにかくこのジャレットが当たりでした。
[追記:2014/11/12]
先発交代の理由は、プライアーが遅刻した罰との事。
参考:http://www.nfljapan.com/column/61749.html

 

PITのWR#84″アントニオ・ブラウン”が持ったボールをDE#96″モハメド・ウィルカーソン”が手をかけファンブルし、それをFS#37″ジェイクワン・ジャレット”がカバーしターンオーバー!

さらにDB#22″マーカス・ウィリアムス”がTDパスをカットし、そのボールを地面スレスレで拾いINT。さらにQB#07″ベン・ロスリスバーガー”が不用意に投げたロングをINTし、3ターンオーバーに貢献する活躍を見せます。

さらにさらに、セーフティーブリッツでサックまで決める優秀ぶり。彼抜きには勝てなかったでしょう。

 

ジャレットは元々、イーグルスが2011年ドラフト2巡(全体54位)で獲得したのですが、何度もチャンスを与えられながらもミスばっかりしてコーチの信用を失い、2012年は開幕戦1試合に出ただけでカットされました。

これまでBUST扱いされてきたのですが、ここにきてドラ2の本領発揮。今後も期待です。

 

しかしながら、パスハッピーなスティーラーズを抑えた真の要因は2人の先発CBのDB#22″マーカス・ウィリアムス”とCB#24″フィリップ・アダムズ”。

もはや誰やねんレベルですが、彼らは最近の試合でも目だっており、練習でも優秀だったのでこのコンビを今回、初先発に抜擢しました。
この二人のカバーが良かったようで、ロスリスバーガーが投げあぐねるシーンが目立ちました。

特にDB#22″マーカス・ウィリアムス”は2度もエンドゾーンへのTDパスをカットし、INTに繋がる好プレーを見せます。

ロングパスを2回通され、最後は1発TDを喰らうシーンもありましたが、基本的にロングパスは反則を犯さずカバーして阻止する素晴らしいパフォーマンスを見せます。

 

この2人のCBを信頼してか、ブリッツ連発。パスラッシュを一人止めたら、裏からもう一人出てくるしつこさで、普段ならヌルヌルと逃げるロスリスバーガーもパスラッシュの数が多けりゃ走れず、仕方なくチェックダウンに投げるシーンも多くなり、精彩を欠きました。

 

WR#84″アントニオ・ブラウン”封じは、最初のスティーラーズO#で対策をはっきり見せます。セットした瞬間に、JETSのCBがスッと下がり、ブラウンの前に立ったのは元ドラ1OLB#98″クイントン・コプルス”。

DL兼用のパワーを持ち、両腕に謎の焼印が入ったJETSで一番顔が怖いお兄さんにバンプされたら、さすがに簡単にパスルートに入れないでしょう。

 この脅しにブルってしまったのか、ブラウンは2ファンブルロスト。エースがチームの足を引っ張り、敗因を作りました。

ランの方はきっちりとDLが止めて、わずか36ydという堅守。いやー、素晴らしい。

 

スペシャルチーム

ビッグリターンは無いものの、WR#84″アントニオ・ブラウン”がマフッたパントを、WR#10″T.J・グレアム”がカバーしターンオーバーのビッグプレー。

この人は最初のTDとなるロングパスをレシーブした人で、今日はビッグプレーメーカーとなりました。

 

残念なのが、フォーク様の悪いクセが久しぶりに出て、40ydほどのFGを外しました。チームが追いかける展開の緊張感があるシュチュエーションでないと、力を発揮しないのでしょうかね?

 

が、しかしスティーラーズ側もK#06″ショーン・スイシャム”が23ydの超近距離FGを外す大失態を犯します。
これで、「おあいこ」ということで。

 

総評

スタッツで見るとダメダメなO#ですが、私がプレビュー記事で書いたとおり、ビッグプレーの1発TDでモメンタムを掴み、その流れのまま勝利しました。

 何よりも積極的な攻めのD#が復活し、ここにきてやっと無名のDB陣がドラフト組が不在のチャンスに実地訓練で成長を見せて、良いパフォーマンスを見せたのも大きいです。

 

ちなみに今試合で、マイケル・ヴィックはQBとして史上初のラン6000ydを達成。逮捕されたり、先発を降ろされたりイロイロあって出場は不安定なのに、スゴイ偉業です。

 

JETSは2勝8敗でByeWeekを迎えて 状況的には既にシーズンエンドですが、ダメなドラフト組へのこだわりを切って勝利したこの経験を糧に、今後のチーム作りを考えて連勝して欲しいものです。

 

 new-york-jets_マイケル・ヴィック mickle vick

本日のヴィックは、パス10/18回132yd、2TD、0INT。ラン39ydでラン6000yd達成。

スタッツ的には悪いようでも、2TDでターンオーバーなしと結果を残しています。

この調子ならば、もうジーノの先発復帰は無いでしょう。