総評

スーパーボウルのジンクスはやはり強大でした。カーディナルスの3rdQB”ライアン・リンドリー”のO#力ではお話にならず。

フォローすべきランもトータル27ydと撃沈。スイングパスとスクリーンパスでは、パンサーズLB”ルーク・キークリー”を中心とする強力なフロント7に直ぐに潰され全くゲインできず。ロングになると精度の悪さが目立ちました。

特にオーバースローしたエンドゾーンへのTDパスはマニングでなくともヒットさせていたと思います。

結果、パスは82yd、1TD、2INT で、レーティングにして6.4。これはプレーオフ記録では2010年のパッカーズと対戦したときの”ジェイ・カトラー”(ベアーズ )の2.4の次に悪い数値とのこと。
(この時のカトラーは、前半無得点で、後半は膝を痛めて途中で交代)

 もしも強肩”カーソン・パーマー”が健在だったら、まったく違う結果になっていたでしょう。それだけに、カーディナルスのQB受難は悔やまれます。

 

さらにカーディナルスの敗因となったのがP”ドリュー・バトラー”。とにかくパントが飛ばない。最初のドライブでパンサーズに敵陣からのO#を与えFGを献上する事はおろか、それ以降もパントが全く飛ばず自陣回復になっていない。

しかし、あまりに飛ばないパントにパンサーズのリターナーがパントの処理をミスって、ターンオーバーを喫するというシーンがありましたが、それを差っぴいてもヒドかった。12人目の敵と言っても過言ではないでしょう。

 

STでさらにやってしまったのが、さすらいのリターナー”テッドギン・Jr”。カーディナルスがTDランを奪われた後、挽回しようと気持ちが入りすぎたのか、キック・オフ・リターン時にタックルされてファンブルロストし、エンドゾーン手前からのO#をパンサーズに与えてTDを奪われ、 一気に点差を突き放されました。このミスが勝負を決めたと言っても過言ではありません。

 

とにかくカーディナルスのD#は頑張った。元JETSの”アントニオ・クロマティ”もニュートンからINTを奪い、途中逆転までして勝利を期待させる展開でしたが、このO#とSTのヒドさではヤラれるのは時間の問題だったでしょう。

(ちなみに、カーディナルスに移籍したクロマティと、パンサーズの”ジェリコ・コチェリー” というJETSのチャンピオンシップ進出を支えた2人が敵となりマッチアップする姿が、JETSファンには胸アツだった)

そしてこの試合。なんとカーディナルスのトータル獲得ヤードは78yd。これはポストシーズン記録として、1958年のブラウンズの86ydを抜いて1位となりました。

というか、ラスト数秒まで98ydだったのに、2ポゼッション差あるにもかかわらず、最後は0秒からラテラルパス連続ででTD狙いにいったものの、結局20ydもロスしたため 78ydになりました。まるで不名誉記録を狙いにいったような最悪プレー。何を考えているのでしょう??

 

一方、パンサーズに関しては、QB”キャム・ニュートン”もINTありファンブルロストありで、カーディナルスD#に苦戦し、褒められた内容ではありませんでした。

 しかし、ニュートンはキークリーを中心とするD#陣と、神パントを蹴るSTに支えられて初のプレーオフ勝利をGET。

 

またも負け越しプレーオフが1回戦を突破。カーディナルスは不幸すぎてシーズン11勝したとは思えない敗戦に、さぞかし悔しいでしょう。

このD#力があれば、ニュートンがミスしなければ次も勝てそうな気がして、怖いですね。

 

キャム・ニュートン 2014 ワイルドカード

:キャム・ニュートンのスタッツは、パス18/32回198yd、2TD、1INT。
ランは7回35yd。

低パフォーマンスに終始浮かない顔をしてましたが、勝負が決まるとめっちゃ笑ってました。

ライアン・リンドリー 2014 ワイルドカード カーディナルス

:対するライアン・リンドリーは、パス16/28回82yd、1TD、2INT。

惜しいシーンもありましたが、ロングに精度が無く、D#陣に応える事ができませんでした。
プレーオフを争える器で無い事はたしかです。