総評
序盤は互いにTDを奪い合い、好勝負。むしろファンブルロストや落球するコルツよりベンガルズに分があるように見えました。
ところがギッチョン。後半になるとベンガルズは全く1stDownを更新できないドロ沼に陥り、O#が完全にストップ。
2年前のプレーオフでダルトンのパスが前半マイナス6ydという珍記録がありましたが、今回は後半バージョン。いったいダルトンって何なのでしょう??
WR”A.J・グリーン”が脳震とうのため欠場という状況でも、このフリーフォールのような不調は無いです。
それならばRB”ジェレミー・ヒル”の爆裂ランがダルトンを支えるかと思いきや、1TDを記録するものの47ydと不発。
対するコルツはQB”アンドリュー・ラック”が期待を裏切らない活躍。なんせターゲットを見つけてからスローまでの時間が短く、しかも的確にリードして投げます。
ダルトンが投げたレシーバーが5人なら、ラックは約倍の9人。ホットラインの”T.Y・ヒルトン”は103yd獲得したほか、元ジャイアンツでSB制覇に導いたWR”アキーム・ニックス”も3回59ydと活躍。
プレーが崩れても走りながらTDパスをヒットさせる美技にスタジアムのファンは酔いしれた事でしょう。
第4Qは完全にラックが支配して、得点はしないまでもタイムコントロールを的確に行いベンガルズをジワジワと追い込むところに、点数差以上の力の違いを見ました。
しかし、ベンガルズも悪い事ばかりではありません。元JETSの自爆キッカー”マイク・ニュージェント”がなんと57ydのFGを決めたのです。
この男、キックの飛距離がなくてマッデンでも50yd超のFGがゴールポストに届くのもしんどかったのに、57ydを決めるシーンに元JETSの同志として盛り上がりました。
さて、今年もベンガルズが踏み台となってしまい、コルツが2回戦のディビジョナル・プレーオフに進出。相手は元コルツのエース”ペイトン・マニング”率いるブロンコスという好カードで、非常に楽しみです。
:ラックのスタッツはパス31/44回376yd獲得、1TD。
ドラフト時から10年に一人の天才とか、完成されたQBとか言われてましたが、改めてその意味を知りました。
判断が的確で早く、パスも正確。さらに足もかなり速い。
しかもサックされたらその相手を「ナイス!サック!」と褒めるというサワヤカ君で、人間としてもまさに完成品です。
まぁ、その早投げを逆手にとられてINTされる事もありますがね。
:ダルトンのスタッツは、パス18/35回155yd獲得、0TD、0INT、1ファンブルロスト。
なぜこんなにポストシーズンに弱いのか。来年こそ頑張れ。